国家総合職 合格体験記
走り続けた1.5年
鈴木 悠花さん
DATA BANK
内定省庁 | 出入国在留管理庁 |
---|---|
出身校 | 国際基督教大学 教養学部 |
コース | 政治・国際2年本科生 |
受験区分 | 大卒程度 政治・国際区分 |
- 国家総合職を目指した理由・キッカケ
-
「国益のために働く」が実現できる場所
大学への入学と同時に国家公務員の説明会に参加し、そのときに日本を背負って日々働くことに魅力を感じました。それから漠然と国家総合職を進路の一つとして考えていました。
その後民間等の選択肢ついても検討しましたが、国を背負って国益のために働くことができるのは国家公務員しかないと思い、志望しました。
- TAC・Wセミナーを選んだ理由・良かったところ
-
国家総合職試験合格を超えたサポート
OBやOGの方のお話やインターネット上の噂で、「とてつもなく難しい総合職試験」というイメージが私の中で形成されました。大学で社会学系の研究をしていたこともあり、試験に向けて1から勉強しなくてはならないという焦りが生じました。そこでOGの方に相談したところ、TAC・Wセミナーを紹介してもらい入会を決めました。しかし、その時期は大学1年生の秋で部活が忙しかったこともあり、その1年後の2年生の秋に入会しました。
選んで良かったと思う点はいくつかあります。①自分のペースで勉強を進められる、②周囲の状況を知れる、③面接対策までできる点です。
①前述の通り私は部活をしていたため、時期によっては校舎に授業を受けにいけないときも多くありました。そのような時期には、WEBを活用することで無理せずに効率よく勉強を進めることができました。
②その一方、自分の進捗を客観的に見るためにも、他の受講生の状況を知ることも重視していました。様々な大学の学生が多く在学するTAC・Wセミナーは同じ試験を目指す学生の水準を知るためにも適していました。WEBで受けることはメリットも多いですが、校舎へ出向き周りを見ることで自分を鼓舞することもできました。
③TAC・Wセミナーでは試験に含まれる人事院面接だけでなく、官庁訪問の対策までサポートがありました。自分自身経験してみて、官庁訪問の重要性を一層強く感じました。試験合格だけを目的にするのではなく、その先の官庁訪問にも通用する力を身につけるというTAC・Wセミナーの特徴はとても私の助けになりました。
- 所属校舎または講師のおすすめポイント
-
支えてくれた場所・人
私は大学の周辺には国家総合職対応のTAC・Wセミナーが無かったため、アクセスが良い渋谷校を選びました。駅から少し遠いのが難点ですが、そのほかは問題はありませんでした。綺麗でかつ多くの自習室があるため、直前期も勉強をしに渋谷校へ通っていました。 私は試験対象の科目を1から勉強する必要があったため、講師の方々にはとてもお世話になりました。特に法律系は初めて触れることもあり不安でしたが、講師の方々のサポートで国際法に至っては好きな科目になったほどでした。
また、渡辺講師にも大変お世話になりました。私は法律区分ではないため、講義を受けたことはありませんでしたが、人事院面接対策や官庁訪問ゼミで様々なアドバイスをいただきました。また少し行き詰った時に講師のウィットに富んだお話は精神的にとても支えになりました。
大学生での試験勉強はどうしても一人で抱え込みやすいです。その中で気が滅入ることなく最後まで乗り切ることができたのは講師の方々との「つながり」があってこそだと思っています。
- 教養試験対策
-
毎日コツコツ
教養試験対策として、私は「毎日数処3問ずつ」を掲げていました。そのほかの科目についても時間があれば高校の教科書を取り出して読むことはしていましたが、そこまで肩入れをしませんでした。というのも、模試を受けた際に教養試験のカギは「時間」にあり、理科社会の問題は運によって左右されると思ったからです。その中で最高のパフォーマンスをするには自分ができる問題を絶対に落とさないことが求められます。文章理解や計算のスピードを日ごろの自習で磨き、かつ問題の選別で失敗しないよう自分の得意不得意を理解しておくことが重要だと思います。
- 専門試験対策
-
深く広く
まずは講義を受け、問題集を解きます。その後、積極的に作問を担当している教授の本を読んで理解を深めました。また、毎日朝に新聞を読むルーティンを作り、国内国際時事(政治学・国際関係に出題)に対応できるように努めました。私は大学では政治学等の授業は取っていませんでしたが、聴講をすることもありました。
TAC・Wセミナーで学んだ知識を使って、政治学や国際関係を専攻している学生と同じ水準で議論できました。このことが自信につながるとともに、自分なりのアウトプットになっていたと思います。専門科目は科目によっては論文でも使うため、長い付き合いとなります。ただ知識をインプットするのではなく、積極的にアウトプットの場を設けながら、向き合っていく必要があると思います。
- これから受験する人へアドバイス
-
国家総合職を目指すということ
「目的が無ければ国家公務員ほどつまらない仕事はない。」これはお世話になっている大学の先生(元国連大使)から私の内々定後に頂いた言葉です。与えられた業務を盲目的に行うのではなく、そこにある問題点や課題に目をそらさず自分にできることを模索する。それが国を変えることに繋がるかもしれない。そのような思いが込められた言葉だったと理解しています。 加えてこの言葉は、国家総合職試験を目指す上でも通用すると思います。
私の場合、新型コロナウィルスの影響で先が見えない試験、就職活動でした。これから目指す方々も差はあるかもしれませんが、この先辛いこともあると思います。その時に、自分が国家総合職試験を受験する「目的」を思い出してほしいです。また現在、目的なく試験勉強している人は将来何がしたいのか考えてみてほしいです。それが、官庁訪問までの、また就職した後の自分を支えてくれると信じています。
同時に、国家総合職を目指し、省庁の方々、TAC・Wセミナーの講師の方々、そして同じ目標に挑む学生に多く出会うことができました。その出会いがあったからこそ、内々定まで走り続けることができたと確信しています。
これから目指される皆さんにも、時には人に頼ることを忘れず、後悔ないよう走り続けてほしいです。