外交官(外務省専門)合格体験記
好奇心はいつだって、新しい道を教えてくれる
柳下 友基さん
DATA BANK
研修語 | フランス語 |
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出身校 | 学習院大学 国際社会科学部 (卒業) |
合格年度 | 2022年度 |
選択科目 | 憲法 |
- 志望動機:日本のために海外で働きたくて…
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幼い頃から遠く離れた海外に対する興味が強く、世界地図や地球儀、国旗等を眺めるのが好きでした。特にアフリカ地域に関心があり、将来は同地域への開発協力や平和構築の活動に貢献できたらと思っていたため、当初は国際機関への就職を希望していました。しかし、大学での多様なバックグラウンドをもつ友人たちとの交流から、自分の「日本人」としてのアイデンティティについて考えるようになり、日本のために働きたいと思うようになりました。海外渡航やアフリカ勤務、フランス語や日本に対する愛国心といった、これまでの人生の過程で別々に興味を持ち、自分の中で温め続けてきたものが、外交官という職業に出会ったときに一つに繋がり、子供の頃からの夢を叶えたいと心から思いました。
- TAC・Wセミナーの良かった点:共に高め合える仲間の大切さ
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TAC・Wセミナーで学べて良かったと思う点はいくつもありますが、その中でもやはり一番となるのは一緒に目指す仲間と出会えたことです。仲間として、そして時にはライバルとして切磋琢磨しながらお互いに成長していける環境に身を置くことができ、自分がどれほど恵まれていたのかを実感しています。孤独に感じることの多い受験勉強の日々でも、同じ夢や目標を持って共に走り続けてくれた彼らの存在は私にとってとても大きなものです。
- 最後に:合格できる理由が何もなくても…
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自分は本当に外交官になれるのだろうかと、目指し始めた日から何度も思い悩みました。専門科目は初学からのスタートであるし、海外経験も乏しい自分のような人間は外交官にはなれないし、なってはいけないのではないかとすら思った時期がありました。華々しい人生経験のある方が多くいる一方で、長期間の留学経験もなく、海外旅行すら人生で一度も行ったことがなく、他になにか特別な活動をしたことがあるわけでもない私は、周囲に圧倒されることが何度もありました。また、途中からは社会人として働きながらの受験生活であり、スケジュール管理には大変苦労しました。頑張って探してみても合格できる理由が何もなく、試験の日も本当に起きるべきか考えるところから毎朝始まりました。しかし、過去の合格者の方々の「最後まで絶対に諦めてはいけない」という言葉に背中を押され、なんとか最後までやり遂げることができ、このような結果となったので、やはり先人は偉大だと感じています。試験では自分の全てを出してやりきることができたので、どんな結果になっても後悔は一切ないと思っていたのですが、合格を知ったときは素直に嬉しかったです。
私は比較的早い時期にTAC・Wセミナーに入り、また再チャレンジで合格を頂いたので周りの方々よりも随分長い期間受験生として外交官になることを目指してきました。その中で、自分は外交官にはなれないのではないかと思ったことは何度もありますが、外交官になりたくないと思ったことは一度もありませんでした。不安になったときはいつもこれを確認し、それなら大丈夫だと自分に言い聞かせてきました。最終合格の電話を受け、井能先生にご報告をしに伺った際、気合いと根性と執念の合格だと喜んでいただきました。お世話になった方々に合格の報告をした際に、様々なお祝いの言葉を頂きましたが、井能先生からのこのお言葉は特に強く心に残っています。