外交官(外務省専門職)合格体験記
粘って、粘って、粘る!
細川 幸成さん
DATA BANK
研修語 | ポーランド語 |
---|---|
出身校 | 創価大学 法学部(在学中合格) |
合格年度 | 2023年度 |
選択科目 | 憲法 |
- 志望理由:リトアニア留学で感じた外交の本質
-
私は、親日派・知日派の育成を通じた対日理解の促進により、中・東欧地域と日本のさらなる関係構築に貢献したいと考え、外務省専門職試験を受験しました。リトアニア留学時、ロシアのウクライナ侵攻により、ウクライナの友人が「いつもの町が一瞬にして奪われた」と言っているのを聞いた一方、ロシア人学生に対する差別的な発言が行き交うのを目の当たりにし、一つの国家が国境を越えて市民に与える影響、またそれを防ぐための外交の存在意義を実感しました。また、大使館主催の広報活動に携わり、リトアニア人学生が日本に関心を持ち、現在大阪で留学している姿を見て、安全保障のみならず広報文化活動等、幅広い二国間関係構築の重要性を認識しました。
- TAC・Wセミナーを選んだ理由:本番に直結する手厚いサポート
-
圧倒的な「バックアップ」を理由に入会を決意しました。元TAC・Wセミナー生の方から、TAC・Wセミナーにおいて国際法や憲法といった専門科目の初学者でもわかりやすいような講義、本番同様の公開模試等、様々なサポートが受けられることを聞いていました。実際に入会してみると、公開模試や講義だけでなく、他の受験生の流れに乗り遅れても、気分が乗らずに学習に手がつかなくも、軌道修正してくれる井能講師によるカウンセリング、合格者アドバイザーとの懇談等、手厚いサポートが受けられたために、最後まで走り抜けることができたと感じています。また、個人的には1次試験後、受講者同士で活動する自主ゼミでの対策が最もTAC・Wセミナーの強みだと感じました。1次試験が終わり、自身が合格しているか不安な気持ちが蓄積する中、また、どのように対策すれば良いか分からない中、同じ志を持つ仲間と対策を進められたことが精神的にも安心材料になりました。実際、本番のグループ討議でも、11人中10人がTAC・Wセミナー生で一緒に練習をしてきた仲であったため、リラックスしていつも通りのパフォーマンスを発揮することができました。
- 時事対策:井能講師についていけば怖いものなし!
-
時事対策に関し、TAC・Wセミナーでは時事対策講義や「外交官を目指す人のコミュニティ」において、井能講師が現在の国際情勢を踏まえた日本政府の動きや外務省の方針等を分かりやすく解説してくださいます。正直、政治や経済等に疎かった私は、最初の3か月ほどは苦手意識が強かった上に、何が重要か選別できない状況にありました。しかし、井能講師の解説では、どこに重点を置いて時事対策を進めていくべきか、ということをかみ砕いて説明して下さり、どんどん自身の理解力が深まっていくのを実感しました。実際、本番の時事論文や面接等で井能講師がおっしゃっていた論点が何度も出され、準備万端で挑むことができました。それだけでなく、防衛省専門職試験でも井能講師が強調されていた論点が出題され、スラスラ回答することができたため、講師のサポートなしではW合格を勝ち取れなかったと感じています。
- モチベーション維持方法:最後に残った者が勝つ!
-
外務省専門職試験を目指す中で、精神状態が安定している時の方が少なかったという位、気持ちの波が激しく、不安な日々を過ごすことが多かったです。大学受験をガッツリしなかった私にとって基礎能力試験は鬼門である上に、そもそも学習の習慣がなかったため、時間を確保して専門科目等に集中することが大変でした。そんな中、合格者アドバイザーの方から「最後まで戦ってみないとわからない」と何度も励ましていただき、最後まで走りぬくことができました。実際、1次試験では予想しなかった問題が憲法で出題され、「これは解いたことないからできない、どうしよう…」と焦っていましたが、先輩の言葉を思い出し、自分の知っていることを書きだし、それを基に自分の論を展開することで何とか解答用紙いっぱいに解答を書くことができました。正直、重要な論点を抑えられていないボロボロの答案だったと思いますが、最後まで粘って書いた自身の考えが上手く伝わり評価されたのだと感じています。また、2次試験の際も、1回目の個別面接で私に興味がなさそうな質問ばかりされ、不合格を覚悟しましたが、何度も自分を鼓舞し、最終面接では精一杯自己アピールすることで合格を勝ち取ることができました。やはり何事も最後までやってみないとわからないので、最後の最後まで自分を信じ続けることが大事だと思います。
- 外交官を目指して良かったこと)総合的な人間力を身に付けられる!
-
外務省専門職試験では、筆記試験において学力や忍耐力、個別面接では自己表現力やストレス耐性、グループ討議では思考力、英語面接では実践的な英語力等、多角的な面から評価されます。こういった力をつけるために毎日何時間も学習し、TAC・Wセミナー生と対策することで、外交官としての資質を身に付けるだけでなく、一人間としての魅力を得ることができたのではないかと思います。具体的には、長期間の対策を通して忍耐力が鍛えられ、社会人として働くうえで最も重要な資質の1つを養うことができました。また、TAC・Wセミナー生との交流・対策を通し、相手を理解する力や協調性を身に付けられ、これまでの人生では簡単に得ることができなかった様々な力を得ることができたと実感しています。