大嶋 航太朗さん
DATA BANK
最終合格試験種 | 埼玉県警 警察官Ⅰ類/陸上自衛隊一般曹候補生 |
出身大学 | 中央大学 法学部 在学中合格 |
警察官をめざしたのは、祖父が警察官の職に就いていたことがきっかけでした。そのため、以前より父などは私に公務員になるよう強くすすめていたのですが、大学3年生の秋になるまでその気は起きず民間就職を考えていました。ただ、実際に自己分析や業界研究を進めてもピンとくる業界が見つからず停滞していました。
そんな時、TACからの広告が目に留まりそこで改めて公務員、警察官という職に目を向けてみました。そこで改めて自己分析を行うと、自分はわかりやすく社会貢献をしているという実感を得たいタイプであると気が付き、本当は公務員に向いているのではないかと思い始めました。公務員と一口に言っても色々ありますが、祖父が見た世界を自分も経験してみたい、その一心で警察という職を選ぶまで、時間は全くかかりませんでした。
独学も検討しましたが、他の方よりも学習を始める時期が遅かったため、予備校に通った方が効率的に学習することができるだろうと思いました。また、予備校であれば個人で対策することが難しい論文試験や面接試験の対策もできるので、その点も予備校に通うメリットだと思います。予備校の中でもTACを選んだ理由は、私が警察官を目指すきっかけの一つだったということに加え、無料ガイダンスにてスタッフの方が私の疑問に丁寧に答えてくださったことが決め手でした。
担任講師は数的処理という科目の講師で、担当の講義内容については勿論、警察官採用試験に向けた全体的なアドバイスや受験生活に関する疑問などにも答えていただきました。講義にきちんと出席し、講義以外でも積極的に担任講師とコミュニケーションをとることで手厚いサポートを受けることができます。
教養試験は沢山の科目があるので、どこから手をつければいいのかわからないという方もいらっしゃると思います。早くから学習を始められる方は、TACの講義日程に合わせて問題集などをひたすら解いていけば1次試験のボーダーラインを超える実力を身に付けることができるでしょう。ただ、私のように遅れて学習をスタートされる方は、とにかく数的処理と文章理解で点数を稼げるように問題集などで実力を上げることが先決です。数的処理の中には、分野として数的処理、判断推理、空間把握、資料解釈がありますが、取り組むのは数的推理と判断推理だけで良いと思います。勿論、他の2つもできるに越したことはありませんが、比重が低いので優先順位を下げても構いません。数的処理と文章理解がある程度身に付いてきたら、その次は法律、政治社会、経済の問題集に取り組みましょう。ここも他の科目と比べると比重が大きいので優先的に学習する価値は高いです。他の科目ができなくてもこれらの科目を押さえておけば、1次試験で足切りになることはないでしょう。
警察官採用試験において、教養試験は必ずクリアしなければならないハードルではありますが、合否を分けるのは2次試験です。ある程度教養試験対策が形になったら、教養試験の実力を保つことを意識しつつ面接などの2次試験対策に力を入れることが得策です。
面接シート(面接本番前に志望先に提出するエントリーシートのようなもの)の内容を練ることは勿論重要ですが、やはり一番重要なのは面接本番での中身です。いきなり第一志望本番の面接ではかなり緊張すると思いますので、事前にどこか志望順位の低い本番での面接を経験するのが良いでしょう。私は民間企業への就職活動も少し並行していたのですが、これは警察に限らず公務員を志望される方も積極的に行っても良いのではないかと思います。無論、新たにエントリーシートを作成する作業や手続きなどで時間は取られてしまいますが、警察官採用試験の対策で練ったものをある程度流用できるのでハードルは低いです。民間就職では最初にエントリーシートとSPIを課して就活生を絞り込む企業が多いのですが、SPIなどは教養試験の対策をしていれば特に苦労することなくクリアできます。また、民間企業の就職活動は警察官採用試験より時期的に早いものが多いため、良い面接体験にもなります。そこでもし内定が取れれば公務員試験の保険にもなるので、本命の公務員試験にも公務員一本の受験生よりは余裕をもって臨むことができます。