一級建築士になるには

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建築士とは、建築士法によって定められた国家資格です。

一級建築士の受験資格を得るには、4年制大学の建築学部を卒業することです。ただ、高校卒業段階でその進路を確定できる方は多くないと思いますので、そういう方にとっては、専門学校がお勧めです。2年間の専門学校を卒業すれば受験資格を得られるほか、建築に関する専門教育を受けることもできます。また、二級建築士を取得し、これをステップに一級建築士にチャレンジする方も少なくありません。学習項目は概ね同じですから、一級建築士の学習をスタートする際に大きなアドバンテージとなります。
ここでは一級建築士の試験概要受験資格などについてご案内します。

令和6年7月26日(金) 一級建築士 課題発表

公益財団法人 建築技術教育普及センターより、令和6年一級建築士試験「設計製図の試験」の課題発表されました
課題を見る→

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一級建築士 合格までの流れ

一級建築士となるには、「学科の試験」「設計製図の試験」双方に合格することが必要です。

合格までの(例年)スケジュール・試験会場・申込方法など

試験会場 例年、全国47都道府県に設置
受験申込期間 【インターネット申込】令和6年4月1日(月)10:00~4月15日(月)16:00(例年4月上旬~中旬ごろ)
受験料 ¥17,000(非課税)※学科試験免除者も同額
試験実施機関 (公財)建築技術教育普及センター
※各都道府県の(社)建築士会連が実施協力

申込期間/試験日/合格発表
日程

受験申込期間

年度 インターネット受付 郵送受付 窓口受付
令和6年 4月1日(月)10:00~4月15日(月)16:00 ※なし ※なし

受験申込みは原則としてインターネットによる受付のみとなります。詳しくは(公財)建築技術教育普及センターにお問い合わせください。

試験日・合格発表日

学科試験 令和6年7月28日(日)
学科試験合格発表 令和6年9月4日(水)
設計製図試験 令和6年10月13日(日)
設計製図試験合格発表 令和6年12月25日(水)


一級建築士 学科の試験

当日の時間割

科目 出題数 試験時間
学科Ⅰ(計画) 20問 9:45~11:45(2時間)
学科Ⅱ(環境・設備) 20問
学科Ⅲ(法規) 30問 12:55~14:40(1時間45分)※
学科Ⅳ(構造) 30問 15:10~17:55(2時間45分)
学科Ⅴ(施工) 25問

①出題数:全125問
②形 式:四肢択一 マークシート方式

  • 法令集の持ち込み

    「学科Ⅲ」の試験時間のみ、法令集の持ち込みが可能。

  • 「学科の試験」の
    免除

    「学科の試験」の合格者は、その年を含めて5年以内に実施される設計製図の試験のうち、3回を任意に選択して学科免除で受験が可能。

「建築法規等」に関する出題に当たっては、告示も含まれます。

合格基準

各科目及び総得点の合格基準点すべてに達していること。
試験結果によって、合格基準点に補正が入る場合もある。

科目別配点 令和6年[NEW!] 令和5年 令和4年
計画(20点) 11点 11点 11点
環境・設備(20点) 11点 11点 11点
法規(30点) 16点 16点 16点
構造(30点) 16点 16点 16点
施工(25点) 13点 13点 13点
総得点(125点) 92点 88点 91点

一級建築士 設計製図の試験

当日の時間割

試験時間

11:00~17:30(6時間30分)

試験内容

課題に基づく図面作成と計画の要点の記述

出題数:1課題
課題は令和6年7月26日(金)頃から(公財)建築技術教育普及センターホームページにて公表

合格基準

採点結果を、ランクⅠ~Ⅳの4段階とし、ランクⅠのみを合格とする。

ランク 内容
ランクI 「知識及び技能」を有するもの
ランクII 「知識及び技能」が不足しているもの
ランクIII 「知識及び技能」が著しく不足しているもの
ランクIV 設計条件・要求図面等に対する重大な不適合に該当するもの
  • 製図道具の持ち込み

    平行定規や三角定規などの持ち込みが可能。

令和6年 設計製図の試験の課題(令和6年7月26日発表)

設計課題

大学

要求図書

・1階平面図・配置図(縮尺1/200)
・各階平面図(縮尺1/200)
 ※各階平面図については、試験問題中に示す設計条件等において指定する。
・断面図(縮尺1/200)
・面積表
・計画の要点等

【建築物の計画に当たっての留意事項】
・敷地の周辺環境に配慮して計画する。
・バリアフリー、省エネルギー、二酸化炭素排出量削減、セキュリティ等に配慮して計画する。
・各要求室を適切にゾーニングし、明快な動線計画とする。
・大地震等の自然災害が発生した際に、建築物の機能が維持できる構造計画とする。
・建築物全体が、構造耐力上、安全であるとともに、経済性に配慮して計画する。
・構造種別に応じて架構形式及びスパン割りを適切に計画するとともに、適切な断面寸法の部材を計画する。
・空気調和設備、給排水衛生設備、電気設備、昇降機設備等を適切に計画する。

【注意事項】
「試験問題」及び上記の「建築物の計画に当たっての留意事項」を十分に理解したうえで、「設計製図の試験」に臨むようにしてください。
 なお、建築基準法等の関係法令や要求図書、主要な要求室等の計画等の設計与条件に対して解答内容が不適合又は不十分な場合には、「設計条件・要求図面等に対する重大な不適合」等と判断されます。

令和5年7月21日(金)(公財)建築技術教育普及センターホームページにて公表

一級建築士 新受験資格と免許登録要件(令和2年度試験から)

新たな受験資格要件及び免許登録要件

建築士法改正に伴い、令和2年から建築士試験の受験資格・免許登録要件が変わり、大学で指定学科を卒業すれば実務経験がなくても受験可能となりました。
受験資格要件等の建築士試験に関する詳細は、(公財)建築技術教育普及センターまでお問い合わせください。

受験資格要件 免許登録要件
大学で指定科目を卒業 実務2年以上
3年制短大で指定科目を卒業 実務3年以上
2年制短大・高等専門学校で指定科目を卒業 実務4年以上
二級建築士 二級建築士として実務4年以上

など

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