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A.Sさん(29歳) 新潟大学法学部法学科 卒業
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私は、特許翻訳に携わったことがきっかけで弁理士という資格を知りました。当時、試験の難易度や準備に必要な期間・費用等の形式的なことはあまり把握しておらず、「どうせ仕事上勉強するなら資格まで取ってしまおう」という軽い気持ちで受験を決めました。合格率が7%前後の試験と知っていたら周りに宣言する前に断念していたかもしれないので、今回ばかりは後先考えない性格が功を奏したとも考えています。 本格的に勉強を開始したのが2020年の春頃で、2021年7月の短答式試験が初受験でした。結果は33点で不合格。来年の最終合格を見据え、8月からは手を付けられていなかった論文(選択・必須)の学習に注力しようと決めました。必須科目はなんとかなりそうだったのですが、選択科目の選択で頭を悩ませました。受験業界の声を調べてみると、民法は敬遠されがちで少数派であるような印象でしたが、特許法のような特別法を理解する上でも一般法である民法を学んでおいて損はないのではと考え、最終的に民法を選択しました。受験機関の選定に当たっては、1年間の受験生活で条文の大切さを身に染みて感じていたところ、TAC田畑先生の「たどる学習法」(条文を使って「たどる」ことで正解を導いていくTACオリジナルの学習法*TACウェブページより)に深く共感し、TACにお世話になることにしました。
私は法学部出身ですが、卒業からかなりの年月が経っていたので、できるだけシンプルに、基本的なことから効率よく教えてくれる講義を期待しておりました。また、なるべく必須科目に影響のない範囲で勉強したいと思っていました。田畑先生の授業は、受験機関にありがちなコマーシャルトークのようなものが一切なく無駄のない展開で、1コマの講義が非常に濃密でした。それでいて、身近な例を引き合いに、イメージを大切にした解説をされていて、初学者でも無理なく理解できる内容でした(当時の私は、民法の知識レベルでは理系の方と大差ないレベルだったので、理系の方でも難易度の点で心配されることはないと考えます)。 また先生は、長年の講師としてのご経験からか非常に自信をもって、重要な箇所とそうでない箇所の線引きをしてくださいました。私は基本的には端から端まできちんと学習しないと気が済まない性格なのですが、先生がなぜ重要(またはそうでない)と判断したのかの根拠を毎回示してお話されていたので、その言葉を信じて学習を進めました(この点、明言を避けまんべんなく説明する講義に接することが多かったので、田畑先生の授業は新鮮でした)。さらに、基礎・応用答練や模試を通じて、重要論点を実践的に身に着けられるよう構成されており、パッケージ全体として非常に練られた内容だったと感じております。直前期には答練の提出が本番前ギリギリになってしまった回もありましたが、田畑先生ご自身がスピード感をもって添削してくださり、添削内容を踏まえて本番に臨むことができました。 試験後の感想としては、先生が繰り返し強調されていた改正民法、それも答練で出た条文がそのまま出題され、「改正されたての条文は込み入ったことは聞かれず、条文をいかに正確に使えるかが勝負」という言葉に従って解くことができ、間違いなく合格したとの手応えを感じました。 また、必須科目の総則等の知識が、一般法たる民法を学んだことで一層豊かになったという点で、思いがけない相乗効果がありました。今年の必須科目では709条等民法の条文が特実・商標の2科目で出題されたので、この点でも、民法の知識は大いに役に立ちました。
①短答 講義や過去問に触れる際、必ず根拠条文を確認するようにしました。最初は右も左もわからないので、講義テキスト等の二次資料(情報をまとめてわかりやすくしたもの)中心の方が挫折しにくくてよいのですが、外郭が見えるようになった段階からは常に法文集を傍らに置いて、逐一条文を引き、どこに根拠があるのか把握することに努めました。また、就寝前1時間程度を使って、毎晩条文の素読をしました。日頃の学習で法文集に書き込んだ事項を眺めつつ、メインは条文の文言の読み込みという意識で取り組みました。寝ている間に知識が整理されるので、仕上げとして、翌朝支度をしながら昨晩見た条文の内容を頭の中で復習しました。毎日の日課に組み込みやすいので、この作業は1年間続けられました。 ②論文(必須) 松宮先生の無料セミナーを毎週視聴し、ペースメーカーにしていました。短答免除の方と比べて論文の学習時間が足りないことは自覚していたので、いかに無駄なく本番までの約1カ月を使うかを、松宮先生のお話を頼りに計画しました。①の短答で取り組んでいた素読により、「どこにどの条文があるのか」「条文の要件効果はどこから抽出すべきか」は既に把握していたのですが、「制限時間内にいかに書ききるか」という点につき自分なりの手法(定型文のインプット、時間配分、紙面の配分)を探ることに苦戦しました。この点、上記セミナーで松宮先生に直接質問することができたので、自分の状況に特化したアドバイスをいただくことができました。先生の「絶対に受からせたい」という熱いお気持ちが伝わってきて、通信でしか受講できない状況の自分としては、直接届くお言葉がとても嬉しかったのを覚えています。 また、松宮先生には「本番は緊張して、普段しないようなミスをすることもある。大切なのは、ミスはするものだという心の準備をすることで思考停止を防ぎ、すぐに切り替えリカバリーすること」という趣旨のお話を頂きました。私は、本試の特実の問題で問題Ⅱを丸ごと見落とし、残り30分の時点でそれに気づくミスをしました。こんなことは今までありえなく、思わず天を仰いでしまいました。しかし、先生のアドバイスが頭に浮かび、瞬時に切り替えたため、結果としては失点を最小限に抑え、意匠、商標で挽回し合格することができました。 ③論文(選択) 詳細は前述のとおりです。付け加えるならば、田畑先生の答案は非常に簡潔である点がよかったと思います。もちろん、司法試験等、法的解釈をより重厚に記載すべき試験では話は別ですが、こと弁理士試験の選択民法においては、点が乗る項目を落とさず、シンプルに答案を作成することが、必須科目の勉強時間確保のためにも肝要と考えます。 受験1年目のときに一応他社の教材を入手したものの、解答の文体や内容が高度かつ専門的で、「こんなの書けない」とやる気をそがれてしまいました。2年目は田畑先生の教材に出会い、シンプルでわかりやすい構成である点や、書いても大して点の乗らない部分への割り切りが潔い点に大いに助けられ、解答をほぼ暗記するレベルまで繰り返し取り組むことができました。 選択科目の民法を受験される方には強くおすすめしたいです。 ④口述 選択科目のためしばらく離れていた必須科目に戻り、論文の合格発表までは毎日の素読を復活させて記憶を取り戻していました。発表後は家族に付き合ってもらい、1日3科目(計30分)の口頭練習を行いました。TACの口述バイブルは過去問にない範囲も収録しているので、こうした練習で役立てました。自分自身で勉強する際は、過去問を中心に、青本趣旨(過去問のテーマになっている条文を中心に)、判例と審査基準(短答・論文で触れたもののみ)のインプットを行いました。 模試は会派のものを含め5回ほど受けましたが、すべて通信でした。それでも、家族との練習が功を奏し、本番も落ち着いて十分な声量で回答できたと思います。
私は在宅ワーク中心の生活だったので、平日・休日あまり差なく勉強をすることができました。そのため、直前期も勉強時間は変えず、その分睡眠をたっぷりとり、少しでも体調の悪い日は勉強もほどほどに休むようにしました。コロナで受験できないというのでは元も子もないので、心と身体のメンテナンスを大切にしていました。 論文では直前期は特に答練や模試の日程がタイトに組まれていましたが、腱鞘炎の恐れもあったので全文書きはあまりしませんでした(1週間に3通程度)。その代わり、しっかりめの答案構成を作成し、模範解答と見比べて不十分だった点をノートにまとめ、直前に見直せるようにしました。 また、記載量を調整するために敢えて大胆な(文字数をかなり減らした)答案を作成して提出することで、どこまで許容されるのか、どう書けば大きな失点につながってしまうのか等を研究するための位置付けとして、答案添削を利用したりもしました。何通か試した結果、条文の文言の省略は危険であること、題意把握に基づき重要でない論点はかなり圧縮しても大きく減点はされないこと、特実は他法に比べて多少圧縮記載が多くても許容されうる(あくまで相対的な印象)ことなどを、肌感覚でつかむことができました。1通の添削コメントに振り回されず、複数の添削から共通するポイントを抽出するのがよいと思います。
在宅で比較的融通の利く仕事だったこともあり、仕事の合間に少しずつ視聴を進められたのが非常によかったです。講義を1回視聴しただけでは分からないことが多いので、民法の基礎講座は2回(特に難解な部分は3回)視聴しましたが、いずれも隙間時間を利用したり、家事をしながら受講したりしたので、必須科目の学習に支障はなかったです。2年目で短答からのストレート合格ができたのは、こうした通信の手軽さのおかげと思っています。
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