国家総合職 合格体験記
粘り強く自分と向き合いながら
C.I さん
DATA BANK
内定省庁 | 厚生労働省 |
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出身校 | 大阪大学 人間科学部 |
コース | 法律コンパクト本科生 |
受験区分 | 大卒程度 法律区分 |
- 国家総合職を目指した理由・キッカケ
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社会の根本部分へのアプローチ
中学・高校時代に地域の高齢者や子どもと関わる活動をしていたことから、漠然と将来は福祉に携わりたいと考えていました。大学で少子高齢社会が抱える課題を学ぶうちに、その解決に取り組みたいという気持ちが強まり、方法を模索して官民問わず様々な業界のインターンシップに参加しました。その中でも特に制度や法律というツールで社会の根本部分に対してアプローチする仕事に魅力を感じ、国家総合職を目指すことに決めました。
- TAC・Wセミナーを選んだ理由・良かったところ
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信頼できる環境
今から勉強を始めても間に合うかどうか不安で受験を迷っている時に予備校3社に話を聞きに行ったところ、TAC・Wセミナーの方は試験や官庁訪問についての情報量が豊富で、的確なアドバイスとともに力強く背中を押してくださったので、最も信頼できると感じたことが入会の決め手でした。官庁訪問前にTAC・Wセミナーの自主ゼミを通して同じ省庁を志望する受講生と議論できたことも大変有意義でした。
- 所属校舎または講師のおすすめポイント
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郷原講師の講義には出ないと損!
郷原講師の民法記述講義がおすすめです。私は民法が全体的に苦手で、択一問題でもなぜ間違えるのかすらあまり分かっていませんでした。そのような理解度で答案を提出するのは恥ずかしかったのですが、講師の講義と採点のおかげで知識不足な点や押さえるべき重要論点が明確になりました。
また、講義に出ることで他の受講生と比べた自分の位置を客観的に把握できたので、モチベーションの上昇につながりました。
- 専門試験対策
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計画はこまめに見直す
主要科目の択一講義を一通り見終わったのが1月末頃でした。当初は年内に終わらせる予定でしたが、初学である法律が思ったより難しくてなかなか頭に入らなかったことや、大学の課題に追われていたこともあり、遅れを取ってしまいました。その分を巻き返せるように、冬休みに入った2月は毎日のように図書館へ通い、朝から晩まで集中して勉強しました。定期的に計画と状況を確認し、予定通りに進まないことがあれば、自分のペースと優先順位を考えながら調整して立て直したら良いと思います。
問題集については、間違えたところにチェックを入れてひたすら解き直していました。すべての問題を自力で解けるようになるまでには5、6周くらいしたと思います。何度も間違える問題や曖昧な知識については一問一答形式のプリントを作っていました。これにより試験直前に苦手なポイントを一覧で確認できたので安心材料になりました。
- 政策論文試験対策
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常に時事にアンテナを張る
日頃からの対策としては、ニュースアプリやNHKの時論公論を活用しながら、最近の社会課題や論点などを把握していました。その中で特に関心のある分野については、勉強の合間にできる範囲内で、自分なりの考えを持ち、気になることがあれば追加で調べるようにしていました。
試験直前期には、演習や模試を解いてTAC・Wセミナーの合格者復元答案と比較し、構成や内容などで自分に不十分なところは何かを考え、良いところを吸収して次に活かせるようにしていました。
- 面接・官庁訪問対策
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誰かの力を借りることも大切
面接対策としては自己分析と人に話す練習を行いました。自己分析では過去を振り返り、取り組んだことや担った役割、その時の感情などを書き出しました。内容は違っていても、物事の向き合い方やモチベーションの源に共通項が見えてくることがあり、自分の変わらない軸に気づくことができます。他には友人に自分の強みや弱みを教えてもらいながら、客観的な視点からも分析するようにしていました。人に話す練習では特にTAC・Wセミナーの自主ゼミを活用しました。同じ受験生と志望動機を言い合うことで、伝わりやすい話し方や自分なりの個性もわかりますし、互いに質問する中で、答えに詰まる曖昧な部分も説明できるようになります。
官庁訪問対策としては、説明会に参加するたびに考えたことを記録し、後で見返せるようにしていました。直前期にはTAC・Wセミナーの面接・官庁訪問対策テキストを見て、過去に聞かれた質問内容に答えられるように練習しました。また、説明会やワークショップで知り合った受験生と何回かオンラインで勉強会を開き、分野ごとに問題点や解決策を議論しました。政策への理解が深まるだけでなく、人の考えにレスポンスする力や自分の意見をその場でまとめて伝える力も鍛えることができたと思います。
- 併願について
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多角的に進路を考える機会
民間企業と県庁を併願していました。同じ社会課題に対しても、様々な立場からのアプローチがあります。併願先を研究してそれぞれの強みや弱みを比較することで、自分ならどの場所で社会に貢献したいか、どの仕事ならより力を発揮できそうかということを多角的に考える機会になりました。
- これから受験する人へアドバイス
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自分の声に耳を傾けて
国家総合職試験は試験勉強や官庁訪問など、大変で遠い道のりに感じるかもしれませんが、一つ一つに着実に向き合って行けばきっと道は開けると思います。自信をなくして諦めかけた時には、他の道を選んでも後悔しないのか、本当に自分がやりたいことは何か、自分に問いかけてみてください。皆さんがベストを尽くし、納得のいく進路に進めるよう、応援しています。