vol.3 外国語学部生のための外交官のススメ!
語学への興味をフルに活かそう!
語学力を生かすことのできる仕事
外国語学部等の学部で大学生活の大半を語学の習得に費やしてきた皆さんの中にはきっと、将来はこれまで学んできたことを生かせる仕事に就きたいと思う方がいると思います。そのような方に是非一度考えて頂きたいのが「外務省専門職員」です。
外務省専門職員と外国語学部出身者
確かに、単に語学力を生かすという点から考えれば、一般の民間企業等で企業内通訳をしたり、外資系企業に就職したりといった道も考えられるかもしれません。しかし、それだけではもったいないと思うのです。
外国語学部等で数年間外国語を学んできた皆さんは、言語それ自体はもちろん、その言語が話されている国や地域の社会・文化・歴史・政治・経済等も言語学習を通じて理解されてきたことと思います。
外務省専門職員は、国や地域・およびその言語に対する深い理解と知識でもって日本の外交に貢献することができる職です。国や地域を相手にする外務省だからこそ、皆さんが学んできたことをそのまま生かすことができるのです。実際に例年、外国語学部出身者が何人も合格しています。
試験科目について
外務省専門職員の試験では、憲法・国際法・経済学の専門三科目に加え、外国語・時事論文・基礎能力試験が課されます。受験生が大いに苦労する専門科目が全て初めて勉強する科目であるということで、不安になる方もいるかもしれません。
しかし、外務省専門職員試験において毎年圧倒的な合格占有率を誇るTAC・Wセミナーの「外務専門職講座」は、長年の同試験に対する情報蓄積量を持っており、専門科目を初めて勉強する人であっても十分合格可能なレベルまでもっていける教材が揃っています。
外国語の試験に関しては例年、英語のほか、フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語、アラビア語、ペルシャ語、ミャンマー語、タイ語、ベトナム語、インドネシア語、中国語、朝鮮語のうちから1カ国語を選択できます。多くの受験生が英語を選択する中、これら特殊言語での受験をすることは、二次試験においても大きなアピールになります。
TAC・Wセミナーは外国語学部の方を強力にバックアップします!
外国語を学んできた皆さんの中には、1年程度の留学経験がある人も多いでしょう。また、様々な語学検定試験のホルダーもいらっしゃると思います。そのような人を対象に、TAC・Wセミナーは「奨学生割引」を行っています。あなたの海外留学や言語学習の経験、外交官への熱意をPRしてください。
仕事探しの選択肢に、皆さんの興味やスキルをフルに生かすことができる「外交官」を加えてみませんか?
大学での学びを職業に
奥野 舞子さん
研修語:ドイツ語
出身校:大阪大学 外国語学部
合格年度:2020年度
選択科目:憲法
小さい頃から海外についてのテレビを見るのが好きで、将来国際的に働くことに漠然と憧れを抱いてきました。高校卒業までずっと日本を出たことはありませんでしたが海外への興味は薄れることはなく、大学では外国語学部に入りドイツ語を専攻しました。大学でドイツという国と向き合う中で、ここでの学びを何らかの形で将来活かしたいという思いを抱くようになり、そんな時にたまたま目にした採用パンフレットで外務省専門職員という職業の存在を知り関心を持ちました。また大学の講義で福島の原発事故直後にドイツで日本に対する否定的なイメージが広がったという話をお聞きし、他国における日本の好意的なイメージの醸成に携わりたいと感じたことも外務省専門職員を目指したきっかけでした。
<外交官を目指す方へ>
試験勉強を始めて長い間、私は自分の経歴にコンプレックスを持っていました。留学や海外でのインターンシップ、海外勤務といった他の受験生の輝かしい経歴を聞くたびに、海外経験が極端に少ない自分の経歴がとても地味で平凡に思え外務省に向いていないのではないかと不安になりました。ですが、無理に周りと張り合わなくていいから自分らしく自分の強みで戦えばいい、というアドバイスを頂いたことをきっかけに気持ちが楽になりました。抱える悩みは人それぞれですが試験勉強中辛くなるタイミングが必ずあると思います。そんな時も投げやりになるのではなく、自分がもっと成長するためのチャンスだと捉えてほしいです(私が受験生だった時はそこまで前向きには考えられませんでしたが、後から考えると切実に思います)。辛い時は周りをどんどん頼ればいいと思います。合格に向かって貪欲に、逆境でもしなやかに、自分らしさを忘れずに頑張ってください!