外交官（外務省専門）合格体験記

　中学の頃から言語が大好きで、将来は外国語を使った仕事につきたいと考えていました。当初は英語の教師になることを志しており大学でも入学時から教職課程を履修していました。しかし大学の専攻としてフィリピン語を勉強し、また元外交官の教授から現職時代のお話を伺う中で大学での学びを日本外交に生かしたい！外国語を極め地域のスペシャリストになりたい！と思うようになり、外務省専門職試験の受験を決意しました。

　圧倒的な合格実績より外務省専門職試験受験を志した時から迷わずTAC・Wセミナーへの加入を決めました。また先述の通り大学では教職課程を履修しており他の学生よりも授業や実習の負担が大きかったこと、卒業論文執筆に向けての準備や研究が始まったことなどから独学での受験は厳しいだろうと思ったことも決め手の一つです。DVD講義ではありましたがなるべく頻繁にTAC・Wセミナーの校舎に通うことで大学と受験勉強のメリハリをつけられたことは非常に大きな利点であったと感じています。

　T外務省専門職一次試験には計5科目の試験がありますが、中でも専門科目である国際法の暗記や経済学の用語の暗記には基礎マスター講義期からかなり苦労しました。一方で、大学受験のセンター試験問題類似の基礎教養科目や国公立大学試験類似の和文英訳・英文和訳には取り組みやすさを感じていたので、試験での成績を底上げするべくこれらの得意科目には他の受験生と比較してもかなりの勉強時間をかけました。各試験科目の「偏差値」によって合否が決まる特殊な試験だからこその勉強スタイルであると思います。

　2020年より世界規模で猛威を奮っていたコロナウイルスの影響により大学はオンライン授業に変わり自宅に篭る日々が続きました。大学、TAC・Wセミナーの校舎とを行き来していた私にとって試験勉強にメリハリがなくなり非常に痛手でした。また後に2020年度外務省専門職試験も延期が発表され、延期後の日程が教職の実習の１週間後になった時には焦りと不安しかありませんでした。しかし担当講師とのカウンセリングはオンラインとなって継続され、進捗の確認・勉強計画の提示・受験に向けての激励などが定期的に受けられたことは本当に感謝しかありませんでした。コロナ禍に関わらずこのようなTAC・Wセミナーの万全な支援体制は多くの受験生にとっての救いであると思います。

　採用されるのであればアジア言語になるだろうと思っていたところ研修語内示にて英語での採用が言い渡された時は正直かなりびっくりでした。人事課の方から「アジアを含め広い国際社会の日本外交を担ってください」とのお言葉をいただき、英語検定のスコアも望ましくない私に適性を見出していただけたことを嬉しく思いましたし、大学での学びを超えた新たな挑戦ができることにワクワクしています。外国語を習得し活用することは非常にタフではありますが、決して外国語がバリバリできる人だけが合格する試験ではありません（私が良い例です）。皆さんもぜひ外務省専門職試験で新たな挑戦を始めてみませんか？