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国家総合職 合格体験記

メリハリをつけた試験対策・就活を

吉本 絢さん

DATA BANK

内定省庁 財務省
出身校 東京大学 法学部
コース 法律本科生
受験区分 大卒程度 教養区分
国家総合職を目指した理由・キッカケ

幼少期を海外で過ごす中で日本人として日本を誇りに思う機会が多く、そうして自分が誇りに思っていた安全・平和・豊かな日本を次世代に引き継ぐことに真正面から貢献したいと思ったことがきっかけです。

TAC・Wセミナーを選んだ理由・良かったところ

Web講義を自分のペースで進めたり、見返したりできたことがよかったです。また、教養区分二次試験の自主ゼミでは同じ志を持つ仲間(内々定者同期になった方を含め、今でも交流のある方がたくさんいらっしゃいます)に会うことができ、大変有意義であったと感じています。

所属校舎または講師のおすすめポイント

Web通信講座受講生で、コロナの影響もありあまり校舎に足を運んでいないのですが、教養区分の二次試験対策で渋谷校にお伺いした際は、本番さながらの練習ができたり、同じ志望の仲間に会えたりと、良いことづくめでした。

教養区分一次試験対策:教養試験編

「数的処理・判断推理は一定以上の水準にはなれないので、そこに時間をかけるくらいなら最後の1〜2週間で少しでも知識分野の得点率を上げる」という方法をとり、結果的にこれが功を奏しました。 まず数的処理・判断推理についてですが、ここで一定程度取れないとどうしようもないので、特に直前1ヶ月は毎日最低限の量をこなすことが重要です。他方、全く同じ問題は出ないので、たくさん解くのではなく、いくつかの「問題・解法のパターン」を把握する、ということを目標にした方が良いと思います。その上で、むしろ直前期は知識分野の対策を怠らないようにすべきだと思います。もちろん全てを完璧にする余裕はないので、例えば歴史であればよく出る範囲のみ、と絞ることも大事ですが、「運ゲー」だとして全く触れないで試験に臨むことは、本当にもったいないです。試験本番で時間がなくなり焦りがちな知能分野の試験も、「ここで点が取れなくても知識で挽回できる」と思えたことが、知能分野の試験を解く際の精神的余裕にも繋がりました。

教養区分二次試験対策:企画提案試験編

インプットよりアウトプットの質が問われる試験です。政策を考える上で必要な情報は基本的に白書で十分なので、本や論文を読み漁って情報の渦に溺れるよりも、アウトプットを繰り返し改善していく方が圧倒的に得点に結びつくと思います。
 そのアウトプットについてですが、私は同級生ら4人でグループを作り、白書から論点を洗い出した上で、それぞれについてのボトルネック・打ち手を各自で持ち寄り、互いに叩き合うということをZoom上で何度も行いました。時間をかけて練った政策でも、指摘を受ける中で自分では思い至らなかった穴に気づくことができ、そうした反論が飛んでこない案に改善することができたので、非常に有用な対策であったのではと考えています。
 最後に当日のワンポイントアドバイスです。十分に対策をしていけば、政策を文章に起こす試験はかなり時間が余ると思います。その余った時間に、どういう部分を補って発表では話そうかを考え、問題文にメモしたり(資料は一旦回収されてしまいますが、問題文は回収されません)、実際に時計を見ながら心の中で発表の練習をしたり、といったことをするのを強く薦めます。

教養区分2次試験対策:人物試験編

まず、レジュメの書き方については慣れておいた方が良いです。制限時間の中で、資料を読み込み、自分の意見を根拠も込みで練り上げ、それを文字に起こすというのは案外大変なので、自分なりのレジュメのテンプレートを決め、練習することを薦めます。次に発表について。こちらも制限時間内で自分の意見を一通り述べることには慣れておいた方が良いです。最後にグループディスカッションについて。国家公務員総合職試験においては「前に出過ぎない」「話せていない人にも回す」ことがとにかく重要です。喋りすぎてしまう傾向にある人はこの点に気をつけ、一方グループディスカッションが苦手な人は、焦りすぎずパスが回ってきた時にはしっかりと話せるよう心がけると良いと思います。

官庁訪問対策

知識は問われない、と採用担当の方々はおっしゃいますが、最低限の知識は当然求められますし、白書を読むなり、仲間同士で勉強会を開くなり、何かしらインプットする時間は設けた方が良いと思います。採用イベント(説明会やワークショップ)への参加も、インプットをする良い機会になるので、積極的に参加した方が良いと思います。また、官庁訪問はマッチングの場なので、自分の志望動機をきちんと見直し、磨くことも非常に重要です。調査票を仲間同士で確認し合うことは、非常に有意義でした。

これから受験する人へアドバイス

どの区分で受験するにせよ、どの省庁を受けるにせよ、共に対策し、落ち込んだ時に支え合える仲間の存在は本当に貴重です。国家総合職は内々定までの道のりが長く大変かもしれませんが、困った時やしんどい時は1人で抱え込まず、周囲にも頼りながら、うまく乗り越えていくと良いと思います。  時には小休憩や気分転換も挟みつつ、最後まで意志を貫いて頑張ってください!

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