外交官(外務省専門)合格体験記
「覚悟」が大事!
勝部 孝之さん
DATA BANK
研修語 | ドイツ語 |
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出身校 | 明治大学大学院 文学研究科(在学中合格) |
合格年度 | 2022年度 |
選択科目 | 経済学 |
- 志望理由:日本の暮らしを守りたい!
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地元で体験した日韓に根ざす問題による衝突を目の当たりにしたことで外交問題を痛烈に意識するようになり、また広島の原爆資料館を訪問したことがきっかけで平和を守っていきたいという思いが強くなりました。私自身、語学学習が好きだったこともあり言語を使って日本の平和に貢献していきたいという思いから外務省専門職を志望しました。
- TAC・Wセミナーの良かった点:学習開始時期が遅くても受かる!
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TAC・Wセミナーに入会したのは6月でしたが、本格的に学習を始めたのは11月の終わりごろからでした。一次試験まで約7カ月と、残された時間は決して多くなかったものの、TAC・Wセミナーの洗練された国際法や経済学のテキストを基に学習を進めていくことで、文学部出身で専門科目が初学者だった私でも戦うことができました。たとえ法学部や経済学部出身でなく、更に学習開始時期が遅かったとしてもTAC・Wセミナーであれば十分合格レベルに引き上げてくれます!
- 科目別試験対策:基礎能力試験は科目数を絞ってでも完璧に
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国際法:とにかく暗記が重要な科目です。私の場合、論文マスターや答練の解答をすべて覚えました。しかし、丸暗記するのではなく流れを意識しながら重要な単語や論点を覚えていき、それを思い出しながら解答をwordに打ち込んでいきました。結果的に10万字を超える超大作ができました。(笑)
経済学:仕組みを理解したうえで論文マスターの答案を覚えていました。ここでも丸暗記するのではなく、流れを意識して覚えていました。経済学のいい所は、暗記系の科目だと忘れてしまうとそこまでですが、仕組みの理解さえしていれば思い出すことができるところです。また、図やグラフを書く場合があるので、普段から練習しておくことをおすすめします。
時事論文:ずっと放置していて直前の公開模試で偏差値36を取った最大の天敵でした。本番で出るであろう論点を予想し、その分野について外交青書や時事公論を見ることで知識を蓄えていきました。また、読む側が理解しやすいように枠組みを意識して前後のつながりを持たせるようにしていました。自分の意見が求められる場合はまず先に自己の主張を簡潔に述べたうえで、具体例などを挙げて説得力を持たせることが大事です。この姿勢は二次試験の面接でも自分の言葉を面接官の方に理解してもらうためにもとても重要になってきます。
ドイツ語:ドイツ語のみならず外専の外国語試験は日本語から外国語、外国語から日本語に訳させる文章がそれぞれ二つずつ出されます。私は大学の講義で複雑な文法の小説を日本語に訳す作業をしていたので文法面では大丈夫だったのですが、語彙力がなかったので単語量を増やすことに力を入れていました。ドイツ語のニュースサイトで国際関係の記事を読んで気になった単語を覚えることで本番でもなんとか対処できました。やはり語彙力が物を言うと思うので日ごろからわからない単語をチェックする癖をつけておくことをおすすめします。
基礎能力試験:おろそかにされがちですが、実は一番差が付きやすい科目と言われています。ですが完璧を目指すと膨大な時間が必要になるので、取捨選択をすることが必要になってきます。私の場合、大学受験で理科系科目を使わなかったので化学、生物、物理は放置し、時間に余裕がなかったので憲法、地理も捨てました。かなり捨てたほうだと思いますが、その分他の科目に全集中して本番では高得点をとれました。広く浅くやってしまうのが一番危険ですので、科目数を絞ってでも完璧に仕上げることを目指していく方が得策だと思います!
- 合格の秘訣:二次試験はTAC・Wセミナーの強み!
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TAC・Wセミナーの二次対策がなければ絶対に受からなかったと思います。複数人で自主ゼミを結成し、面接カードの添削や面接練習を行いました。その過程で他のメンバーから鋭い指摘を得られたり、逆にこちらが別の観点からアドバイスをすることで自分が外交官を志望する理由を深掘りしたりすることができましたし、同じ志を持つ受験生と話し合うことでモチベーションを高めていくこともできました。
- 最後に:これから受験する皆さんへ
- 私は文学部出身で専門科目を学習したこともなければ、学習を本格的に始めた時期も11月と他の受験生と比べてもかなり遅れを取っていたと思います。答練でも成績上位者になったことはなく、ずっと不安が付きまとっていて最後までぬぐい切れませんでした。正直来年の再受験が本番と考えていたほどだったのですが、「今年も頑張れないような人間が来年頑張れるはずがない」と考え、できないなりに必死にあがいてやろうと心に決めて学習をつづけました。そして結果的に外務省から内定を頂くことができました。
今私が思うことは「言い訳をしなくてよかった」ということです。例えば答練の成績が悪かった時に「あそこはたまたまやっていなかったところだから」や、学習に集中できなかった日に「明日からは大丈夫だから」などと現実から目を背ける機会はたくさんありました。しかし言い訳をしている自分を想像すると目も当てられないくらいカッコ悪いし、悔いも残ると思ったので答練でボロボロだったときは同じ失態は繰り返さないように答案を覚えこみ、学習がはかどらなかった日はどうすればうまく進めることができるかを考えて試行錯誤を繰り返しました。振り返ると、こういった粘り強さが外専の試験では求められていると思います。自信が持てなくてなかなか学習に踏み出せないそこのあなた!良い結果が出ずに学習をあきらめかけているそこのあなた!実はやらない言い訳を探しているだけかもしれませんよ?TAC・Wセミナーを信じてついていけば間違いなくあなたを合格の一歩手前まで連れて行ってくれます。そして必要な最後の一歩は逃げないという「覚悟」なのです。