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小林 史弥さん(29歳) 東京理科大学大学院イノベーション研究科知的財産戦略専攻 修了
DATA BANK
私は企業の知財部に所属しておりますが、資格を保有していなくとも問題なく業務を行えていたことから初めはあまり弁理士試験に関心がありませんでした。しかし、業務を行っていく中で技術者を法律面から完璧なフォローをしたいと考えるようになり、知的財産法の理解を深める為に弁理士を目指しました。 また、コロナ禍による不況や企業が副業を認める世の中の流れを鑑みて、自身のスキルアップを図ることも弁理士を目指した理由の1つです。
独学で短期合格が難しい資格であることは先輩弁理士から聞いていた為、勉強を始めるにあたり、予備校に通うことを検討しておりました。その際に、TACのイベントにおいて、子育てをしながらも1発で合格された方のお話しをお聞きする機会があり、どんなに忙しい環境でも合格に導く体制がTACには整えられていると感じたことがTACでの受講を選んだ理由です。 また、事前に講師の方とお話しする機会もあり、そこで小松先生と初めてお話しする機会があったのですが、自分の基本的な質問についても真剣に分かりやすくお答えいただき、この先生であれば長い合格への道のりでも見捨てられることなく、共に歩んでくださると感じたこともTACを選んだ理由の1つです。 なお、その時にご対応いただいたTACのスタッフの方もとてもご親切であったことから、TACであれば通学が嫌になることも無く、通い続けられるであろうと感じました。
〈講師について〉 私は小松先生の講義を受けていたのですが、目線を合わせてかつ分かりにくいところは時間を少し掛けてでも詳細にご説明いただけたことで総じてとても理解しやすかった点が良かったです。質問に対しても分かるまで、理解しやすいようにお答えいただけたことで置いてきぼりにならずに、最後まで講義に参加することができました。 また、どこが重要でどの程度まで範囲を広げて学べばよいかをお伝えいただき、どこにどれくらいの時間を割く必要があるのかが明確にしつつ勉強を進めることができた点も良かったと思います。 なお、今日は勉強するのが億劫だなと感じるような日であっても、小松先生は講義の合間合間に生徒のモチベーションを上げるお話しをしてくださるので、勉強する意識を高く保ちながら毎日勉強に励むことができました。 〈教材について〉 TACでは講義テキスト等をいただけるのですが、これらがとても優秀でした。と言いますのも、青本や審査基準等に記載の本試験対策に不可欠な情報はこれらのテキストでほとんどカバーされており、実際に私は青本や審査基準をほとんど見ることが無かったように思います。 また、これらのテキストは短答対策の講座用にいただいたものであっても、口述まで長らく使用できました。 〈カリキュラムについて〉 講義や答練等の何かを消費しきれずに本試験を迎えてしまうようなことはなく、無理することなく、進めることができたと思います。むしろ、重要箇所を何度も復習することができ、自身の苦手箇所にしっかりとアプローチする時間が確保できたように思います。 〈活用したフォロー制度について〉 自身のWEBページにおいて、質問ができるのですが、疑問が生じた段階で素早く質問ができ、ご回答も早くいただけますのでこの制度はとても活用させていただきました。多く質問しすぎているのではと心配に思う量の質問に対しましても、1つ1つとても丁寧にお答えいただき、理解を深めることができました。質問へのご回答は本試験前に再度確認する等活用し、この制度は大変満足でした。 また、自習室をよく利用させていただきました。休日であれば、朝から遅くまで勉強されている方もおり、良い刺激になりますので、できる限り自習室を使っておりました。
〈短答について〉 ひたすらインプット(条文等の暗記)をTACの講義テキストを用いて行いました。短答試験においては、条文集を参照することもできず、細かいところまで聞かれるので、インプットは時間を掛けて着実に行っていく必要があると思います。その為にもできるだけ時間を確保する必要がありますので、私はしなくても良いことはアクションから除くよう心掛けました。例えば、付箋の張り直しや他のテキストに記載されている内容を別のテキストにほとんどそのままの内容で記載する等の作業は避けるようにし、できるだけインプットの時間を多く取るようにしました。 また、答練により気付いた苦手な科目や配点が多い特許に勉強時間をできるだけ多く使うようにしました。 さらに、条文等の暗記については文節に区切って、主体的要件・客観的要件・時期的要件・手続的要件を暗記するようにしました。講義ではこれらの要件を色分けしてマーカーするようご教示いただけたり、マーカーすべき要注意箇所をご教示いただけたりするので暗記する際にとても役立ちました。 〈論文必須について〉 論文試験は条文集を参照することができますが、ペラペラめくって条文を探している時間がもったいないので、答練等で使用した条文番号は意識的に暗記するように心掛けました。 また、上級論文本科生の受講でいただけるテキストを用いて、条文の趣旨等の各キーワードを中心に暗記しました。条文の趣旨等に関しては、論文試験中に参照することができませんので、条文の趣旨等の各キーワードだけでも思い出せるように口に出して覚えました。手を動かして覚える方法もあるかと思いますが、書くよりも声に出す方が早くかつ耳からも覚えることができると思い、口に出して覚える方法を行いました。 さらに、過去問については、毎日1問は必ず解くように心掛けました。解き方としては、特許1問解いたら次は意匠1問というように、本試験で頭の切り替えができるように過去問の解き方を工夫しました。 なお、私はTACの上級論文本科生のコースを受講し、論文式全国公開模試含む多くの答練を受けるようにしました。これは本試験対策として、様々な内容・形式に慣れる為にとても良かったように思います。短答でもそうですが、答練において、自身が全体の上位何%に含まれるのかが分かりますので、勉強が足りてなければ危機感、勉強がしっかりできていれば安心感を得ながらも勉強を続けることができました。 〈論文選択について〉 私は民法を選択したのですが、民法の勉強については特に余分なことはせずに田畑先生を信用してTACのコースで勉強を進めれば十分合格できると思います。ただ、論文必須の試験が終わった後に勉強を始めたのでは、その年の民法の合格は少し厳しいと思いましたので、論文必須の試験が終わるまでには民法の試験範囲の内容が理解できる程度に繰り返し講義を視聴しました。 また、実際は簡単な問題でも聞かれ方や用語が少しひねられていた場合に何を答えれば良いのか分からなくなることがありましたので、民法はより多くの問題に当たり、経験を積むことが大事だと考えました。そこで、私は民法トータルパックを受講し、全国公開模試含む多くの答練を受けました。TACの答練やファイナルチェックで解いた問題に近いものが本試験でも出題されましたので、答練等にしっかり取り組むことは合格する為にとても有効であったと思います。 なお、テキストにはほとんどそのまま本試験で記載可能な問いに対する解答例が載っていたり、講義内でどの内容が出やすいかランクでご教示いただけたりしますので効率的に勉強を進めることができました。 〈口述について〉 私はTACの口述模試を受けました。この口述模試では自身の知識の抜けを把握することができるとともに、口述試験の雰囲気も体験することができますのでとても有意義なものでした。TACの口述模試で出題された問題と近い問題が本試験でも出題されましたので、TACの口述模試を受けることは合格する為に有効であると思います。口述試験は試験官と対面して口頭で素早く回答するので、短答試験及び論文試験とは形式が全く異なり、できるだけ場慣れしておくことが大切だと思います。したがって、口述試験対策として、練習の機会をどれだけ設けることができるかが重要となると思います。 また、口述試験対策の練習と並行して、短答対策用の講義テキストや上級論文本科生の受講でいただけるテキストを用いて、インプットも行いました。特に論文試験対策でほとんど使用しなかった条文等は忘れていたものもあり、再度知識の補充を行いました。
私は直前期において答練や模試の復習を毎日1問でも欠かさず取り組むようにしておりました。暗記物は重要度が高いもの程、本試験に近い日に再度確認するようにし、前日は重要度が高いものの暗記に当てました。本試験の前々日は新しい問題を本試験と同じように時間を計って回答し、試験当日の予行演習を行いました。本試験の前日はできるだけ勉強の量を減らし、余裕を持って本試験当日に臨めるように調整しました。 また、勉強時間の確保方法については、本試験前の2、3週間程ジムに通うのを止めました。それにより、2時間程勉強時間を多く確保できましたが、運動しない期間が続くとストレスも溜まりましたので、少なくとも1週間の内の半日はストレスを解消する為の時間を設けて、体を動かすなり、自由な時間を過ごすと良いと思います。 なお、本試験当日は試験会場近くのカフェやイートインのあるコンビニ等に早く行き、今までしてきたミスをまとめたものを確認しました。
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