外交官(外務省専門)合格体験記
諦めずに挑戦してよかった!
O.Sさん
DATA BANK
研修語 | マレー語 |
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出身校 | 立教大学 社会学部 (在学中合格) |
合格年度 | 2021年度 |
選択科目 | 憲法 |
- 受験動機:日本と世界の平和に、地域の専門家として貢献したい!
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きっかけは、大学1・2年生の時に参加した日中韓学生プログラムです。国家間の関係が良好でないとしても、人々は、文化・人的交流で打ち解け合うことができ、またそれをきっかけに相手の国について理解しようという気持ちが生まれるということを知りました。また、そのプログラムでは、移動中のバス車内で、中国語の堪能な韓国学生と中国学生が、中国語で非常に親密に話しているのを見て、私はそこに入っていけなかった者として、客観的にではありますが、言語の力・魅力を感じました。さらに、2年生の終わりに広島に行き、平和学習の一人旅をしたことで、私の中で平和を希求する思いが強くなりました。以上の、文化・人的交流×言語×平和というキーワードで就職先を考えた結果、外務省専門職が見えてきました。
- TACでよかった点:スタートが遅くても間に合う!
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私は2020年9月に全く触れたことのない国際法・憲法の学習を開始しましたが、そこから「絶対追いついてみせる!」と毎日必死で学習した結果、1次試験を通過することができました。これは、圧倒的な情報量と、スタートが遅い人でも間に合うシステムのあるTACでなければ成しえなかったと思っています。というのも、TACは基本だけではなく、これまでの出題傾向や最新の注目すべき情報、出題可能性の高いトピックをカバーしているためです。また、講義はほぼ全てWeb受講でしたが、だからこそ1.8倍速や一時停止等をして、自分のペースで進められましたし、わからないことは質問メールで聞けたので、効率的でした。答練のタイミング等で定期的に計画を見直し、担任カウンセリングを利用して学習方法を確かめながら進めていけば、スタートが遅くてもきっと挽回できます。
- 私のメンタル・モチベーション対策方法:友人や自主ゼミメンバーと話してメンタルやモチベーションを維持
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学習開始から1次試験までの約10か月間、TAC生の友人ゼロ&コロナ禍の自粛の状況で、孤独や不安でいっぱいの私を救ってくれたのは、中高や大学の友人でした。外務省専門職の学習方法は人それぞれで、「本当にこれでいいのか?」と不安になったり、時には辛くて泣きたくなったりするかもしれません。ですが、たとえ目指すところが違うとしても、同じように頑張っている友人と話すと、気持ちが軽くなり、前向きになれると思います。そういう時には人に頼っていいと思います。また、1次試験後に出会った自主ゼミのメンバーは、尊敬できる熱く温かい人達でした。彼らと切磋琢磨して2次試験対策ができたことは貴重な経験になりましたし、これにより1次試験結果発表まで腑抜けにならず、モチベーションを維持することもできました。皆に心から感謝しています。
- 何が起こるかわからない!
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私は、2次試験においてどの面接も手ごたえは全くありませんでした。特に、英語面接では砕けた表現である“Yeah”を何回も使ってしまいましたし、個別面接では面接官からの想定していなかった質問に対して、まともな返答ができず、その方には「ふ~ん」と納得できないような表情をされてしまいました。グループ討議では皆の議論のスピードに追い付けず、積極性をアピールするチャンスを逃しました。ですが、合格しました。その後、マレー語を研修言語として内示されましたが、マレー語は今回募集言語にすらなかった言語です。人生、何が起こるか本当にわかりません。もしネガティブになる要素があったとしても、外務省があなたの中に何かを見出して、一緒に働きたいと思ってくれる可能性は大いにあると思います。どうか自分の判断で勝手に諦めないでください。
- 最後に:外務省専門職員になって私がしたいこと
- 私は、マレー語と英語の力を鍛え、東南アジア地域のスペシャリストとして、様々な分野にアプローチしたいと思います。中でも、広報文化外交に関心があります。文化・人的交流や日本語教育の推進を通して、人々の相互理解やオープンマインドを育み、日本と当該地域の架け橋となる人材を増やしたいと考えています。私の強みであるチャレンジ精神と強い責任感を活かして、知識と経験に裏打ちされた外交官になって、対立が起きても平和を維持できる環境を作りたいです。また、チャンスがあれば、通訳業務に挑戦したいです。
そのために、入省前までに英語力を向上させるとともに、日本の文化や歴史を学び、自分の国がどんな国であるかを説明できるようになりたいと考えています。