情報セキュリティマネジメント試験の難易度は?効率よく合格するポイントを紹介
情報セキュリティマネジメント試験とはIT系の国家資格で、情報セキュリティに特化した専門的な知識を認定します。
この記事では、情報セキュリティマネジメント試験の難易度や他のIT系試験との難易度比較、独学で学習する際の準備、効率よく合格するコツをわかりやすく解説します。資格取得を目指す方はしっかりとチェックしましょう。
情報セキュリティマネジメントの難易度は高い?
情報セキュリティマネジメント資格は、IT系の国家資格であるため難易度が高いのではないかと不安に感じる方もいるでしょう。
IT系の国家資格とはいっても、情報セキュリティマネジメント試験はIT初心者~中級者向けの試験として位置付けられています。受験資格を設けていないため、誰でも受験できる試験です。
近年、あらゆる業界でIT化が進んでおり、幅広い分野で情報セキュリティ対策へのニーズが増えています。情報セキュリティ管理に関する知識やスキルを身につけたい方は、挑戦してみるといいでしょう。
それでは、情報セキュリティマネジメント試験の難易度をイメージできるように、試験の合格率と合格点を詳しくチェックしていきましょう。
合格率は50%台~70%台
近年における情報セキュリティマネジメント試験の合格率は、以下のとおりです。
・2022年度上期の合格率 ……61.2%
・2022年度下期の合格率 ……52.0%
・2023年4月受験の合格率……76.2%
・2023年5月受験の合格率……78.2%
このように、情報セキュリティマネジメント試験の合格率は50~70%台で推移しています。
情報セキュリティマネジメント試験の合格率は、ほかの情報処理技術者試験の合格率と比べると高めです。独立行政法人 情報処理推進機構(以下、IPA)が定義した試験の難易度レベルもレベル2相当であるため、比較的取得しやすい資格だといえるでしょう。
合格点は600点以上
情報セキュリティマネジメント試験には科目A試験(旧午前試験)と科目B試験(旧午後試験)があります。試験は科目A・B試験として2科目がまとめて実施されます。試験の合格点は、1,000点満点中600点以上です。
他の試験との難易度の違い
IPAが主催する情報処理技術者試験には、情報セキュリティマネジメント試験以外の試験もあります。情報セキュリティマネジメント試験以外の試験の種類の例は、以下のとおりです。
・ITパスポート試験
・基本情報技術者試験
・情報処理安全確保支援士試験
このほかにも応用情報技術者試験があります。応用情報技術者試験は、IPAが定義した試験の難易度がレベル3相当で、情報セキュリティマネジメント試験よりも高レベルの試験です。
それでは、他のIT系試験の難易度について、それぞれ詳しくチェックしていきましょう。
ITパスポート試験
ITパスポート試験はIT系資格の登竜門だといわれており、基礎知識に関する問題が出題される試験です。IPAが定義した試験のスキルレベルは1で、IT初学者でも取り組みやすい試験でしょう。
情報セキュリティマネジメント試験は、エンジニアや情報セキュリティ担当者として働いている方やそれらの職を希望する方向けです。合格率は情報セキュリティマネジメント試験のほうが高いものの、試験で問われるスキルレベルがITパスポート試験よりも高く、難易度が上がる試験だといえます。
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基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、IPAが定義した試験で問われるスキルレベルが情報セキュリティマネジメント試験と同じくレベル2です。ただし基本情報技術者試験では、システム開発技術やプログラミングなどの分野からも出題されるという違いがあります。
情報セキュリティマネジメント試験と比べると、基本情報技術者試験は合格率が低い試験です。出題傾向や試験時間、問題数の違いなどがあるため一概に難易度を比較できないものの、基本情報技術者試験のほうが合格しにくい試験だといえるでしょう。
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情報処理安全確保支援士試験
情報処理安全確保支援士試験は、試験で問われるスキルレベルがレベル4に定義されています。レベル2に相当する情報セキュリティマネジメント試験よりも高難易度の試験です。
情報処理安全確保支援士試験では、情報セキュリティ技術の専門家として下位者を指導する役割を持つと認められる場合に資格を取得できます。情報セキュリティマネジメント試験を合格したあとのさらなるスキルアップとして目指すといいでしょう。
情報セキュリティマネジメントは独学でも準備可能
先述のとおり、情報セキュリティマネジメント試験の合格率は50~70%台を行き来しており、2023年4月試験では76.2%でした。情報処理技術者試験の中では合格率が高く、独学でも準備可能な試験であると考えられます。
独学で受験する場合に知っておくべき勉強時間の目安や、科目B試験(旧午後試験)の対策が重要であることを、詳しくチェックしていきましょう。
必要な勉強時間は200時間が目安
独学で受験する場合には、必要な勉強時間は200時間が目安となるでしょう。資格取得に向けて必要となる費用は、参考書や過去問などの購入費などです。
ただし、独学で受験するならば受験日から逆算して学習を進めていくスケジュールを自分で作り、そのとおりにきっちりと管理していく必要があります。わからないことが出てきたときに、自分で解決できるかどうかも重要です。
科目B試験(旧午後試験)の対策が重要
試験に向けて学習する際は、科目B試験(旧午後試験)の対策が重要です。基礎知識が問われる科目A試験(旧午前試験)に対し、科目B試験では、ケーススタディ(事例問題)による情報セキュリティ管理の実践力を確認されます。
科目B試験においては、文章読解力や問題を効率よく読み進めるためのテクニックを身につけることがポイントです。文章読解に慣れること、科目A試験で出題される内容をしっかりと理解すること、CBT方式に慣れることなど、対策を講じるといいでしょう。
効率よく合格するには受験指導校の活用がおすすめ
先述のとおり、受験は独学でも準備可能だと考えられます。しかし、独学の場合には文章読解でつまずいてしまう方が多いです。効率よく合格するためには、受験指導校の活用をおすすめします。
受験指導校の活用をおすすめする理由は、以下のとおりです。
・効率のよい勉強方法で対策できる
・頻出問題を簡単に把握できる
・文章読解のテクニックを身につけられる
また、この試験に関してのみではなくIT全般の知識を広く深く学べるため、さらに難易度の高い試験へのステップアップもしやすくなるでしょう。
それぞれ詳しくチェックしていきましょう。
効率のよい勉強方法で対策できる
受験指導校では、試験の合格に向けたノウハウが集まっており、効率のよい勉強方法で対策可能です。問題集やテキストの使い方を教えてもらったり、専門用語をわかりやすい言葉に置き換えて解説してくれたりなど、理解しやすくするためのさまざまな工夫があります。
頻出問題を簡単に把握できる
試験対策において重要である頻出問題を簡単に把握できることも、受験指導校を活用する大きなメリットです。試験に出やすい重要個所を特定可能なうえに、講義で繰り返し勉強することでしっかりと理解できるようになります。
問題を解く際のテクニックを身につけられる
本試験の科目B試験(旧午後試験)では文章読解力や問題を効率よく読み進めるテクニックが必要となります。そのため、独学の場合にはそこでつまずいてしまう方が多いです。
TACのような受験指導校で計画立てて学習していけば、科目B試験を解くためのノウハウやテクニックもしっかりと身につけられます。短期間で効率よく合格をつかめる可能性が高まるため、上手に受験指導校を活用するといいでしょう。
受験指導校に通うならTACがおすすめ
情報セキュリティマネジメント試験は受験資格を設けていないため、誰でも受験できる試験です。IT系の国家資格とはいっても、IT初心者~中級者向けの試験として位置付けられていて、難易度はそれほど高くありません。
ほかの情報処理技術者試験の合格率と比べると、情報セキュリティマネジメント試験の合格率は高めです。IPAが定義した試験の難易度レベルもレベル2相当であるため、比較的取得しやすい資格だといえるでしょう。
近年、あらゆる業界でIT化が進んでおり、幅広い分野で情報セキュリティ対策へのニーズが増えています。情報セキュリティ管理に関する知識やスキルを身につけたい方は、挑戦してみるといいでしょう。
TACを活用すれば、効率のよい勉強方法で対策できるうえに、出題可能性の高い頻出問題を簡単に把握できます。独学の場合につまずいてしまいがちである文章読解や問題を解く際のテクニックを身につけられるなど、効率的に合格をつかめる可能性が高まります。
ぜひTACを活用して、情報セキュリティマネジメント試験に合格しましょう。
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