合格者が残した『合格までの道のり』 対策スケジュールの全容
よく公務員試験は長期戦になると言われています。よくあるパターンは、試験本番の1年前の4月から筆記試験の対策を始め、直前期に面接試験の対策を行い、5~8月頃にかけて試験本番を迎えるというものでしょうか?長期的な目標をもって物事に取り組むには、スケジュール管理も重要になります。人によって何の対策をいつ始めるかは異なりますが、ここでは私が実際に行っていた対策スケジュールを、試験の内容や月ごとにご紹介したいと思います。
基礎能力試験の対策:10月~併願先全ての一次試験が終わるまで(7月中旬)
10月
数的処理の対策を真っ先に始め、少し遅れて文章理解の対策も始めました。これらに共通するのは試験での比重が大きいという点で、重要な部分から優先して対策を行っていたということになります。数的処理も文章理解も、まずは講義動画を見て解法などを理解しようとしていた時期です。
11月
世界史などの他の科目も並行して対策を始め、講義動画の視聴をしていました。数的処理は問題集の1周目を解いている最中です。文章理解は1日1問、国語と英語の問題を解くという習慣を始めた頃です。
12月
数的処理は問題集の2~3周目です。自分の勉強の仕方が身についていき、ガンガン問題を解いていけるようになった時期です。
1月~一次試験まで
既に確立された勉強方法を試験日まで継続し、問題集を繰り返し解き続けていました。自然科学などの科目については、2月~3月の直前期に講義動画を見ることで、中学高校時代の記憶を呼び起こしていました。大体ひと月ごとに、何日に何の問題を何問解くかというスケジュールを作っていました。
専門択一試験の対策:10月~併願先全ての一次試験が終わるまで(7月中旬)
10月
数的処理と同時期に心理学の勉強も始めました。講義動画を視聴後、問題集も解き始めていました。
11月~1月
問題集は2~3周目でした。心理学の中でも自分の得意不得意が明確になってきた頃なので、不得意な部分は重点的に教科書や問題集の解説を読むことで理解度を深めていました。単語帳アプリを応用して、覚えていない心理学の用語をまとめた、自分だけの心理学の単語帳を作って、スキマ時間にも勉強するようになりました。このときが最も力を入れていた時期かもしれません。
2月~一次試験まで
この時期から専門記述試験の対策を始めたので、専門択一のみの勉強というのはやや少なくなりますが、毎日継続して心理学の問題には触れ、問題集は繰り返し解き続けていました。
専門記述試験の対策:2月~併願先全ての専門記述試験が終わるまで(6月下旬)
2月
本来は1月に対策を始めようとしていたのに始められていなかったという焦りもあって、2月は書ける日は毎日専門記述の問題を解くようにしていました。最初は模範解答の模写から始めましたが、意外と時間がかかって大変だったので、すぐに自分の言葉で書く練習をした方が良いと感じ、講義動画でも解説していた問題から順に自分でも書いてみることにしました。うろ覚えの用語があるときは事前に調べてから書くこともありましたが、書くときには何も見ずに自分なりの言葉で記述することを意識していました。また、本番と同じ時間内で書き切るように、タイマーをセットして問題を解いていました。
3月
2月に比べるとやや頻度は下がりましたが、書ける日にはできるだけ書くように心がけていました。また、添削に出していた答案が順次返却されていたので、フィードバックを参考にしつつ、文章を書くように気を付けていました。2月と3月はバイトも辞めて時間があったので多くの時間を使えましたが、4月以降は他にもやることが増えたので、この時期ががんばりのピークだったと思います。
4月~専門記述試験まで
専門記述の問題を添削に出すことは少なくなりましたが、適当に心理学の用語を選んで自分の言葉で説明する練習はたまに行っていました。
面接試験の対策:各受験先の一次試験終了後(5月上旬)~二次試験まで(7月下旬)
5月
私は第一志望の一次試験が4月の最後にあったので、4月いっぱいは一次試験対策に集中して、模擬面接などは一次試験が終わってからの5月から始めていました。志望動機やよくある質問に対する回答だけは、3月末までに一応固めてはいたので、それをもとにWEBカウンセリングなどで模擬面接をしていました。
6月
私の場合は第一志望の試験が併願先よりも早かったので、基本的に第一志望の面接が終わるまではその練習に注力していました。併願先は3つあったのですが、それぞれの一次試験が終わり次第、志望動機などを固めて模擬面接に臨んでいました。この時期はWEBカウンセリングの他に校舎での模擬面接も併用し、週1~2回程度の頻度で練習をしていました。
全体を通してのポイントは、「やるべき時間」ではなく「やるべき内容」でスケジュールを考えることだと思います。また、私の場合はTACの担任講師に月1回ほど相談をすることで、何から取り組めばよいのかを明らかにすることができました!皆さんにもそんな存在がいると、スムーズにスケジュールを決めていけるかもしれません。
以上が私の対策スケジュールの全容になります。受験者の皆さんがスケジュールを組む際の参考になれば幸いです。
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