外交官(外務省専門職)合格体験記
最後まで自分を信じて!
眞下 ありささん
DATA BANK
研修語 | 中国語 |
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出身校 | 立命館大学 法学部(在学中合格) |
合格年度 | 2023年度 |
選択科目 | 憲法 |
- 志望理由:特別な経験がなくても大丈夫!!!
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私が外務省専門職を目指そうと決めたのは大学2年生の頃。それまでは何か普通ではない人になりたい、海外で働きたい、かっこいい職業に就きたいとぼんやりと思っていました。大学での中国人留学生との交流の中でお互いを正しく認識することの大切さを感じたことから、外交官という職業に興味を持つようになったのですが、正直、外交官になって何をしたいという気持ちよりも、ただかっこいいからなりたい、外交官になる私、外交官を目指す私というプライドのみが私のモチベーションだったように感じます。長く勉強を続けるうえで、最初に外交官を目指そうと思ったその時の気持ちはすごく大切です。その気持ちを思い出せばどれだけ大変でもあきらめずに最後まで努力することができると思います!また、面接対策をするうえで、志望理由について試行錯誤することになるのですが、最終的にはその原点の情熱がすべてだと思います。留学に行ったことがなくても、些細なきっかけでも大丈夫!その外交官になりたいと感じた瞬間の熱い思いだけは忘れないでください!!
- 私の基礎能力試験対策:基礎能力試験が一番大事と言っても過言ではありません!!
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すべての試験が終わった今、私は基礎能力試験が一番大事と言っても言い過ぎではないというように考えます。まず、コスパが良いです。特に数的処理は毎日少しずつ取り組めば確実に点数が上がりますし、専門科目と違って、試験本番でさっぱり分からないといったことはないはずです。また、私は公開模試の専門試験の点数が良くなかったのですが、基礎能力試験の点数が良かったことから総合順位は悪くありませんでした。基礎能力試験は外務省専門職試験全体の中で大きな比重を占めています。さらに、他の試験に応用できるというメリットもあります。私は国家総合職試験や防衛省専門職試験など他の試験を併願して受けましたが、これらの試験でも共通して必要になるのが基礎能力試験です。併願先の専門科目対策に十分な時間がとれなくても、基礎能力のスコアが良ければ合格することができます。また、民間企業の選考などで取り入れられているSPIにも基礎能力試験で培った学力を適用することができます。私は試験半年ほど前から毎日30分数的処理、30分他の基礎能力試験の科目と、1日のうち1時間は基礎能力試験の学習に時間を割いていました。基礎能力試験を侮るべからず!コツコツ取り組むことをお勧めします!
- TAC・Wセミナーのおすすめポイント:仲間って大事!!
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私は、同じ試験を受ける仲間の存在がいかに大事かということをずっと感じながら、外務省専門職試験を駆け抜けました。2次試験対策の自主ゼミで仲間が増える人は多いと思いますが、できるだけ早くから何でも相談できる仲間を作っておくことをおすすめします。私は、始めの頃はホームルームに参加できなかったことから、一人で学習していましたが、論文答練が近づくにつれて徐々に友達の輪が広がり、多くの人と関わりを持てるようになりました。学習の進み具合を共有して自分に追い込みをかけたり、あの子も頑張ってるんだから私も頑張ろうと思える存在がいたことはモチベーション維持につながったと思います。また、実際にやってよかったと感じた学習法を2つ紹介します。1つ目は、時事論文対策です。TAC・Wセミナーの時事論文対策は数としては多くはありません。しかし、実際の試験では、2問で100点満点の専門科目と並んで、たった1問の時事論文も100点の割合を占めています。時事論文を侮ることなかれです。私は、1週間に1回くらいのペースで、友人たちと電話で時事論文対策をしていました。お題を考えて、実際に答案を作り、みんなで評価し合ったり、情報交換したりしていました。三人寄れば文殊の知恵と言いますが、問題の意図の捉え方や、構成の重点の置き方は人それぞれで、時間をとるだけの価値があると考えます。この対策会を通じて私の時事論文の力は飛躍的に伸びたと思います。2つ目は、自主論文答練です。試験1ヶ月前の5月、TAC・Wセミナーの論文答練・公開模試は終わり、あとは自力で学習するのみ、という状況になります。そこで私は友人たちと、それまでと同じように論文答練を自主的に行うことにしました。大きな範囲だけ決めて、その中から1人1問問題を持ち寄り、他の2人が考えてきた問題を解くというようにしていました(3人で取り組んでいました)。ある程度予想がつく論文答練ではできなかった、知らない問題が出た時にどうやって対処するかという力がついたと思います。どちらの学習法も、友人との雑談を通して日々学習するうえでのストレス発散やお悩み解決コーナーにもなり得る貴重な場でもありました。もちろん2次試験前の自主ゼミの仲間も本当に大切です。私は関西在住の受講生全員で1つの自主ゼミという形だったのですが、面接対策を通して皆のそれまで知らなかった性格や考えを知ることができ、本当に何でも言い合える仲になりました。2次試験の直前期には、この人たちと同期になりたいという思いで取り組んでいた部分もあります。そのくらい良い仲間ができたと感じています。実際に合格した今、既に同期が知り合いというのは心強いものです。一緒に試験を受けるTAC・Wセミナー生はライバルでもありますが、お互いに良い刺激を与えられる仲間という認識の方が自分の力になると思います!!