国家総合職 合格体験記
外交官に憧れて
西岡 那菜さん
DATA BANK
内定省庁 | 外務省 |
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出身校 | 京都大学 法学部 |
コース | 政治・国際本科生 |
受験区分 | 大卒程度 政治・国際区分 |
- 国家総合職を目指した理由・キッカケ
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外交官に憧れて
私は幼い頃から英語や国際関係、安全保障に関心があり、高校3年の頃から外務省を志望し始めました。きっかけは、米国の国連総会でのイスラエル首都移転承認に日本が反対したというニュースを見たことです。同盟国である米国に反対した裏側には様々な交渉があっただろうと考えを巡らせ、日本の国益のために奔走する姿に憧れを感じました。大学入学後は、交換留学先で中国の影響力の大きさを実感すると同時に日本の安全保障環境に危機意識を持ち、日本外交の一翼を担いたいという思いを強めました。外務省入省後は、少しでも日本の平和と安全を守ることができるよう邁進していきたいです。
- TAC・Wセミナーを選んだ理由・良かったところ
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基本書のエッセンスが凝縮されたテキスト
初めは、他に政治・国際区分の講座を有している公務員予備校が見当たらなかったため、TAC・Wセミナーを選びました。しかし、学習を進めるにつれ、テキストの充実度や官庁訪問の情報の多さに驚きました。過去問で出てきた知識はほとんどテキストでカバーされているだけでなく、国家総合職試験の基本書と呼ばれる多くの教科書のエッセンスが詰まっており、それぞれの教科書の解釈が記載されているなど、テキスト一本で十分合格ラインに到達できるものでした。特に国際法のテキストと図解資料集は非常に細かい知識まで掲載されており、参考になりました。これから外務省の実務で国際法が必要な時にもTAC・Wセミナーのテキストを使いたいと考えています。
- 所属校舎または講師のおすすめポイント
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京都校、梅田校の利便性
大学が京都にあるため所属は京都校でしたが、梅田校も同じくらいの割合で利用していました。京都校は閑静な四条烏丸周辺のオフィス街にあり、梅田校は梅田の喧騒を一本外れた高層オフィスビルの中にあります。特に京都校は阪急烏丸駅からすぐの場所にあり、アクセスも良好です。またどちらも繁華街の近くにあるため、1日中自習室で学習するときのお昼ごはんにも困ったことはありませんでした。コンビニがすぐ近くにあるのも良かったです。直前期はよく自習室で1日勉強をしていましたが、特に梅田校は自習室の数が多く利用しやすかったです。
- 政策論文試験対策
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文章は簡潔、明確に。高得点者の論文から学ぼう
政策論文は比重が高いにもかかわらず、多くの人が油断してしまう試験です。私はテキストを使って対策し、満点である10点を獲得することができました。主に気を付けていたのは次の2点です。
(1)簡潔でわかりやすい、SVOCのしっかりした文章にすること。趣旨を明確にすること
自分では読みやすいと思っていても、周りの人からすると読みにくい場合が多々あります。主語述語を明確にする、文は接続詞で繋げずできるだけ切る(一文一趣旨が鉄則)、とにかく簡潔に書くことなどを意識していました。 (2)高得点者の政策論文の構造や書き方を真似る
TAC・Wセミナーの政策論文対策講義では、どのような論文が実際に何点獲得しているのかを教えてもらえます。あまり芳しくない点数の論文からどのような点に注意するべきかを学び、高得点の論文の構造や書き方を真似るようにしていました。
政策論文は、対策さえすればだれでも高得点を狙える試験です。平均の6点と9,10点では最終得点に大きな差が出るので、ぜひしっかり演習を行ってみてください。
- 省庁インターンについて
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志望省庁のインターンは行っておこう
省庁によって違いがありますが、外務省のインターンでは実際に課に配属され、2週間毎日勤務を行いました。勤務開始、終業ともに定時でしたが、実際の外務省での時間の流れ方を体験することができました。お昼には多くの職員の方がランチに連れて行ってくださり、仕事の話やキャリアの立て方、留学中の話、プライベートな話まで幅広くお聞きすることができました。私は配属が広報文化外交戦略課という幹部組織の課であったため、外務大臣の会見や外務報道官の記者会見を遠くから拝見することもできました。非常に貴重な体験をさせていただき、官庁訪問前のモチベーションに繋がりました。
- これから受験する人へアドバイス
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自分を信じて
国家総合職試験は難関と言われていますが、きちんと対策すれば十分合格できる試験です。勉強中や本番の試験前はどうしても不安になると思いますが、これまで積み重ねてきた努力を振り返り、自分を信じてあげてください。模試や過去問で得点できていれば、本番は普段通りで大丈夫です。ここで合格できれば、みなさんの人生は大きく変わると思います。優秀な省庁志望者、国を超えた繋がり、人生の財産となるものに出会えるでしょう。私もまだ内定者の身ではありますが、将来一緒に働けることを楽しみにしております。