外交官(外務省専門)合格体験記
自分を信じて最後までやり遂げる!
河野 公彦さん
DATA BANK
研修語 | ポルトガル語 |
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出身校 | 中央大学 法学部 (在学中合格) |
合格年度 | 2020年度 |
選択科目 | 憲法 |
- 受験動機
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私は幼いころから、「国際的な仕事」に関心があり、大学生活では現地調査や留学などで38か国を訪問しました。なかでも私が外務省専門職に関心を持った大きなきっかけは、大学2年次に日本エクアドル外交樹立100周年を記念する外務省の派遣事業でエクアドルを訪問したことです。スペイン語を駆使して、現地の外務省や国際協力の現場で多くの方と仕事をされている専門職員の方のお仕事を間近で見学した際に、外交の仕事は良好な国家間関係構築の土台となる重要なものであり、私たちはそこから多大な恩恵を受けており、それが国益を支えているのだと感じました。その後、ベルギー留学中、大学院の授業で模擬国際会議に参加し、日本代表役を務めたのですが、ほとんど日本の国益を守ることができず非常に悔しい思いをしました。この経験から、日本の国益を守る仕事に就きたいと考えるようになり、語学力や専門分野を用いて、日本外交に貢献する外務省専門職員に魅力を感じ、受験を決心しました。
- TAC・Wセミナーを選んだ理由:おすすめポイント
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今まで出会った外務省専門職員の方々が皆TAC・Wセミナーの卒業生でしたので入会に迷いはありませんでした。受験勉強開始が試験まで1年を切っていたので、効率よく勉強したいと思いTAC・Wセミナーを選びました。 TAC・Wセミナーには合格をサポートする制度が豊富にあります。普段の講座だけでなく、合格者の先輩からアドバイスを頂ける合格者アドバイザー制度、担任の先生に相談できるカウンセリング制度などです。私は、勉強してメンタルダウンしたり、勉強方法がわからなくなったりしたときなどに合格者アドバイザーの先輩方にアドバイスをいただき、楽しみながら勉強することができました。また、1か月に1度、井能先生のカウンセリングを受けて、日々の学習のペースメーカーとしていました。カウンセリングの中で印象深かったのは、答練期の3月に、井能先生から「あなたは合格するから大丈夫だよ」と突然言われ、「先生本当にそんなこと言って大丈夫なの!?これでダメだったらどうするの!?」と思っていたのですが、無事に合格することができました。井能先生のカウンセリングは、受講生一人一人に合った形で行われ、合格するための貴重なアドバイスを頂けるので受講生はぜひ受けることをお勧めします!
- TACの強み:友達を作れる!
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TAC・Wセミナーの強みはたくさんありますが、入省後は同期になる受講生と友人になれる機会があることもそのうちの一つであると思います。勉強をしているうちは、「友達どうこうよりも、まずは合格しなければ始まらない」と考え、勉強に没頭しがちであると思います。私もそうだったので、あまり偉そうなことは言えないのですが、やはり1次試験前から多少は人脈を広げておくとよいと思います。と言うのも、入省後は同期同士の助け合いが不可欠になるし、勉強の息抜きにもなるからです。
入省前(入社前)から同期と親交を深められる機会は、一般的に限られています。せっかくTAC・Wセミナーに通っているのですから、皆さんには是非その強みを生かして欲しいと思います。次回の講義の際には、勇気を出して隣の人に声をかけてみてはいかがでしょうか。
- 私の学習方法
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・国際法:主にTAC・Wセミナーのテキストを使って勉強していました。答練期までは答案の暗記に力を入れていましたが、暗記に偏るのではなく、問題意識をもって理解と暗記を行っていく必要があると思います。特に、基本マスターと論文マスターの講義を受講する際は、テキストの問題に対して当事者意識をもって講義を受けることをお勧めします。また、論文マスター講義は受講前に問題の構成を自分なりに考えてみる作業を行っておくことで、論文構成力を高めることができます。
・英語:TOEFLやIELTSのスコアは、答練期が始まるまでに取得することをお勧めします。私は、IELTSの推奨スコアを2月までに取得することができたので、答練の勉強にスムーズに移ることができました。そのため、翻訳の勉強に時間を回すことができたので、英語の過去問13年分を2周することができました。外専の学習では専門科目に集中してしまいがちですが、外国語学習も忘れないでくださいね。
・時事論文:1次試験までは、毎日NHKの時論公論のチェックを行っていました。日ごろからニュースを見るときに、当事者意識をもって自分がその立場ならどのように対応するかということを考えながらニュースを見ることで、1次試験の時事論文対策だけでなく、2次試験のグループ討議対策にもつながると思います。
・基礎能力:基礎能力対策は絶対に怠らないようにしてください。私の場合は、数的処理のV問題集を8周、知識科目(日本史、物理、地学、経済学以外)のV問題集を5周しました。本番では、数的処理で撃沈しましたが、文章理解と知識科目で挽回することができたので、なんとか全体得点を保つことができました。
- 最後に
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外務省専門職員試験の受験は、最後の最後までどうなるかわかりません。ですので、絶対に最後まであきらめないでほしいです。私は、1次試験1日目の憲法ができなかったため、2日目の受験をやめようかと一瞬だけ考えてしまいました。しかし、1年間頑張ってきて、ここでやめてしまったら、自分と支えてくださった方々への裏切りになってしまうと思い、2日目も全力で取り組みました。試験の手ごたえは全然なかったのですが、最後まで全力で取り組んだことで合格することができました。受講生の皆さんも、自分とTAC・Wセミナーを信じて、周りへの感謝の気持ちを忘れずに最後まであきらめずに戦いきってほしいです。応援しています!