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2019年度 弁理士合格者座談会 ~合格への軌跡~

VOL1 合格者紹介編 ~合格者の学習開始時の印象~

──それでは、合格者座談会を始めます。本日お越しいただいた5名の方、嶋根さん、丸山さん、小林さん、柴崎さん、久野さんです。
司会は、松宮ゼミをご担当されている松宮先生と、新宿校(※取材当時。現在は渋谷校)でご担当されている齋藤先生です。

松宮 本日は合格した皆さんにお集まりいただきました。皆さんを選んだのは私です。なぜ皆さんにお願いしたかということを最初に、簡単にお話します。弁理士試験は短答試験、論文試験、口述試験という3回の試験があるのですが、その中で一番ハードルが高いのが論文試験です。その中でも2回目で論文試験を受かるということが重要になります。
 もちろん、初回で受かれば一番良いのですが、現実的に初回で受かることは難しいので、2回目でいかに受かるか、それから2回目でダメでも3回目で確実に受かることをしないと受験が長期化してしまって、泥沼にハマることになります。 今回は2回目で論文を受かった方と、3回目で受かった方に来ていただきました。最初に皆さんの簡単な印象を紹介します。

 まず、嶋根さん。嶋根さんはお会いしたのは、2年前ですね。2年前の短答模試の時に初めてお目にかかりました。短答模試が終わってからいくつか質問を受けて、初めて会った時は失礼ながら、「この方、まだ短答はムリだな」と思ってしまいました(笑)。 ですが、その後、ちゃんと勉強して、短答を立派な点数で通って、残念ながらその年の論文は通りませんでしたが、短答を通った年の夏に力をつけましたね。だから、去年の秋ぐらいからはかなり順調に実力をつけ、安定して論文の勉強をしたという印象があります。

 次に、丸山さんですね、去年1年間、ゼミでご一緒させていただきましたが、最初の秋の頃は優等生でした。弱点が見えなくて、「優秀だな」と思っていたのですが、秋から年末かけて、大失敗をことごとく繰り返しまして、「この方、よくこんなに失敗するな」というぐらい失敗を繰り返していましたね。3月一杯ぐらいまでは、とにかく毎回毎回失敗していました。それも大失敗を。ゼミの中で「失敗した人は手を挙げなさい」といつも手を挙げさせますが、しょっちゅう挙げていました。この方、どうなるかと思いましたが、4月ぐらいにその失敗がパタッと止んで、その後はトントン拍子に行きましたね。論文本試はちょっとヒヤヒヤッとしましたが、ちゃんと受かりました。

 それから、小林さんは、1年間お相手させていただきましたけど、条文の知識はしっかり持っていました。だから、基礎がしっかりできていて、それを基に論文の勉強をしているから、内容面でいうとあまり苦労は見えませんでした。あまり細かいことを指摘するとか、こうやって勉強した方がいいとかいうことは、特に言わなかったですね。順調にスクスク育ったという印象があります。 

 柴崎さんはですね、私、強烈な印象があります。柴崎さんは目力がすごく強いです。目力が強くて、しかも前の方に座ります。だから常に見られて、間違ったことを言ってはいけないというプレッシャーをすごく感じました。また、柴崎さんは自分がこういう答案を書きたいという明確なポリシーを持っている。そして、自分の目標とする論文のカタチ、試験の合格のカタチに向かって一直線に進んできたという印象が私はあります。

 最後に久野さん。久野さんとはガイダンスの時に何度か顔を合わせていますね。そこでいろんな勉強の質問を受けました。実際にお相手をしたのは6月の短期集中特訓ゼミだったと思います。久野さんは「あぁ、この方は苦労して勉強してきたな」というのが分かる、伝わってくるような答案を書く方でした。ただ、抜き打ちでポンと問題を出した時に、真っ当なことをちゃんと返してきたので、「しっかり、キチンと勉強しているな」というのが伝わってきました。そういう印象です。

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