外交官(外務省専門)合格体験記

大好きなフィリピンと日本のために

阪 凌介さん

DATA BANK

研修語 フィリピン語
出身校 大阪大学 外国語学部 (在学中)
コース 総合本科生(現:総合本科生プレミアム)
選択科目 経済学
外務省専門職の志望理由

 今振り返れば、外国語学部への進学を志し、卒業後のキャリアとして外国語を一番活かせる仕事は何か考え、漠然と「外交官」って格好いいなぁと思ったのが始まりだったと思います。大学でフィリピン語を専攻することとなり、自分の語学力を活かせる就職の幅はますます狭まりました。しかし、偶然にも指導教官が外務省専門職員として日比外交に二十数年携わってこられた方であり、私はその時初めて外務省専門職という職業に出会いました。そして、その方からの後押しやTAC・Wセミナーの紹介があり、外務省専門職員を目指すことを決断しました。

TAC・Wセミナー関西校舎の団結力

 私が通っていた梅田校では(渋谷校など都内の一部を除いたほとんどの校舎がそうですが)残念ながら各講義をDVDで受講し、井能先生の生の講義はホームルーム(HR)までおあずけになってしまいます。しかし、梅田校や京都校では、2ヶ月に一度の井能先生による個別面談や関西HR、隔週の合格者アドバイザーによる個別面談が設けられ、また最近ではWebカウンセリングも始まり、受験者のサポート体制はバッチリです。特に受験期後半は精神的に辛い時期で、井能先生や合格者とお話をするだけでも不安が和らぎ、最後まで走り抜くことができました。
 渋谷校や早稲田校と比べ、関西の校舎では外務省専門職を目指す同志が少なく、普段は個別DVD講座や通信講座など個々で勉強することになりやすいです。しかし、HRなど一堂に会する機会も多々あり、少人数だからこそ切磋琢磨しあえる良い仲間に出会えると思います。特に,こうした仲間は2次試験対策でも非常に大切になります。2次試験は面接やグループ討議などface to faceの人物試験になります。こうした対策を一人でするには情報収集にも困りますし、自分を客観的に判断することは困難と思います。少人数の為、グループ討議や個別面接の練習では集まりやすいですし、団結感が生まれます。何よりもお互いの距離感が近く、受験を通じて素晴らしい同志や未来の同僚に出会えることができるのです。この点がTAC・Wセミナー関西校舎の強みではないでしょうか。私も、この体験記を書きながら、良き同僚たちと一緒に仕事ができるのが楽しみで仕方ありません(そう思っているのが私だけだったら悲しいですけどね笑笑)。 

経済学か憲法か

 平成30年度の試験から、専門科目が国際法は必修,経済or憲法の選択制へと変更になったことは周知のことかと思います。憲法と経済学のいずれを選択するかが受験戦略上大きな課題になるかと思います。私の個人的な見解ですが、自分が外務省に入省後にどんな外交分野に携わりたいかをベースに選ぶべきだと思います。苦手だから・難しそうだから・受かりやすそうだからより、好きだから・楽しいからで選ぶべきです。
 私は経済学を選択しましたが、初めは国際法、経済学、憲法全てを受講していました。全て初学でしたが、TAC・Wセミナーの名物講師である井能先生の授業をはじめ、経済学の授業も憲法の授業も洗練されており、予習・復習を重ねていけば十分合格に達する学力が身につきます。私ははじめ経済学に苦手意識を抱いていましたが、できないなりに勉強するうちに難解なグラフや理論が理解できた時の達成感に楽しさを感じ始め、経済学受験をすることを決断しました。また、対東南アジア外交を担う上で経済学の知識は必須であると考えたことも判断材料の一つです。
 苦手であれば勉強すれば良いのです。TAC・Wセミナーなら、そのための教材や質問体制も、渋谷校はもちろんの事関西校舎にもしっかり備わっています。どうせ勉強するなら、興味・関心を持って楽しんで勉強することをお勧めします。

希少言語の強み

 大学で外国語学部に所属する人の中には、私のように希少言語(いわゆるマイナー言語)を専攻されている方も少なからずいると思います。語学を活かした就職で考えれば、その言語の希少性が高ければ高いほど、働き口は狭くなるものです。しかし外務省専門職試験では、特定の外交分野の専門家や特定地域・言語の専門家になることが期待されています。まさにみなさんが専攻されてきた言語を生かすことができる仕事なのです。また英語やドイツ語、フランス語のようないわゆるメジャー言語は、既習者も多くまた総合職でも研修者はいます。しかし希少言語を専攻された皆さんはマイナーである他方、貴重な人材にもなるのです。せっかく大学で専攻してきたのに、その語学力は卒業とともに低下しいずれは忘れてしまうのは非常にもったいないことです。是非外務省専門職を目指し自分が大好きな国と日本の国益のために尽力してもらいたいと思います。

最後に

 これまでTACの外務省専門職講座を勧めてきましたが、すでに受験を決意し勉強中の方も、これを読み関心を持たれた方も一度立ち止まって欲しいと思います。 外務省専門職試験は大学受験や高校受験とは異なり、途中で諦めて民間企業へ就職しても誰に咎められるわけでもありません。また要求される学力も高いです。精神的に辛くなったり、モチベーションを保てないことも多々経験することでしょう。そんな時にどう乗り越えるか。私の場合は、外務省への想いでした。
 時間がある時に、TAC・Wセミナーに入る前に、やる気をなくした時に、モチベーションが高くなった時に、一度立ち止まってなぜ民間企業ではないのか、なぜ外務省なのか、なぜ総合職ではないのか、外交官として何がしたいかを自分に問いかけ頻繁に反芻してください。あなたの外務省へのモチベーションに繋がり、辛い時も頑張れることでしょう。そして、2次試験でそれが大いに生きてきます。 頑張ってください!!! 

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