国家総合職 合格体験記
自分と向き合い、ひたむきに努力する
眞船 智哉さん
DATA BANK
| 内定省庁 | 厚生労働省 |
|---|---|
| 出身校 | 慶應義塾大学 法学部 |
| コース | 政治・国際本科生 |
| 受験区分 | 大卒程度 政治・国際区分 |
- 国家総合職を目指した理由・キッカケ
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スケールの大きい仕事がしたい
大学三年時に自分の将来について考えたときに、スケールの大きい仕事をしたいと思い、真っ先に思い浮かんだのが国家公務員という選択肢でした。民間にも社会に大きなインパクトを与えられる職業はたくさんありますが、自らの意思決定が国民一人一人に影響を与え、さらにそれが生活の根幹を形成していくという国家公務員の魅力は、他とは比べ物にならないと思います。また、特に国家総合職の中途採用の門戸は非常に限られていることを考えても、最初のキャリアとして国家公務員を選ぶことは適切だと思いました。
- TAC・Wセミナーを選んだ理由・良かったところ
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政治・国際区分ならTAC・Wセミナー
政治・国際区分の対策を取り扱っている予備校の中で、規模や実績の面で優れていたのがTAC・Wセミナーだったことが選んだ理由です。実際に入ってみると、問題傾向の分析や過去問の蓄積など、効率的に学習を進めるためのリソースが豊富にあり、選択が間違っていなかったことを確信しました。政治学などの主要科目ももちろんですが、特に助けられたのが、国際法や財政学といった選択科目の教材です。主要科目に比べて割くことのできる時間が少なかったため、要点を簡潔にまとめた講義やテキスト、問題集が役に立ちました。
- 所属校舎または講師のおすすめポイント
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都心の校舎で学習
渋谷校に所属したことは良い経験でした。面接対策などで足を運ぶと、志をともにする友人に毎回出会うことができたからです。今年はコロナウィルスの感染拡大のため、それほどたくさん行く機会はありませんでしたが、規模の大きい都心の校舎は受講生の数が多く、良い刺激になると思います。
- 教養試験対策
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正確さを第一に意識して取り組む
教養試験で最も力を入れたのが、数的処理です。国家総合職の数的処理は他の試験や民間の筆記試験と比べてもレベルが高いため、なるべく早い時期から対策することをおすすめします。講義を見つつ、演習と復習を繰り返すことで、それぞれの分野における解き方のコツを身につけましょう。得意分野と苦手分野を見極めて対策の比重を工夫することも重要ですが、さらに重要なのは、誰でも解ける問題を落とさないことです。基本的な問題を確実に正解できるよう、バランスよく演習しましょう。
数的処理以外の科目の対策は、対策のコストに比して得られる得点はそれほど多くないため、最低限にとどめました。まず、文章理解は受験年3月ごろから毎日一問ずつ解いて解法のコツを覚えるようにしました。スピードも大切ですが、正確さを第一に意識して取り組むべきだと思います。
- 専門試験対策
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インプットとアウトプット
専門試験で力を入れるべき科目は、政治学と国際関係です。法律科目とは異なり、思いがけない出題がされる可能性は非常に高いため、7、8点程度を安定して取ることを目標に演習を重ねました。具体的には過去問集の出題頻度A、Bの問題を、細かい文言や用語に注意を払いながら繰り返し解きました。数的処理と同様、他の受験者が解ける問題を落とさないことが何よりも重要です。専門記述対策に関しては、試験委員の著作に目を通す以外には新たに知識を入れることはせず、すでに持っている知識を答案に落とし込む練習をしました。過去問や公開模試の答案の要点と構造を暗記することが、得点への近道です。
憲法や選択科目に関しては、先述の通りTAC・Wセミナーの教材に非常に助けられました。専門記述で選択する予定はなかったため、インプットよりもアウトプットを重視し、過去問題集をひたすら解いていました。
- 面接・官庁訪問対策
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今一度振り返って
基本的な対策は、民間企業の面接と変わりありません。なぜその省庁に行きたいのか、これまで何を考えて生きてきたのかといったことを、今一度振り返ってみましょう。そのうえでTAC・Wセミナーや大学、その他のコミュニティで出会った友人と面接練習を重ねることは、大変有意義だと思います。相手の話しぶりを観察することや、思いもよらないアドバイスをもらうことによって、多くのことを学べるはずです。
最終的にどの省庁に行くかは、第三クールの直前まで悩んでも問題ありません。私は第二クールまで外務省と悩みましたが、厚生労働省に行くことを決めました。官庁訪問やそれまでに出会った職員の方や同期、そして自分が十年後二十年後にどんな仕事をし、どのような人間になっていたいかといったことを踏まえて、ベストな選択のために考え抜くべきです。
- これから受験する人へアドバイス
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適切な対策を適切な時間をかけて
国家総合職試験は決して簡単ではなく、しっかりと計画を立てて学習しなくては合格できません。しかし逆に言えば、適切な対策を適切な時間をかけてしさえすれば、必ず合格への道は開けます。自分がいま何をすべきなのか、その都度見極めながら、対策を重ねていってください。
