外交官(外務省専門)合格体験記
多様性を愛せる外交官に
浜崎 紫七乃さん
DATA BANK
研修語 | 英語 |
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出身校 | 広島大学 法学部 (卒業) |
合格年度 | 2022年度 |
選択科目 | 憲法 |
- 志望動機:広島の想いを背負って安全保障のエキスパートになりたい!!
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私が受験を決意したのは、外交を通じて、現実的な安全保障に貢献したいと思ったからです。私は生まれも育ちも広島で、教育の一環で被爆者の方々と交流したり、国内外で自分が受けてきた平和教育を発信する貴重な機会に恵まれました。一方で、日々ニュースや新聞で、日本を取り巻く安全保障上の課題が取り上げられる中、理想と現実的な側面のいずれもバランスが必要であると痛感しました。こうした経験から、国際社会の最前線で外交官として働き、国際社会の平和を築く一員になりたいと思ったことが外務省専門職員を志望した原点です。
- TAC・Wセミナーを選んだ理由:合格圏内を把握できる!!
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外務省専門職試験を受けるほとんどの人がTAC・Wセミナーに通っていますし、毎年圧倒的な合格者占有率を誇っていることからTAC・Wセミナーに入会しました。入ってからは、井能講師をはじめとして多くの方々が学習面だけでなく、メンタル面も支えてくれます。また2月から4月にかけての論文答練期や総合模試で、おおよその順位がわかるので、やみくもに学習するより良きライバル達の存在を把握しながら確実に合格圏に入れるように努力できました。何より2次試験もTAC・Wセミナー生と面接練習ができるため、情報共有がスムーズですし、グループ討議も本番と同じような練習が何度もできるので、二次試験で挽回を狙えると思います。
- 学習のコツ:自分にあった学習方法を早期に確立させる
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私は、二次試験でアピールできるものが周りと比べて少ないと感じ、一次試験の科目の完成度を高めて二次試験で最低限のボーダーを超える戦略で臨みました。
私の学習に一貫している方針は「知識を血肉化する」ことです。一次試験の科目の知識は外務省に入省した後も永遠に使い続けるものだと考えておりました。ですので、暗記や単純な学習ではなく、概念や知識を使いこなす、手なずける感覚で受け身にならないことを意識していました。具体的には、数ある学習方法の中で、暗唱が自分に合っていたと感じています。例えば、5分で暗記して、10分で覚えたことを声に出してみる。パソコンに文字起こししてみる。答練期は、1つの答案につき20回以上は行っていました。また、直前期は、国際法の学習は、大体30~40個くらいの答案を毎日4時間かけて暗唱し、憲法についても同様に、テキストの重要な部分を繰り返し声に出して読むことを3時間していました(※声が枯れるので適度に休憩をはさみましょう)。最初の方は、頭に浮かぶけど言葉にできないとか、条文番号が思い出せないとか悩みは尽きないと思います。ただ、学習は量を圧倒的にこなして初めて質が伴うものだと思うので、自分の学習スタイルを確立したら、後は悩みや不安を寄せ付けないくらいに量をこなしていきましょう。
- 受験生活を振り返って:意外な弱点!?(笑)
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私にとっての最大の敵?は試験でも面接でもなく、身体検査でした。私は、とにかく健康がとりえで、ジムにも定期的に通うくらい健康には自信がありました。
しかし併願先の試験の一環として行われた身体検査で、緊張のせいか心拍数が上がり、女性の平均値の倍以上の数値を叩き出してしまいました(ちなみに女性の平均は60~80です)。
看護師さんにも信じてもらえず、問診では医師の方に「あなたは自衛官にはなれないねえ~」と、皮肉を言われショックで帰路につきました。ちなみに外務省における身体検査も同様の数値でした。こんなストレス耐性に弱そうな私でも合格しましたし、おそらくそこまで合否に影響はなかったと信じています。しかし見た目ではわからない精神的な負担が試験にはつきものです。学習や面接の練習も大事ですが、私のように緊張しやすい方は、自分に合ったリラックス方法(散歩、瞑想、読書etc)を今のうちに見つけておくことをおすすめします。
- 最後に:外務省は個性あふれる人材を求めている
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私は外務省にかすりもしない職歴(スポーツジム勤務)を持ち、年齢も外務省専門職の受験生の中では高齢でした。なにより、語学力も周りの受験生と比べれば低かったため、周りと学力や経験を比べて苦しかった時期もありました。ですが外務省は、個性あふれる人材を求めています。私が試験を受けていて実感したことは、学歴、職歴、そして年齢は全く関係なく、誰にでもチャンスがあるということです。ですから、自分しか持っていない多様性や熱意を誠実に伝えればきっとその想いに応えてくれると思います。
また、こんな私でも合格したのは、オンラインの学習仲間に恵まれ、二次試験の辛い時に支えてくれた人がいたからです。試験は自分との戦いになりますが、TAC・Wセミナーに入れば、チーム戦になり辛い時も励ましあえます。ともに学習できる仲間をTAC・Wセミナーで見つけて乗り越えてください。
もしこの体験記を見られた方で、こんな人でも受かっているなら私にもできるかな?とワクワクし、そして自分自身に少しでも期待する気持ちがあるとすれば、外交官への道はもう開けています。
あなたなら大丈夫!外務省でずっと待っています。