外交官(外務省専門職)合格体験記

TAC・Wセミナーで得たものは「合格」ではなく「成長」

清水 絢子さん

DATA BANK

研修語 ポルトガル語
出身校 同志社大学 法学部(在学中合格)
合格年度 2023年度
選択科目 憲法
志望理由:国家間関係の当事者として、中南米諸国との関係深化に従事したい

 私は幼少期と中学時代を親の都合でブラジルやメキシコで過ごし、大学では国際政治を専攻していました。そうした中で、実際に外交官の仕事の様子を目にする機会やお話をお伺いする機会もあり、やがて国家間関係の当事者として覚悟と責任感を持って活躍されている外交官の姿に憧れるようになり、自分も外交官になることを決意しました。また中南米地域は、在住経験があり個人的に思い入れがあるということと、政治的・経済的ポテンシャルが高く今後ますます日本にとって重要な地域になり得るということから、入省後は特に中南米諸国との関係深化に従事したいと考えています。

TAC・Wセミナーを選んだ理由:外交官への最短ルート

 大学入学後、将来の選択肢として外交官を検討する中で、現在活躍されている多くの外務省専門職員の方々がTAC・Wセミナーで対策をされていたことを知り、大学3年生の春に入会を決めました。具体的に入学の決め手となったのは、まずはTAC・Wセミナーの圧倒的な合格実績でした。また、試験の中でも大きな比重を占める国際法や憲法を専門的に学んだことがなかったことや、周りに外務省専門職員を目指す友人や外務省専門職員になった先輩がいなかったことから、独学よりもTAC・Wセミナーで対策をする方が学習面や情報収集面で心強いだろうと考えました。TAC・Wセミナーで効率的に学習することで、限られた時間の中で相当の学習量をこなし合格することができたという意味で、TAC・Wセミナーへの入学は外交官への最短ルートであると感じています。

専門試験(国際法・憲法)の対策:TAC・Wセミナーのカリキュラムで学習すれば◎

 専門試験は外務省専門職試験の中で最も難易度が高く学習量を要するからこそ、いかに効率的に学習するかが合否を左右します。私は国際法と憲法のいずれもこれまで学んだ経験がなかったため、学習を始めた当初は手も足も出ず、膨大な暗記量に終わりが見えず大きな不安を感じていました。しかし、TAC・Wセミナーのカリキュラムでは、第1に国際法と憲法のいずれも基本から応用、インプットからアウトプットと段階を踏んで学べるため、第2に網羅的に学びながらも強弱をつけて重要な論点が押さえられるため、初学者の私でも最終的にはどんな問題にも対応する力をつけることができました。

外国語試験の対策:対策講義+過去問

 語学力は人それぞれなので、実力に応じて学習方法も変わってきますが、私の場合はこれまでに英語を実践的に用いたことは多くなかったため、外国語試験の英文和訳・和文英訳には苦手意識がありました。しかしTAC・Wセミナーの演習や公開模試を受けたり、数年分の過去問を解いたりすることで、本番の形式に慣れることができ、本番は分からない語彙や言い回しがあっても落ち着いて解くことができました。また、英文和訳に出てきそうかどうか、和文英訳で使えそうかどうかを意識しつつ、日頃から英語のニュースを読んで自分の語彙や言い回しを増やしたことも本番に活きてきました。

時事論文試験の対策:対策講義+日々の情報収集

 時事論文試験の対策は他の科目に比べると手薄になりがちですが、1問当たりの配点は最も大きいため甘く見ることはできません。時事論文試験は日々の情報収集がものを言うのですが、私は毎朝新聞を読む習慣があったことが役立ちました。さらに、TAC・Wセミナーの「論文マスター講義 時事論文」では過去の出題の傾向や合格者の解答を知ることができるため、出題されそうな話題であるのか、もし出題されたらどのように解答するべきか、という視点を持ちながらニュースを見ることを心掛けていました。直前期には講師による添削の機会なども活用し、アウトプットにも注力しました。

モチベーションの維持:他のTAC・Wセミナー生は互いに高め合える一番の理解者

 私は1年強にわたり外務省専門職試験のための学習をしてきましたが、その中でモチベーションを維持し続けることは想像以上に大変であり、実際に学習が思うように進まないことが多々ありました。しかし、そのような場合に悩みを共有し励まし合えたのが、同じ外務省専門職を目指す他のTAC・Wセミナー生でした。他のTAC・Wセミナー生とはホームルームや論文答練、自主ゼミの際に交流できます。このような機会に親睦を深めた受講生とは、一緒に学習することで互いに切磋琢磨することができたと同時に、外務省専門職試験の受験生だからこその苦労を共有することもでき、学習を続ける上で大きな心の支えになりました。

最後に:TAC・Wセミナーで得たものは「合格」ではなく「成長」

 外交官を志しTAC・Wセミナーに入会してから合格に至るまでの長い道のりの中で私が得たものは、単なる「合格」ではなく人としての「成長」でした。まず、私にとってこれほど1つのことに打ち込み努力するというのは初めての経験で、試験勉強を乗り切ることで自分の忍耐力や継続力に自信が持てるようになりました。また試験勉強を通じて、国際法等これまで触れることのなかった分野に触れることで、自分の興味関心の幅を広げられましたし、他の自主ゼミ生と共に対策する中で新たな知識や視点が得られることも多々ありました。さらに、TAC・Wセミナーでの担任カウンセリングや面接対策は、改めて自分と向き合う機会になりました。外交官になることは決して容易ではありませんが、同時に決して不可能でもありません。そして何より、外交官を目指し励む過程は「成長」という大きな財産になります。受験を検討中の方は、大きな決断ではありますが、是非とも挑戦してみてください!そして受験を決意された方は、思うように努力が実らず心が折れることもあるかと思いますが、本番で合格の水準を越えられるかだけでなく、本番までの学習を耐え抜くことができるかも試されているのだという心持ちで、最後まで粘ってみてください!

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