TAC電気チャンネル-Youtube「教えて!三原先生!」シリーズ 電気工事士になってよかった?苦労話は? どんな人に向いてる?|電気工事士に聞いてみた。
電気工事士になってよかった?苦労話は? どんな人に向いてる?など、素朴な疑問を40年以上電気に関わる業務や教育に携わってきた、TAC電気工事士講座の三原講師に聞いてみました。
転職・就職に有利なだけではなく、リタイア後や男女問わず活躍の場がひろがる国家資格「電気工事士」の世界をのぞいてみましょう!
三原 政次(みはら まさじ)講師
1950年鹿児島県生まれ。
東芝テクノネットワーク(株)を経て「オフィスみはら」として電気工事や家電製品についての講師業を開設。現在は大学非常勤講師、企業講師としても活躍中。
電気工事士の仕事の醍醐味と苦労話、どんな人に向いてるの?
今回は、長年電気工事士の世界に関わっている先生に、電気工事士の仕事の醍醐味や苦労話、そしてどんな人に向いている仕事なのかを聞いていきたいと思います。先生、よろしくお願いします!
三原先生
よろしくお願いします。
電気工事士の仕事のやりがいは?
早速ですが、電気工事士になってよかったことを教えてください!
そうですね。工事をして、お客様に喜んでもらえた時が、一番よかったことだと思います。
例えばどんな時ですか?
例えば、赤ちゃんがいらっしゃるところで工事をした際に、コンセントにコンセントカバーをつけて赤ちゃんがケガをしないようにする、ですとか、ご老人がいらっしゃるところで、コンセントの高さを少し高めにして差し込みがしやすいようにするようなこと。ワンポイント少しお客様の身になって工事をして、それがお客様に伝わって「ありがとう」と言われたときが一番、この仕事をしてよかったなと思うときです。
お客様のことを思いやって、お客様の立場に立ってした仕事を喜んでもらえる。本当に素敵なことですね!
電気工事士って大変?
では逆に、苦労話を教えてください!
電気工事というのは、例えば家を建てる時、一番最初に入って一番最後までやるのが電気工事の仕事です。場合によっては、最後の追い込みで徹夜で仕事をしなければならない、といったこともありました。
徹夜ですか!?大変・・・
私が一番苦労したのは、ある企業で、365日稼働しているところで休業日のない会社だったんですが、昼間電気工事ができず、夜しか工事ができない現場があって、2日間で工事をしなければならくて現場監督をしていました。ある程度工程を分けたんですが、工事をする方に指導をしながら徹夜でやっていた時には大変でした。
現場監督だと自分のことだけってわけにはいかないですもんね。
そうですね。どこで休ませて、どこでやっていただくか。工事をしている人には昼間寝ていただいて、夜仕事をしていただくんですが、現場監督としては全てがちゃんと動いているかどうか昼間もチェックしなければならないので、丸々2日、寝ずに仕事をしなければならなかった・・・
丸々2日!気が遠くなってきました・・・zzz
そういうことも場合によっては、大きな現場を持った時などには。二種の人はあまりないかもしれませんが、一種の人で大きな工場だとかの現場を持つ場合は、こういう苦労も何年かに一回くらいはあるかなという感じですね。
なるほど。大変な分だけ、達成感とかもすごそうですね。
電気工事士に向いているのはどんな人?
ここまでいろいろな話を聞かせていただきましたが、ズバリ、電気工事士にはどういう人が向いていますか?
みなさんはどう思いますか?
えっ!えっと、あの・・・(まさかの質問返し!汗)
工事をする・・・、「やっぱり手が器用じゃないとダメだよね?」「力強くないとダメだよね?」「我慢強くないとダメだよね?」そういうイメージがあるんじゃないかと思います。
そういうイメージです!
でも、仕事ってそういうものではないと思うんです。
と、言いますと?
仕事っていうのは、お客様に喜んでもらう仕事ができたかどうか、ということなので、やっぱり気持ちが非常に大事です。手が器用だとか不器用だとかそういうことではなくて、お客様の立場で仕事ができたかどうか、が非常に大事ではないかと思います。
そうですね!ホントそうですよね!!
ですから、「不器用だから」「力がないから」「いやいやどうも頭がよくないから・・・」など、そういうことは全然関係ないと思うんですね。やっぱりお客様の立場に立てるか立てないか、お客様に最後、工事が終わったときに喜んでいただける、そういう仕事ができるかどうか、というのが非常に大事なものではないかと思います。
不器用だとか、力がないとか、そういうことではないんですね。お客様のために、お客様の立場に立って仕事ができるかどうか。先生の長年の仕事に対する姿勢も教えていただき、本当に勉強になりました!このシリーズは今回が最終回となりますが、本当にありがとうございました!
ありがとうございました。電気工事士について少しでも知っていただけたなら嬉しいです。
電気工事士の醍醐味と苦労話、どんな人に向いてる?今回のまとめ
- お客様に喜んでもらえた時が、一番よかったこと
- 徹夜で仕事をした時が一番大変だった。大きな現場を持つ場合は何年かに一回くらいはこういう苦労もあるかも
- 不器用でも、力がなくても、ちょっと頭がよくなくても・・・関係ない!
- 「お客様の立場に立てるかどうか」「お客様に喜んでいただける仕事ができるかどうか」が、電気工事士にとって非常に大事なこと!
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