藤井 大雅さん
DATA BANK
最終合格試験種 | 埼玉県警察巡査Ⅰ類 |
出身大学 | 成城大学 法学部法律学科 在学中合格 |
中学生の頃、置き引き事件の被害に遭った事で、犯罪が他人に理不尽な被害を生む行為である事と人のそれまでの頑張りや努力を冒涜する行為だと感じ、犯罪に対して立ち向かいたいと思いました。
過去の生徒会長や部活の副将の経験を通じて、人に話を聞いてもらうためには地位や役職が大切だと感じ、犯罪に立ち向かう権利が与えられている警察官、そして私がその警察官になって働く事で、正しく生きている人たちの幸せな生活を守る事ができる、というやりがいが魅力的で警察官を志望しました。
高校生の時には、警察官になるという意志が固まっていたので、警察官で最も大切な法律を守る事の「法律」を学びたいと思い、大学進学を決め、無事警察官採用に至りました。
体育会の部活に所属しており勉強時間や試験対策が不安であったため、大学のキャリアセンターに相談した所、TACを紹介されました。教室での講義とWebによるフォロー、そして過去の受験生の体験記など、部活との同時並行にありがたい制度が多かったのが決め手です。実際の所、部活に加え大学の講義も忙しく、教室で講義を受けたことはありませんでしたが、Webフォローのおかげで通学中や空き時間に勉強する事ができたので選んでよかったと思っています。
私は部活に所属し受験年の春までがっつりやっていてほぼ準備ができていませんでしたが、TACの講義ノートと問題集には解き方や要点がしっかりと書いてあるので、これらをちゃんと繰り返すことでかなり効率的に学習することができました。分かる問題をしっかりと解けるように時間を割き、25点を取る事を目標にしていました。
私が注力したのは、「自己分析」「採用側が求める人物像の把握」「県警、県の調査」「アピール」です。
自己分析では、警察官採用試験は人物評価が重視されている事から、私自身の事を深く聞いてくる事は容易に予想できました。ゆえに自己分析をしっかり行うことで何が聞かれてもしっかりと言語化できるようにしました。これまでの行動に対し「なぜ」そうしたのか、そう思ったのかを突き詰める事とその考え方や価値観がどこで生まれたのかを体育会系のメンターに協力してもらい行いました。
採用側が求める人物像の把握は、警察官は特殊な職業であるため採用側は受験者がこの職場でやっていけるのか、向き不向きの適性を見ていると聞いたので、採用側が求める人物像が何なのか、どういう人が向いているのかをポリスワークセミナーや個別相談会で聞いて、その人物像と自分のあっているところを探し、それに伴うエピソードをしっかり作る事で本番でのアピールに使用しました。
県警、県の調査は、どうしてうちの県警なのかという質問がよくあったので、県警や県の取り組みなどの他県と違い、ここが魅力的でここじゃないといけないという、はっきりと差別化した動機を作るためにしっかりと調べました。埼玉県ならチャンスメーカー埼玉による本社移転数日本一、自治防犯団体(わがまち防犯隊)が全国で最も多い数である事などです。ここを明確化する事で熱意をしっかりと伝える事ができました。
アピールは、私自身警察官として活躍するためにいろんな行動をしてきたので、それらの行動をちゃんと伝える事を意識し、それをこれから警察官となる上での覚悟や熱意といった形で表現しました。
そして、最後は模擬面接を通して自信を持つことです。せっかく対策したものでも自分の言葉になっていない、音読のようになっているだけでは相手に伝わりません。
模擬面接を多くこなすことで、回答をしっかり自分の言葉で語ることができるようになり、そしてここまでしっかりやってきたから大丈夫だという自信になり、本番での安心剤となりました。
私は高校時代には警察官になる事を決めていたので、大学4年間は警察官になるために役に立つと思う道を選んでいました。例えば体育会部活に所属したり、将来の泥酔対応や酔っ払いとの絡み合いの耐性をつける意味で、バイト先を居酒屋にしたりしたことなどです。こうした、警察官になるためにしてきた行動というのが自信となり、その自信の表れが採用に至ったのだと考えています。
ただ、その一方で、警察官になるために多くの行動をとってきたので、落ちた時の事を考えるとこれまでの行動は全部無駄だったのではと考えてしまい、辛く苦しいものでした。
だからこそ、合格を確認した時は本当に嬉しく、夢をかなえたという達成感は本当に素晴らしいものでした。
これから皆さんが歩む道は楽ではなく厳しいですが、勉強する、警察について調べるなどの行動の積み重ねが最後には自分を元気づける支柱となると思うので、諦めず、妥協せず頑張り続けてください。応援しております。