FP(ファイナンシャルプランナー)1級に必要な勉強時間は?試験の概要や学習方法もわかりやすく解説!
FP(ファイナンシャルプランナー)1級の合格に必要な勉強時間
FP(ファイナンシャルプランナー)1級試験の合格に必要な勉強時間は、500~600時間ほどだと言われています。実際は、1日に確保できる勉強時間や学習期間によっても異なるでしょう。
FP1級試験の合格には、FP2級と比べて2倍ほどの勉強時間が必要だと言われています。そのため、FP2級試験に合格した方であれば、そのときの経験から1級試験の合格に必要な勉強時間を想像することができるでしょう。
いずれにしても、FP1級試験の合格には多くの勉強時間が必要なため、試験に挑戦する場合には試験日から逆算して十分な勉強時間を確保できるようスケジュールを組むことが重要となります。
1日に2時間程度の勉強時間では、合格に必要な勉強時間を確保するのに10か月近くかかってしまう計算となるため、休日は1日平均で3~4時間の勉強時間は確保したいところです。
FP(ファイナンシャルプランナー)1級の試験の概要
FP(ファイナンシャルプランナー)1級の試験は、2級や3級と異なり誰もが受けられるものではありません。
試験は学科試験と実技試験に分かれており、それぞれで実施団体や受験資格も異なるため、どの試験を受けたら良いかとお悩みの方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、複雑なFP1級試験の概要をわかりやすく解説します。
受検のためには実務経験が必要
FP1級の学科試験を受けるためには、次のいずれかの受検資格を満たす必要があります。
・FP2級の合格者で、FP業務について1年以上の実務経験があること
・FP業務について5年以上の実務経験があること
・厚生労働省認定金融渉外技能審査2級の合格者で、1年以上の実務経験があること
いずれの受験資格でも実務経験が必要とされており、FP1級はプロのみが受けることのできる試験と言えます。
実務経験の具体的内容は、きんざいのサイトに詳しく記載されているので参考にしてみてください。
学科試験と実技試験に分かれている
FP1級の試験は学科試験と実技試験に分かれており、両方に合格して初めてFP(ファイナンシャルプランナー)1級に認定されます。
そのうち、学科試験はきんざいのみが実施しており、実技試験はきんざいと日本FP協会の2団体が実施しています。
実技試験の受検資格は、次のいずれかを満たすことです。
・FP1級の学科試験に合格する
・FP養成コースを修了しており、FP業務について1年以上の実務経験があること
・日本FP協会のCFP認定者であること
・日本FP協会のCFP資格審査試験の合格者であること
きんざいが実施する実技試験と日本FP協会が実施する実技試験では、試験日程や試験内容が大きく異なります。FP1級試験の合格を目指す場合、実技試験はどちらが実施する試験を目標とするのかも決めておくようにしましょう。
きんざいが実施する実技試験は面接式の試験で、日本FP協会が実施する実技試験は記述式の試験となります。
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FP1級試験の合格率
直近のFP1級の学科試験・実技試験の合格率は次のとおりです。
この結果からわかるとおり、FP1級の試験は学科試験に合格できるかが重要で、実技試験はほとんどの受験者が合格しています。
学科試験
実施時期 | 合格率 |
---|---|
2024年5月 | 16.95% |
2024年1月 | 8.72% |
2023年9月 | 13.00% |
2023年5月 | 3.51% |
2023年1月 | 10.38% |
実技試験(きんざい)
実施時期 | 合格率 |
---|---|
2024年6月 | 82.67% |
2024年2月 | 87.96% |
2023年9月 | 80.10% |
2023年6月 | 84.80% |
2023年2月 | 86.07% |
実技試験(日本FP協会)
実施時期 | 合格率 |
---|---|
2023年9月 | 96.2% |
2022年9月 | 99.0% |
2021年9月 | 93.8% |
2020年9月 | 97.7% |
2019年9月 | 93.0% |
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FP(ファイナンシャルプランナー)1級の試験の特徴
学科試験の合格率が低く、難易度の高いFP1級の試験ですが、どのような特徴により難易度が高くなっているのでしょうか。
ここでは、FP2級や3級と比較して、1級の試験にはどのような特徴があるのかを解説します。特徴を掴んで試験対策に望むようにしましょう。
試験範囲が広い
FP1級の試験科目は2級や3級と同じく6科目ですが、それぞれの試験範囲が2級や3級に比べて広くなっており、より専門的な内容となっています。
そのため、参考書のみで全てをカバーするのは難しく、実務経験で得られた知識などが必要とされる問題もあります。
試験範囲が広く、全てを網羅する参考書がないため、試験までに十分な知識を得るのが難しい試験であると言えるでしょう。
法改正にも注意
FP1級の試験では、法改正に関連した問題が出題されることも多くあります。
その内容も施行済みの法律に限らず、未施行の法律が出題されることもあるため、最新の法改正には日頃から意識を向ける必要があるでしょう。
また、試験の際には法令基準日が定められているため、自分が受ける試験の際に基準とされる法令は改正前なのか改正後なのかという点も意識しておかなければなりません。
FP(ファイナンシャルプランナー)1級の勉強方法
FP(ファイナンシャルプランナー)1級の勉強方法としては、大きく分けて「独学」で勉強する方法と「受験指導校」を利用した勉強方法に分けることができます。
FP1級試験は独学での合格も可能ですが、効率的に勉強を進めたい方や出題範囲が広く何を勉強したら良いのかわからないという方は受験指導校の利用がおすすめです。
独学での勉強方法
独学での勉強では、新聞を毎日読むなどして専門用語に慣れておくことが重要です。
日常の学習では、参考書の通読と過去問演習を繰り返すことになります。過去問では直近の法改正には対応できないため、法改正への対策は別途行う必要があるでしょう。
参考書を読んでも理解が難しい、過去問を解けるようにならないという場合には、受験指導校を利用した勉強に切り替えるのが良いでしょう。
受験指導校を利用した勉強方法
資格の学校TACのような実績のある受験指導校を利用して勉強を進めることで、広い出題範囲の中から試験に出る可能性が高い分野を効率的に勉強することが可能となります。最新年度の講座を受講することで、法改正への対策を行うこともできるでしょう。
受験指導校の講座は効率的に合格をつかめるように試験勉強のプロによって作られています。独学での試験勉強に不安のある方は、受験指導校を利用することで安心かつ効率的に学習を進めることをおすすめします。
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FP(ファイナンシャルプランナー)1級の合格には500~600時間の勉強時間が必要
FP(ファイナンシャルプランナー)1級の合格に必要な勉強時間と勉強方法について解説しました。FP1級は実務経験のあるプロのみが受験資格を持つ難易度の高い試験です。
本気で合格を目指す受験者が多い中で低い合格率となっているため、試験に合格するためには多くの勉強時間と学習ポイントをおさえた効果的な対策が必要となります。
少しでも勉強時間を短く効率的に学習を進めたい方は、実績のあるTACのような受験指導校の利用も検討してみるようにしましょう。無料で講義を体験できる機会もありますので、まずはお気軽に体験してみてはいかがでしょうか。
デジタルパンフレットを閲覧する
資格の最新情報やTACのコースを掲載したパンフレットを、お使いのデバイスでいますぐご覧いただけます。
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