建築士の試験科目
建築士試験は、社会に貢献する建築技術者の一員となるための登竜門です。
試験では、多くの技術書や法律に基づく技術規定、さらには、社会的に高まっている技術者への要求といった広範な内容から出題されます。
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1.計画/環境・設備
二級建築士試験の「計画」は、「計画各論」「建築史」「都市計画」「環境工学」「建築設備」の5分野からなる科目です。
一級建築士試験では、このうち「環境工学」と「建築設備」の2分野で「環境・設備」という科目を構成し、残り3分野で「計画」という科目を構成します。
難易度でいうと「環境・設備」は「やや難」、計画は「やや易」といえますが、いずれも出題されやすい項目はある程度絞れますので、高得点を目指したい科目です。
2.法規
二級建築士試験の「法規」は、「建築基準法」から8割程度、一級建築士試験では、2/3程度出題され、その他に「建築士法」「バリアフリー法」などの関連法令が出題されます。
持込みが認められている法令集を、いかに活用できるかが、建築士試験の法規攻略のカギといえます。問題を見たら、「どのあたりの条文を見ればよいか」という見当が付けられる程度の実力が欠かせません。
合格者は法規で得点を稼ぐのがセオリーですから、9割以上の正解を目指してください。そのためには、法令集のカスタマイズが欠かせません。線引きやインデックスの貼付けといったカスタマイズの方法はこちらをご覧ください。
3.構造
構造は、苦手意識を抱きやすい科目です。
「力学」「各種構造」「材料」の3分野からなりますが、受験対策として特に力を入れたいのは力学です。最初はハードルが高く感じられますが、いったん解き方を理解すれば、高得点も望めます。
「各種構造」では、難易度の高い問題が多発していますので、「力学」と「材料」で得点を稼ぎ、足切り点にかからないよう注意することが大切です。
4.施工
「施工」は、建築工事の準備段階から完成までの過程に至る内容が出題される科目です。
事前準備段階では、施工計画を策定し、安全衛生管理体制を整え、地盤調査などを行います。工事着手後は、足場などの仮設工事から始まり、基礎、鉄筋、型枠、コンクリートというように各種の工事が行われます。その後、内装・外装工事、設備工事に至るまで、それぞれの施工上の論点が出題されます。
それぞれの工事をイメージしながら、論点を覚えていくことが大切です。
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