FP(ファイナンシャルプランナー)1級の合格率は10%前後!高難易度の資格に効率よく合格しよう!
FP(ファイナンシャルプランナー)1級の合格率は、例年10%前後とされています。これは他の国家試験の合格率と比較しても、かなり難易度が高いといえます。
そこで本記事では、FP1級の詳しい難易度とともに学習方法などを解説していきます。
FP(ファイナンシャルプランナー)1級はどんな試験?
FP1級は、取得していることで就職や転職に役立つだけでなく、独立して事務所を構えることもできます。収入・キャリアアップの面でとても有効な資格試験です。
そこで本章では初めに、そもそもFP1級がどのような試験なのかという点について、解説していきます。
試験の概要
FPという試験は、名前の通り「ファイナンシャルプランナー」という職業に就くうえでは欠かすことのできない国家資格となります。同資格には3級・2級・1級といった3段階があり、階級が上がるほど難易度が上がります。そして、難易度とともに資格の信用度も高まり、企業によっては資格手当てが支給される場合もあります。
1級は、FPのなかでも最高難易度の試験です。取得が難しいだけあって、就職や転職においては大きな武器となるでしょう。
出題される内容は?
FP1級の試験は「きんざい」と「日本FP協会」という2つの団体がそれぞれ実施しています。前者の場合は学科試験+実技試験、後者の場合は実技試験のみ実施しています。
学科試験は「基礎編」と「応用編」で構成されており、出題される科目は以下の通りです。
・ライフプランニングと資金計画
・リスク管理(基礎編のみ)
・金融資産運用
・タックスプランニング
・不動産
・相続・事業承継
「基礎編」ではマークシート形式の問題が50問、「応用編」では5問の計算・記述問題が出題されます。
受験資格は?
FP1級の学科試験は、勉強さえすれば誰でも受験できるというわけではありません。同試験を受験するためには、以下で紹介する3つの「受験資格」のうち、いずれかを満たしていなければなりません。
1.2級技能検定合格者で、FP業務に関し、1年以上の実務経験を有する者
2.FP業務に関し5年以上の実務経験を有する者
3.厚生労働省認定金融渉外技能審査2級の合格者で、1年以上の実務経験を有する者
FP(ファイナンシャルプランナー)1級の合格率は?
FP1級における学科試験は、非常に合格率が低い試験として知られています。反対に、学科試験をクリアしたのちに受験する「実技試験」の合格率は高い傾向にあります。
本章では、過去に実施された試験の合格率から、FP1級という試験についての解説を進めていきます。
合格率は10%前後
まずは、過去に実施された試験の合格率を一覧にした以下の表をチェックしてください。
学科試験
実施時期 | 合格率 |
---|---|
2024年5月 | 16.95% |
2024年1月 | 8.72% |
2023年9月 | 13.00% |
2023年5月 | 3.51% |
2023年1月 | 10.38% |
実技試験(きんざい)
実施時期 | 合格率 |
---|---|
2024年6月 | 82.67% |
2024年2月 | 87.96% |
2023年9月 | 80.10% |
2023年6月 | 84.80% |
2023年2月 | 86.07% |
実技試験(日本FP協会)
実施時期 | 合格率 |
---|---|
2023年9月 | 96.2% |
2022年9月 | 99.0% |
2021年9月 | 93.8% |
2020年9月 | 97.7% |
2019年9月 | 93.0% |
合格率の推移
上記で紹介したように、学科試験の合格率は10%前後と、年によってかなりの差が生じていることがわかります。それに対して実技試験はいずれの年も80%台を維持しており、合格率の推移は、ほぼ横ばいと言えます。
つまりFP1級における合格と不合格は、学科試験によって決まると言っても過言ではありません。
合格率が低い理由は?
FP1級における学科試験は、合格率が高くても10%台と、非常に難易度が高い傾向にあります。では、なぜこれほど合格率が低くなってしまうのでしょうか。
その理由としては「試験範囲が広いこと」と「過去問による対策が通用しにくいこと」が挙げられます。FP1級の試験に出題される範囲は多岐に渡り、幅広い知識をしっかりと身につけなければなりません。
また過去問対策が通用しにくいことも、難易度をあげている要因です。FP1級の試験では、過去に出題された問題と似た問題が出されることもありますが、2級・3級と比較すると、その頻度は格段に下がります。
つまり、広範囲から出題されるうえに出題傾向を掴みにくいことが、FP1級の合格率を下げている理由といえます。
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FP(ファイナンシャルプランナー)1級の学習方法は?
FP(ファイナンシャルプランナー)1級への合格を目指した学習方法として「独学」「受験指導校」が挙げられます。それぞれの方法には、メリットもあればデメリットもあります。
本章では、各学習方法におけるメリットとデメリットを解説していきます。学習方法で悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
独学
独学でFP1級の合格を目指すメリットとデメリットは、以下の通りです。
【メリット】
・費用が節約できる
・自分に合ったペースで学習できる
・自分にとってやりやすい学習方法を採用できる
【デメリット】
・不明点があっても、自分で解決しなければならない
・出題傾向などもすべて自分で調査分析しなければならない
・参考書や過去問は種類が多く、選ぶのに時間がかかる
受験指導校
受験指導校に通ってFP1級試験へ向けた学習をすることには、以下のようなメリットとデメリットがあります。
【メリット】
・専任の講師から教えてもらえるので、理解しやすい
・不明点をすぐに質問できて効率よく解決できる
・モチベーションの維持がしやすい
・法改正など最新情報を入手しやすい
・自分で学習計画を立てなくて済む
・最新の本試験を分析した上で作成された教材を使える
・スマホやタブレットなどでいつでもどこでも学習できる
【デメリット】
・学費がかかる
・通う受験指導校によって質に差がある
・通学に時間がかかる場合がある
手厚いサポートを受け、効率よく合格を目指したいという方は、資格の学校TACのような実績のある受験指導校に通うという方法がおすすめです。無料で講義を体験できる機会もありますので、まずはお気軽に体験してみてはいかがでしょうか。
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FP(ファイナンシャルプランナー)1級に合格するコツ
前述したように、FP1級は試験範囲が非常に広いといった特徴がある試験です。そのため試験合格を目指す際の学習は、より効率的に進める必要があります。
そこで本章では、FP1級に合格するためのコツとして、いくつかの方法を紹介します。日常生活や学習に取り入れることで、うまく合格を目指してください。
新聞や雑誌、テレビ、インターネットで専門用語に慣れる
FP1級試験では、専門用語を用いた問題も多く出題されます。専門用語の意味をしっかりと理解していなければ、そもそも何を問われているのかもわからないといった問題も出題されます。
専門用語の意味をただ知っているだけでなく、しっかりと慣れ親しんでおくことがポイントとなるのです。そこで活用したいのが新聞や雑誌、テレビ、インターネット。
新聞や雑誌、テレビ、インターネットにはFPに関連した用語が頻出するため、毎日読んで専門用語に慣れておきましょう。
アウトプットも積極的におこなう
前述したように、FP1級は過去問による対策が通用しにくい試験です。しかし、それは過去問対策をしなくても良いということではありません。
過去問でアウトプットをすることによって、出題傾向を分析するだけでなく、問題そのものに慣れることができるといった利点があるのです。もちろん問題集などを用いることでも、アウトプットは可能です。
たくさん問題を解いて、解き方や考え方に慣れておきましょう。
FP(ファイナンシャルプランナー)1級に合格しよう!
FP1級について、合格率や試験の概要、学習方法、合格のコツなどを解説しました。FP1級の学科試験は、合格率が10%前後と非常に低く、難易度の高いものです。
独学に不安を感じていたり効率よく合格をつかみたい方は、長年の受験ノウハウが蓄積され、合格実績のあるTACのような受験指導校を積極的に活用することをおすすめします。
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