外交官(外務省専門職)合格体験記
天命を待つべく人事を尽くせ
島添 颯太さん
DATA BANK
研修語 | 英語(豪語) |
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出身校 | 高崎経済大学 経済学部(在学中合格) |
合格年度 | 2023年度 |
選択科目 | 経済学 |
- 志望理由:国境を越えた交流を促進したい
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国境を越えて相互理解を促したい、そのために、日本や日本文化のことをもっと世界に知ってもらいたいと思い、外務省専門職を志しました。
ヘイトスピーチや、ヘイトクライムの報道を見る中で、「なぜ、人種や民族、文化が違うだけで人はいがみ合ってしまうのだろう?」と疑問に思ったことが最初のきっかけです。その後、留学中に出会った韓国人の友人が、日本の音楽やアニメを知り、日本が大好きになったと話してくれたことで、日本文化の魅力を世界に発信したいと考えるようになりました。同時に、インターン先のシンクタンクで韓国や中国における世論調査に携わり、日本が歩んできた平和国家としての道のりが、まだまだ東アジアで理解されていない現状を目の当たりにしたことから、日本の歴史や政策を他国に理解してもらうために、広報文化外交に携わりたいと思うようになりました。
日本の広報・文化交流の担い手は多様化しており、今や政府だけでなく企業やNGO、はたまた日頃SNSを利用する私たちまでもが、広報文化活動を行っています。そうしたアクターを裏から支え、相乗効果を生み出すのが外務省であり、そのような仕事がしたいと考え、専門職を志望しました。
- TAC・Wセミナーのここがすごい:地方の学生でも大丈夫!
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私は群馬県にある大学に通っていることから、東京の校舎に通うことが難しく、通信生として学習を始めました。しかし、私の通う大学では外務省を目指す学生は他におらず、ともに戦う仲間がいなかったため、何度も心が折れそうになったことがあります。そんなときに、TAC・Wセミナーの担任カウンセリングと、合格者アドバイザーカウンセリングが心の支えになってくれました。
担任の井能講師とのカウンセリングでは、1ヶ月に1回ほど、学習の進捗や志望動機について相談することができます。そこで、今後の学習スケジュールを組み立てたり、志望動機を早くから考えたりすることができたことで、モチベーションを保つことができました。合格者アドバイザーとのカウンセリングでは、自分と近い志望分野・地域を選択された合格者アドバイザーとの面談を通じ、より具体的な志望動機を練り上げ、合格へのモチベーションを上げることができました。
地方生であっても、論文答練や自主ゼミに参加することができます。そこで、本番の試験と同様の雰囲気を体感したり、切磋琢磨できる仲間を見つけたりすることも可能です。
地方出身者であっても、周りに外務省専門職試験の受験生がいなくても大丈夫!TAC・Wセミナーを活用しながら、粘り強く学習に取り組んで欲しいと思います。
- 専門試験対策:経済学って面白い!
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外務省専門職では、専門科目のうち憲法か経済学を選択することができます。なにかと不人気なのが経済学。論文答練では最終的に、受験者が10人以下になってしまいました...。でも経済学ってとっても面白い学問なんです!
経済学と聞くと、「なんだか難しそう」とか「お金の話をするんでしょ?」とか思うかもしれません。でも、経済学の理論を使えば、もっと身近でありふれたことも分析することができます。例えば、ご飯は最初の一口が一番美味しいと感じるのはなぜか(限界効用理論)とか、じゃんけんで勝つにはどの手の組み合わせが良いのだろうか(ゲーム理論)とかも、経済学で分析することができます!
たしかに経済学では、中学数学や一部の高校数学(微分や指数、数列)を使います。でもTAC・Wセミナーであれば、「経済数学入門」や基本マスターの学習を通じて十分に対策が可能です!担当講師である福嶋講師の、丁寧な解説と綺麗なグラフ(まれに崩壊することもありますが笑)を信じて、ぜひ経済学を得意科目にしてください。
- 2次試験対策:自主ゼミを武器にしよう
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外務省専門職試験では、2次試験(面接・外国語面接・グループ討議)の割合が半分以上を占め、人物評価が重視されています。その時に頼りになるのが自主ゼミです。
1次試験が終わると、少人数のグループを作り、面接カードの添削や面接・グループ討議の練習を共に行います。1次試験の合格者の多くはTAC・Wセミナー生であるため、特にグループ討議では、顔なじみの仲間と一緒に本番を迎えることができ、落ち着いて議論に参加することができます。
外務省専門職試験の受験生は、みんな個性的でたくましく、優しい人ばかりです。井能講師が、「ダイヤモンドはダイヤモンドでしか磨けない」とおっしゃってくれたように、素晴らしい仲間達と切磋琢磨することで、皆さんの魅力をさらに引き出すことも、気がつかなかった強みを見つけ出すこともできます。
私のような地方出身の通信生でも、自主ゼミに参加することは可能です。ぜひTAC・Wセミナーで、共に合格を目指す仲間を、そして共に日本外交を担っていく同期を見つけてください。
- 最後に:志を忘れない
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外務省専門職試験は長丁場です。私も何度も諦めて、別の道を探そうと思ったことがあります。そんな時には、外交官を目指そうと思ったきっかけをぜひ思い出してください。
今、私の体験記を読んでいただいている方は、すでに学習を進めている方や、外務省を志望するかどうか悩んでいる方だと思います。志望動機が何であれ、日本外交を担いたい、日本を代表して世界で活躍したい、国益を守りたい、語学や地域のスペシャリストになりたいと志したことは、素晴らしいことです。ぜひともその思いを忘れず、諦めないで、合格まで走りきってください。結果に関係なく、自分の叶えたい夢を忘れずに努力し続けることは、皆さんの将来にとってかけがえのない財産になると思います。