不動産鑑定士試験をズバリ解説! 不動産鑑定士になるには?

不動産鑑定士になるには?

不動産系士業の最高峰「不動産鑑定士」になるには?

「不動産の適正な価値を鑑定するプロフェッショナル」不動産鑑定士。
不動産鑑定士は全国各地の土地を鑑定し、具体的な価格を付けることを国から許されています。個人が所有する数十坪の土地も、田舎にある大きな山も、海に浮かぶ小さな島も、数十億円という価格が飛び交う銀座の一等地も、全て不動産鑑定士によって価格を付けられたうえで管理・取引されています。そんな大きな権限を持った不動産鑑定士になるにはどうしたらよいのでしょうか。

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不動産鑑定士の資格取得までの道のり

不動産鑑定士は国家資格です。不動産鑑定士を目指す方は、まずは国家資格を取得する必要があります。不動産鑑定士試験には学歴要件や年齢要件などの受験資格はありません。そのため、どんな経歴の方でも受験料さえ払えば受験することができます。
試験は短答式(5肢択一式)の試験と、論文式(記述式)の2段階選抜式でおこなわれ、短答式試験に合格した方だけが論文式試験を受験することができます。 短答式試験は合格した年を含めて3年以内であれば、短答式試験を受験せずに論文式を受験することが可能です。
論文式試験に合格すると、不動産鑑定士試験「合格」となります。

不動産鑑定士としての登録

不動産鑑定士は論文試験合格後にすぐに業務がおこなえるわけではありません。資格を使って「実務家」となるためには「実務修習」を受けなければならないからです。資格の所持者は、研修生として不動産鑑定事務所などに所属し、働きながら実務の講義(インターネットでのeラーニング)を受け知識を磨いていきます。また、現役鑑定士からの指導を受けながら、基本演習や実地演習を通じて鑑定評価報告書の作成手順を学んでいきます。
全てのカリキュラムを消化すると「修了考査」を受験することが可能となり、その修了考査に合格すると、各都道府県の不動産鑑定士協会に実務家として登録することが可能になります。なお、修習期間は1年コース、2年コースの2種類を選ぶことができます。

不動産鑑定士のキャリアプラン

実務修習後、不動産鑑定士として登録した後のキャリアは、そのまま不動産鑑定事務所に勤めるケース、不動産業界や金融業界、鉄道などのインフラ業界に転職するケースなどがあります。
そしてキャリアを十分に積んだ後は、より大きな企業(国内・外資)に就職するケース、独立開業して自分の鑑定事務所を立ち上げ、経営者となるケースなどのプランがあるでしょう。中には経験者採用を経て公務員になるケースもあり、キャリアプランは人によって実に様々です。

不動産鑑定士に向いている方

受験資格がないことからわかる通り、どんな方にでも受験・合格するチャンスがあります。あえて向いている方、おすすめする方を挙げるならば以下のとおりでしょう。

責任感のある方

不動産鑑定士には「土地の価格を決定できる」という絶大な権限が与えられているため、その仕事には大きな責任が伴います。「不当鑑定」をおこなうと最悪、協会から除名に処されることもあります。遵法精神と責任感をもって社会に貢献したいという方におすすめできるでしょう。

言葉を使って人に説明ができる方

不動産鑑定士の業務には鑑定評価書を作成することだけではなく、クライアントへの鑑定評価の内容説明も含まれています。そのため、数字の根拠を順序だててわかりやすく相手に伝える力が必要です。説明能力に自信のある方、コミュニケーションが好きな方には特におすすめです。

独立して自分の会社を作りたい方

不動産鑑定士は独立して「会社」を立ち上げる方が多い資格です。弁護士の「弁護士法人」や公認会計士の「監査法人」とは異なり、資格をもとに「会社=営利社団法人」を設立できますので、イチ社長として鑑定評価以外にも業務の幅を広げながら社会的に活躍することができます。

人に新しい価値を提案したい方

不動産鑑定士はコンサルタントとしても活躍することができ、クライアントのニーズに応じて不動産の有効活用を提案することもできます。不動産が好きな方で、専門知識を人のために役立てたいという方にはうってつけの仕事といえるでしょう。

地方でも働きたい方

不動産鑑定士の業務は全国規模で需要があります。IターンやUターンなどを考えている方、東京や大阪などの大都市以外の地域でも安定した収入を求める方にもおすすめできます。不動産鑑定士の登録が少ない地域ならば、公的な鑑定評価だけでも十分な収入を得ることができるでしょう。

不動産鑑定士についてもっと知ろう!

不動産鑑定士の仕事

仕事内容

不動産鑑定士の仕事内容

不動産鑑定士は、不動産の鑑定のみならず、土地の有効利用に関する助言をおこなうコンサルの側面がある点も魅力です。また、近年は鑑定士のニーズが多様化し、金融機関や保険会社、商社、鉄道会社などにも活躍のフィールドが広がっています。;続きを読む »

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