外交官(外務省専門)合格体験記
粘り強く取り組めば結果は必ずついてくる!
竹西 優香さん
DATA BANK
研修語 | ペルシア語 |
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出身校 | 大阪大学 外国語学部 (在学中合格) |
合格年度 | 2021年度 |
選択科目 | 憲法 |
- 受験動機
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幼少期の広島の平和記念資料館訪問から、平和の重要性を学び、イランでの語学研修中に、外国との関係が国民の生活へ影響を与えていることを実感しました。そのため、外交をツールに日本人の生活の基盤を支えたいと思うようになりました。また、同研修でイラン人の温かさを肌身で感じると共に、日本への好感度の高さに感銘しました。よって、中東地域の専門家として、ODAや対話を通じて、相手国の信頼関係を深化させるとともに、エネルギーの安定的確保の一役を担い、日本人の安定的な生活の維持に貢献したく外務省専門職を志望しました。
- TACのオススメPOINT!:TACの提供される機会を有効活用!
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TACの特筆すべき点を2点ご紹介します。
第一に、答練の制度が一番試験対策のためになりました。
本番の約4ヶ月前の答練期間で、今年試験に出る可能性の高い問題を中心に、今まで習ったことを総復習しました。それまで意味不明だった内容が少しずつわかるようになり、この時期に自分に適した学習法も確立しました。
第二に、TACで同じ試験を受ける仲間と切磋琢磨し試験対策を行える点も魅力の一つです。
特に、1次試験合格後には、TAC校舎でゼミを結成し面接練習、集団討論の練習等を徹底的に行います。お互いの面接カードを添削し合い、面接における改善点を指摘し合うなかで(たまに心が抉られるような鋭く的確なフィードバックを頂きつつ)面接カードの精度が上がり、本番でどんな質問が来ても対応できるようになります!(そして何より志を共にする友人ができます!!)
- 学習方法:専門科目、英語の資格勉強について
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・国際法…答案化、公開模試、ゼミで出された問題をひたすら暗唱したり、紙に書き出したりしていました。また、隙間時間(家事、外出時)に論文マスター講義のWeb講義音声を携帯から聞いていました。
・憲法…論文マスターテキストに載っている問題を繰り返しパソコンに解答を書き出していました。論証は人権のみに絞り、学習机の前に座る際、立つ際に1ページ分暗記していました。統治は、好きな分野に絞って回答の流れを覚えるようにしていました。
・英語(IELTS)…私は、海外の長期滞在経験が無いため、英語の資格を取ることでカバーしようとしました。(笑)IELTS TRAINER PROというオンライン英会話講座に申し込みをし、スパルタ系のフィリピンの先生と週3~5回のペースで英会話をしていました。また、IELTSの問題を毎日最低1問は解く、リスニング力を鍛える為に、IELTSの教材を使ってディクテーションを毎日15分続ける等を、大学の課題や、外務専門職試験対策の合間に少しずつ進めていました。
- 外務省のお仕事を知るには、職員の方にあたるべし?!
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外務省の職員の方々に直接、仕事におけるやり甲斐、大変なこと、試験勉強の方法などお聞きすることは、重要だと思います。試験勉強のやる気にも繋がりますし、お聞きしたことを活かして、自身の面接カードに反映させたり、本番の面接時に、どのくらい過酷な業務か把握している、というアピールや、外務省に対する意欲・関心を示すことにも繋がったりします。
私の場合、大学の先生から、インターン先のNGOの繋がりから、留学していた学部の友人から、外務省の職員の方々を紹介して頂きました。説明会では聞くことのできない外務省での良い面、悪い面(?)を実際にお聞きし、少しでも外務省で働くうえでのイメージを描けるようにしていました。
外務省のインターンシップに参加したり、派遣員として業務に携わったりすることが一番だとは思いますが、そういった機会に恵まれなかったとしても、積極的に知り合いにあたってみることは大切です。
- 最後の一秒まで諦めないで!
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この試験は、時間をかけて、最後まで諦めずに、エネルギーを注げば、必ず合格を勝ち取ることができる試験だと思います。筆記試験は、最後まで粘り強く学習すれば、確実に通過できます。人物試験も、自己分析を徹底的に行い、外交官になぜなりたいのかを明確にし、自分の弱い部分、強い部分をきちんと把握し、ゼミに可能な限り参加することで、合格に限りなく近くなります。