みんなはどうしていたの? 試験勉強・官庁訪問対策編
国家総合職試験を目指すようになって、みんなどうやって勉強していたのか?官庁訪問で特に気を付けていたことは?就職活動を通していちばんつらかったことは?
そんな疑問を2021年度内定者にぶつけてみました!今回は【試験勉強・官庁訪問対策】についてお答えします!
Aさん 法律区分内定者
Bさん 経済区分内定者
Cさん 政治・国際区分内定者
Dさん 教養区分内定者
試験勉強・官庁訪問編
試験勉強はいつから始めましたか?
Aさん 大学2年の7月にTACに入会しましたが、実際に本腰を入れたのは大学3年生の春頃です。
Bさん 私は大学3年の4月に入会しました。4月から9月までは秋の教養区分対策に専念し、10月から経済区分の勉強を始めました。
Cさん 私は大学3年生になる直前に入会しました。国家公務員自体は大学2年生の頃から意識していましたが、サークル活動等で忙しく、3年生になったら勉強に取り組もうと思っていました。
Dさん 入会したのは大学2年の9月ですが、結果として2年生の間は法律区分の勉強しかしていなかったため、教養区分の勉強は3年生になってから始めました。
就職活動を振り返って後悔したことはありませんか?
Aさん 勉強に時間を割きすぎたと思います。国家総合職の最終的なゴールは、試験の最終合格ではなく官庁訪問で内々定をいただくことです。私は試験に合格することに集中していて、官庁訪問対策が疎かになってしまったと思います。
Cさん 具体的にはどんなことをやっておけばよかったと思いますか?
Aさん 私にはこれといって話せる趣味がなく、「読書・音楽鑑賞」と言った無難な趣味に逃げてしまっていました。例えば、私はチェスが大好きなんですが……。
一同 かっこいい!(笑)
Aさん ありがとうございます(笑)とはいえ当時は面接で話せるほどやり込んではいなかったので、チェスをもっと極めておけば、自分をアピールできてもっと面接が盛り上がったなと思います。
――― Bさんはどうですか?
Bさん 民間企業をもっと見ておけばよかったなと思います。というのも、就活生時代は公務員就活に専念していましたが、公務員の仕事には民間企業との連携が必要です。そのため、民間就活をしておけば就職後のパフォーマンスにもつながったのではと思います。
Cさん 国家総合職以外の公務員は見ていましたか?
Bさん 都庁等を併願しました。都庁を志望したのは、自分が東京生まれ東京育ちだったので、東京をよくしたいという思いがあったからです。
――― Cさんはどうですか?
Cさん 私は大学1~2年生の頃から将来についてもっと考えておけばよかったと思いました。当時は部活しかしておらず、興味のある講義ばかり履修していました。実際、就活を始めてみると、留学やボランティアなど様々な経験をしてきた人たちが周りにたくさんいて、もっといろんな経験をしてから就活をすればよかったと思いました。
Aさん 大学4年間って、思っているより短いから時間の使い方は人それぞれですよね。留学で海外を飛び回っている人、部活に打ち込んでいる人もいますし。逆に私は、部活に時間を費やしてきた人を見て尊敬していたので、そういう使い方もいいなって思います。
一同 同意!!
――― Dさんはどうですか?
Dさん 説明会の復習をおろそかにしてしまったことです。官庁訪問直前期に全て復習しようとしたら焦りに押しつぶされそうになったので、その都度やっておくべきだったと思いました。
Bさん 説明会の復習はどのように行っていましたか?
Dさん 保存していた資料すべてに目を通すことに加え、自分なりの意見や質問を考えるようにしました。
Aさん 自分なりの意見って大事ですよね。知識を入れるだけではなく。
(一同うなずく)
官庁訪問の感想を教えて下さい。
Aさん 楽しかったエピソードは、自分の志望していた省の分野の広さを実感できたことです。当初は、関心のない分野の話を聞く際に上手く質問できるか心配でしたが、実際に職員さんにお話を聞く中で、自分の理想の社会とのリンクや自分なりのやりたいことを見つけることができました。
―――Bさんはどうですか?
Bさん 私は、官庁訪問当初はとても辛かったです。面接経験が少なく、最初は職員さんに審査されているような印象を持っていましたが、ある職員さんに「官庁訪問は学生が省庁を選ぶ場所でもあるんだよ」と言われたことで、自分をとりつくろわず楽しむことができました。
Aさん&Cさん 自分が省庁を選ぶという気持ちを持って官庁訪問に行くと、楽しめるし気持ちも楽になりますよね。
―――Cさんはどうですか?
Cさん 私は官庁訪問に行く前から志望順位は固まっていたのですが、実際に訪問することで第一志望以外の官庁にも興味が出て、最終的に志望省庁を決める際にとても迷いました。
Dさん 最終的な決め手は何ですか?
Cさん 私が迷っていた省は相互の親和性が強かったのですが、最終的には職員さんや学生の雰囲気が自分に合うと思いました。
―――Dさんはどうですか?
Dさん 自分の考えや思いを、政策を作ってきた当事者に伝えられるという意味では非常に有意義な時間だったと思いますが、周囲が面接に呼ばれている中で自分だけ呼ばれなかったときのストレスは、もう二度と感じたくないと思うほど辛かったです。
Bさん 確かに、同じ部屋の人が呼ばれる中で自分が呼ばれないと不安になりましたが、周りの人とお話しして仲良くなれたことはとてもよかったです。
Aさん オンラインでの官庁訪問は、そういう意味では精神的に辛かったですね。周りの人と比較して落ち込むことはありませんでしたが、1人で画面の前で待たなければいけないこと、他の人と喋れないことはストレスでした。
Cさん そういった意味では、説明会などで友人を作っておくと良いですよね。
勉強するにあたって苦労したことは?
Aさん 私の場合は、非法学部だったので一から法律を勉強する必要があり、また論文を書くことも初めてだったので、特に専門記述が不安でした。実際に論文を書いてみて、論証の暗記(憲法・民法)や定義の暗記(行政法)が必要だと実感しましたが、私はコツコツ暗記していなかったため、直前に詰め込むことになってしまいました。暗記はコツコツ積み重ねていくことが大事だと思います。
Bさん 私は、数的処理・文章理解に苦労しました。教養区分に向けてはこれらの科目の勉強をしてきたのですが、教養区分に落ちてしまった後は、専門科目の勉強に集中した結果、数的処理・文章理解を疎かにしてしまいました。その結果、冬の公開模試で悪い成績をとってしまい、急いで対策をすることになりました。数的処理・文章理解を解く力は一朝一夕に身につくものではないので、コツコツ積み重ねることが大事だと思います。
Cさん 私は大学で政治・国際区分の科目の勉強をしておらず、市販の書籍等も充実していないので、不安が大きかったです。そのため、TACの講義や問題集をフル活用するように心がけました。また、普段はあまり論文を書くこともなかったので、2次試験の記述対策ではTACの添削を活用していました。
Dさん 教養区分は口述試験が多く、面接官や「運」に左右されやすい部分も多かったので、試験対策期間は不安との戦いでした。そこで、点数が取れそうな分野を重点的に勉強したり、不合格の場合に備えて専門区分の勉強も続けたりするなど、自分に合った方法を見つけて対策を進め、それによって不安を払拭できるよう努めました。
―――みなさん、貴重なお話ありがとうございました!
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