Vol16【2020年度内定者海外体験記】 ブラジル
こんにちは!2020年度関東LAの川嶋です。
私は大学4回生の時に大学の交換留学制度を利用し、ブラジル南部のクリチバという都市に1年間留学していました。
ブラジルと聞いて皆さんどんなものを連想するでしょうか?一年中広がる青空、ビーチ、カーニバル、サッカーなど、すぐに浮かぶものがいくつかあると思いますが、いずれのイメージもクリチバにはあてはまりません(笑) ドイツやイタリア、東欧にルーツをもつ人が多く住んでいるからか、クリチバにはヨーロッパのような雰囲気が漂っています。そんな「ブラジルっぽくない」という表現がぴったりのクリチバですが、清潔で緑豊かな街なのでとても暮らしやすいです。比較的都会でありながら街の至る所に公園があり、特に休日は運動やピクニックを楽しむ人でにぎわっています。
・授業
私は現地の大学の経済学部に在籍し、ブラジル経済史や都市経済学などを勉強していました。ブラジルの大学の授業は朝7時半から始まるうえ、同じ科目の授業が週に2回あるため、とてもハードです。毎回数十ページものポルトガル語の文献を予習するのは大変でしたが、クラスメイトに助けてもらいながらなんとか授業についていくことができました。
学部の授業は午前で終わり、午後は付属の語学学校で留学生向けのポルトガル語の授業を受けていました。座学での授業だけでなく遠足や季節のイベントもあり、ブラジルの文化や社会事情などへの理解も深める貴重な機会になりました。
・遊び・旅行
放課後や休日は、現地で日本語を学ぶ人たちや他国からの留学生、シェアハウスのルームメイトなどと遊んでいました。バーに飲みに行ったり、ホームパーティで自国の料理を作りあったりするなかで、異なる生活習慣や価値観に触れ、自分の視野が広がったように思います。また、日本の文化や製品に対して国際社会から高い評価・関心が寄せられていることも感じ、日本人としてのアイデンティティを再認識しました。
旅行も留学の醍醐味のひとつだと思います。ブラジルの国土面積は日本のそれの22.5倍(!)もあるため、国内旅行に出かけてもまるで違う国に行っているような気分になります。アマゾンの雄大な自然やサルバドールの歴史地区、リオデジャネイロの超有名観光スポット、人工都市ブラジリア、イグアスの滝、海など、地域ごとに全く異なる歴史や文化、自然があり、行く先々で新たな発見がありました。
・インターン
休暇中に3週間ほど、ブラジル国内にある日系企業の現地工場でインターンを行いました。そのなかで日本企業が現地住民の生活の質向上に大きく貢献していることを知り、日本国民と現地人にとってのwinwinな関係構築に興味を持ちました。この経験から日本と他国との関係強化に携わりたいという思いが強まり、外交官を志すようになりました。
・最後に
留学中の言動は、単に自分のものとしてだけではなく「日本人の言動」として見られることが多かったように思います。日本人として生活するなかで自分が日本人であるからこそ恩恵を受けられたことが何度もあり、その経験から日本のために働きたいと思うようになりました。
今後は語学力を磨きつつ様々なことに関心をもち、多角的な視点で物事を捉えられる外交官になれるよう精進したいと思います。
①カピバラのいる公園
②ブラジルの建築家オスカー・ニーマイヤーが設計した、通称「目の博物館」
③日曜の朝市。軽食や工芸品が売られています。
④オペラハウス
⑤友人の家でchurrasco(バーベキュー)
⑥イグアスの滝(クリチバから飛行機で1時間)
⓻カラフルな鳥たち