外交官(外務省専門)合格体験記
夢は叶う
小橋 みなみさん
DATA BANK
研修語 | デンマーク語 |
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出身校 | 慶應義塾大学 法学部 (在学中合格) |
合格年度 | 2021年度 |
選択科目 | 憲法 |
- 受験動機
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父が在ハンブルク総領事館で務めていたこともあり、幼い頃から外交官に興味がありました。 そして、高校1年次に留学したニュージーランドにおいて、相手と信頼関係を築く際に文化や価値観を現場で知ることの大切さを感じたことや、日本を発信するイベントの企画経験を通して、親日家を増やすことは日本の発展に重要であると感じました。
このような理由から、私は「相手や他国の正確な情報収集をし、日本を発信できる外交官」になりたいと思って受験しました。まだまだ未熟者ですが、人間力を磨き続けて地道に人との絆を作り、最終的には国と国を結ぶ架け橋になって、日本が繁栄し続けられる基盤を作りたいと思っています。
- TAC・Wセミナーのここが良い
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担任講師制度、合格者アドバイザー、一緒に教室で学習した仲間、TACの受付の方々の存在がなければ、今、私は合格者として合格体験記を書くことはできなかったと思います。担任講師や合格者アドバイザーの方々は、学習面のサポートはもちろんのこと、受講生一人一人の個人的な相談にも丁寧に乗ってくださいます。私自身、父が1次試験の1ヶ月前に膵臓癌で亡くなり、精神的に辛い時期もありましたが、周りの方が沢山支えてくれました。だからこそ、1ヶ月余り続く試験を受け切ることができたと思います。
外交官になるには、学習することが多く途中で受験勉強を諦めてしまう人も多くいます。私も高校生の頃から外交官になりたいと周りに語ってきた割に、いざ記述式の受験科目や外国語試験の負担の多さに尻込みしてしまい、一時期は民間就活に逃げていました。
ただ、受験勉強から学んだのは「できるか、できないかではなく、やるか、やらないか。」ということです。この気持ちがとても大切だと思います。
そして、TACには過去の先輩方の多くのデータがありますし、サポート制度もしっかりしています。私はTACで受験勉強をすることができてよかったですし、通わせてくれた親にも感謝しています。
- 私の学習方法
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私は法律学科に通っていたため、国際法や憲法は比較的学びやすかったのですが、他の受験生の方に比べて外国語(英語)が苦手でした。試験本番で英訳・和訳する題材となる文書は、現在の国際情勢や歴史など幅広い知識を理解していないと解けないため、外交青書や教養科目の知識も外国語試験を受けるうえでは必要です。国際機関や条約の名称等も外国語で訳すことがあるのでIELTSやTOEICとはまた違った英語の学習が1次試験を乗り切るためには大切です。
また、2次試験では英語面接もあるため、英語に対する苦手意識を無くせるように毎日オンライン英会話を受講しました。コロナ禍も合わさって受験生は人と会って話す機会がほとんどないと思いますが、オンライン英会話で先生と会話ができるのは勉強にもなりますし、良い気分転換にもなっていました。
国際法や憲法に関しては、答案化したものを読み上げて録音し、歯を磨いているとき、電車の中など少しの隙間時間も使って耳で覚えるようにしていました。
- 頭ばかりでなく身体もたまには動かそう!
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受験生なるもの日々合格できるかの不安に襲われるもので、朝起きてから寝る直前まで一日中勉強をすると思います。ただ、長時間同じ姿勢で手元を見ていると、知らぬうちに目・首や腰にかなりの負担がかかり、試験直前に頭痛や腰痛が酷くて勉強ができない!ということも起こるかもしれません(私は12月に目の酷使によって頭痛が起き、勉強がまともにできない日がありました)。 そのようなことを避けるために、毎晩ランニングをして外の空気を吸ったり、睡眠時間は極力削らないようにし、食べ物もパフォーマンスが低下しないものを採るようにしたりしました。心の余裕がなくなると私生活が疎かになりがちですが、試験期間も1ヶ月以上続く長期戦ですので健康にも配慮することが大事だと思います。
- 最後に
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受験は最後まで自分を信じて諦めないことが本当に大事です。これは皆さんがおっしゃることですが、私自身、1次試験の2日目の基礎能力の試験中に数的処理の手応えが全くなく「これは足切りに合うかもしれない。帰ろうかな」と試験中に考えてしまいました。しかし、以前、合格者アドバイザーの方々が「最後まで諦めなかったら受かった」と語っていたことを思い出し、途中退出を踏みとどまり合格することができました。受講生の皆さんも、自分の努力を信じて、最後まであきらめずに戦いきってほしいです。応援しています!