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特集 2023年度 国家総合職
教養区分 地方合格者インタビュー



 2023年度国家総合職講座を受講し、教養区分で合格、総務省(自治)に内定が決まった長野幸樹さんにインタビューを行いました。国家総合職を目指したきっかけや学習の進め方、民間との併願など合格者ならではの話題が満載です。国家総合職を目指す方、受験を迷っている方も必見です。

国総を目指そうと思った動機

 私は兵庫県出身で、高校2年生の時に、受験勉強のために受講していた通信講座において、国家公務員になった方のインタビュー記事を見たことがきっかけです。日本の国民のために尽力されている熱い思いや日本の課題を絶えず見出して社会を前に進める政策を作っておられる様子に惹かれ、当時目指していた中学社会の教員とともに選択肢の一つとなりました。その後、大学入学時に「生まれた地域を人生の障壁ではなく、むしろ誇りに感じて暮らせるようにしたい」と考え、国家公務員を本格的に目指し始めました。

勉強を始めた時期はいつですか

 大学2年生の1月から、2年経済本科生のWEB通信として、少しづつ受講を開始しました。

TAC・Wセミナーを選んだ理由

 私は通信講座として受講していましたが、試験区分に応じた講座の種類が豊富であること・通信講座ならではの柔軟性が特に良かったと感じています。場所や時間を選ばずに受講でき、何度も聞きなおせる通信講座のスタイルは、アルバイトや友人との予定の前後・実家への帰省時でも受講できるため、マイペースに学習が進められてよかったと感じています。また、通信講座でも志望動機のブラッシュアップや模擬面接等の機会が豊富にあり、自分の課題を洗い出すことができたように思います。

国家総合職を目指す中で首都圏在住の方と格差を感じることがありましたか

 情報量、職員の方とのコンタクトの取りやすさ、同じ進路を目指す仲間の得やすさにおいて感じました。職員の方とのコンタクトの取りやすさでの格差は何か相談事・悩みがあれば採用担当の方にメール等で相談することで解消できましたし、仲間の得やすさは、結局のところ官庁訪問の待ち時間で志望者同士で話すので、そこで十分仲間を増やすことが可能だったと思います。

省庁説明会は対面とオンラインで評価は変わると思いますか

 評価はあまり変わらないと思います。個人的な印象では、地方の学生は地理的条件で参加しにくいことを採用担当の方は念頭に置いていらっしゃる印象がありましたし、説明会で聞ける内容は対面・オンラインともにあまり変わりないと思います。ただし、採用担当の方や同じ志望省庁の仲間と話しやすいのは対面での説明会だと思いますので、東京に所用ができた時には対面で参加していました。

OB・OG訪問や職員の方との面談内容を教えて頂けますか

 内定先省庁(第1志望)は、年末に秘書課窓口の方、春ごろに秘書課課長補佐の方に面談を行っていただけるイベントがあり、オンラインでともに参加しました。内容は、省庁での働き方・キャリアを通しての経験についての質問会のような内容でした。 第2志望省庁では、対面・オンラインともにあり、その省庁の志望動機ややりたいことについてフィードバックを頂いたり業務のお話を聞かせてくださるなどの内容でした。

併願状況を教えてください

 国家総合職では文部科学省を併願していました。民間企業では、教育・政策系金融・シンクタンクの選考を受けました。

官庁訪問対策はどのように行いましたか

 省庁理解については、全体的に政策理解の深さはあまり評価対象ではないと感じました。このため、参加した説明会の資料をきっちり消化して理解できるようにしたほか、それでも理解できない場合は白書を読み、疑問点をピックアップしておきました。また、自分の意見を持つ・現状の課題を知るために、志望省庁の業務に関連する新書を読み、自分の意見を深めていくようにしました。ESの添削等については、自主ゼミ等を通してブラッシュアップを図っていました。この中では、「自分が目指すきっかけとやりたいことが明確であること」「省庁のミッション・職員の方々の共通の価値観と自分のやりたいことが一致していること」を意識していました。

官庁訪問の宿泊先や注意点などがあれば教えてください

 ホテルの予約を春ごろに取り、宿泊しました。ホテルの際は、アイロンのレンタルが可能かどうかはチェックしておくと良いと思います(身だしなみとしてワイシャツのアイロンがけを行う必要があるので)。また、ホテルを前半と後半に分け、結果に応じてキャンセル無料で後半のホテルをキャンセルできるような予約方法・宿泊日数の配分を考えました。

地方で国家総合職を目指す受験生にメッセージをお願いします

 首都圏以外から国家総合職を目指す人は、特に官庁訪問前の時期は不安になってくると思います。しかし、内定者を見れば意外と関東圏以外の人も多いですし、省庁の職員の方々にはオンライン等で相談をさせていただける機会もかなり準備されています。 何より、首都圏だけではなく実際に地方に生まれ・住んだ経験はきっと省庁を目指す際の課題意識を深めるきっかけとなってくれると思います。その経験に向き合う中で、地方で国家総合職を目指していることをむしろエンジンとして、目指す進路に向けて活かしていっていただければと思います。志望する進路が実現されるよう、応援しています!

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