外交官(外務省専門職)合格体験記
自分らしい合格ルートを
N・Kさん
DATA BANK
研修語 | アラビア語 |
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出身校 | 東京外国語大学大学院(在学中合格) |
合格年度 | 2023年度 |
選択科目 | 憲法 |
- 志望理由:外の世界への関心を日本のために活かしたい
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高校時代よりアラブやイスラームの文化に強く惹かれ、学びを深めてきました。将来のビジョンとしては、何かしらの形で一生アラブに関わっていたい!という思いのみ。外務省専門職にもアラビア語を活かせる職業として漠然とした関心を抱いていましたが、国際政治などには非常に疎く、外交に携わりたい!と明確に志すには至っていませんでした。
そんないわば「アラブ大好き」な私が日本のために働く外交官になりたいと思ったきっかけは、修士1年の夏に経験したエジプトへの短期留学でした。エジプトでは現地の人々の視点や価値観を写し鏡にして、客観的に日本の姿を見つめ直す機会を多く得ました。日本に対する良くも悪くも偏りのあるイメージに触れ、このままでよいのだろうかと感じたり、相手の文化や価値観を理解する姿勢を示してこそ、自分やそのバックグラウンドである日本と対等に向き合ってもらえることに気付いたり。最も印象的だったのは、多くのエジプト人たちが抱く祖国への誇りと深い愛情です。彼らの祖国愛に触れたとき、私を含め日本人は日本という国を好きでいられているだろうか、とある種危機感に近いような感覚を覚えました。こうしてこれまで外側の世界に向いていた関心が、跳ね返って自分自身のアイデンティティである「日本」に強く方向づけられ、「日本人が自信をもって自分の国を好きだといえる国づくりに貢献したい!」という(壮大すぎる)夢を抱き、外務省専門職試験受験を決意しました。
- TAC・Wセミナーを選んだ理由:今から始めるにはここしかない
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外務省専門職試験受験を決めたはいいものの、1次試験までは残すところ8か月ほど。初めは独学で挑戦することも考えましたが、試験科目である国際法や憲法には全く触れたことがなく、また大学院とも両立させたいとなると、確実性のある何かにすがりたいという気持ちになりました。そこで確かな合格実績を持つTAC・Wセミナーの門戸をたたき、説明会への参加や受講相談を通じてここなら信頼できる!と感じたことから入会を決めました。
- 合格の秘訣:カウンセリングで状況を客観視し、自分に合った合格ルートを見つける
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マルチタスクが苦手かつスロースターターだった私は、1次試験に間に合うのか不安でたまらず、担任カウンセリング制度を毎月欠かさず利用していました。
1人で頑張ろうとすると、やる気と不安のあまり全部を完璧に仕上げようと思ってしまったり、それゆえに無理なスケジュールを組んでしまい達成できない自分に失望したり、過去の合格者の学習法と自分の現状とを比較して不安になるなど…努力の方向性を見失いがちになってしまうと思います。そんなときに講師からの客観的な意見やアドバイスをもらうことで、「合格するためには今何が必要か」というシンプルな問いに立ち返り、軌道修正を図ることができました。
またカウンセリングに備えて自分の現状(受講の進捗状況や外務省専門職試験の学習に充てられる時間など)や得手不得手(数的処理が苦手、暗記や論述はどちらかというと得意、外交用語は日本語でも外国語でも不安、など)を把握することで、自分に合ったペースや学習法を考え直すきっかけにもなります。他人とやり方が違っても、カリキュラムに間に合っていなくても、カウンセリングで「これで大丈夫」と言ってもらえることでお墨付きをもらえたような気持ちになり、新たに前を向くことができました。
また冬頃からは合格者アドバイザーの方々のカウンセリングも積極的に活用しました。同じ悩みを抱え、戦い抜いてきた合格者の方々からのお言葉の偉大さは格別です。モチベーションやロールモデルとなるような方々が近くで応援してくださる環境があったことに、心から感謝しています。
このように私は受験期に独りよがりにならず、信頼できる周囲の人々の視点を通して現状を冷静に見つめ直す機会を設けたからこそ、自分なりの合格ルートを歩むことができたと感じています。
毎年多くの受講生の合格を見届けてきた講師と、実際に試験を乗り越え合格を掴んだ先輩受講生という信頼感抜群の布陣。TAC・Wセミナー生なら、このカウンセリング制度を利用しない手はありません。
- 最後に:自分の気持ちに正直に
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遅めのスタートを切った私でも最終合格までの道のりは長く、学習が手につかず眠れなくなるほどの不安に駆られたり、自分は向いていないのではないかと自信をなくしたりすることが何度も何度もありました。それを乗り越え最後まで駆け抜けられた要因は、1つには外務省専門職として働きたい!という混じりけのない素直な気持ちを大切にしたことでした。どんなに諦めたくなっても、「やりたいんだからやるしかない」というように、自分の素直な気持ちが一番自分を納得させていたと思います。
そして2つ目に、だからといって1人で突っ走ることなく、周囲の人とのコミュニケーションを大切にしたことです。学習を始めたときは、外務省専門職試験受験はこれほどまでに人と関わり合いながら乗り越えるものだとは思っていませんでした。上述のカウンセリングのほか、2次試験対策ではさまざまなバックグラウンドや熱意を持ち同じ目標を目指す素敵な仲間たちとの出会いが待っています。それぞれのやりたい!気持ちが輝く空間で互いに切磋琢磨できた日々は、辛い受験期間の一部でありながらも、これまでの人生の中でも指折りの幸せな時間でした。こうしたカウンセリングや2次試験対策の場でも自分の思いを正直にさらけ出すことで、より一層相手との対話が深まり、合格への道のりもはっきりとしていくように思います。
挑戦を決めたあなたが、このTAC・Wセミナーで自分なりの合格ルートを見つけられることを心から願っています。