賃貸不動産経営管理士取得のために必要な勉強時間とスケジュール

賃貸不動産経営管理士合格を目指す場合、試験当日まで計画的に勉強を進めることが合格への近道です。「そんなこと当たり前」と思うかもしれません。しかし、漠然と勉強を進めてしまっていつの間にか試験日ということも多々あります。そうならないためにも予め合格に必要な勉強時間を知り、スケジュールを立てることが重要です。

そこで今回は、賃貸不動産経営管理士合格に必要な勉強時間と、勉強スケジュールの立て方を解説します。ご自身のライフスタイルに当てはめてみることで、いつから学習を始めればよいのかがわかります。さらに、「いつまでに何をやるべきなのか」おすすめ勉強スケジュールもあわせてご紹介します。

賃貸不動産経営管理士合格に必要な勉強時間の目安は200～250時間です。

法律知識がない方や初学者が資格予備校を使う場合は、60～70時間ほど講義を受講し、自習に140時間程度をかけるというのが勉強スケジュールの目安です。自習では「講義の聴き直し」「過去問を３回解きなおす」といった勉強をします。
独学の場合は、自身で教材を選定し、学習上も疑問点を自分で解決する時間が必要です。プラス50時間程度みておきましょう。 宅建やほかの不動産資格学習経験者は民法などでアドバンテージがあるため上記より少なく見積もることができます。

なお、必要な勉強時間は100時間程度という情報もあります。賃貸不動産経営管理士試験は歴史が浅く2019年までは出題数が40問だったので100時間でも対応できたかもしれません。しかし、2020年から出題数が50問になり押さえるべき過去問数も年々蓄積されているため、今後はより多くの勉強時間を確保するほうが良いでしょう。

勉強スケジュールは、総勉強時間を本試験日から逆算して決めましょう。
賃貸不動産経営管理士試験は例年11月の第３日曜日に行われます。試験日までに勉強時間を200～250時間とれるように計画するためには、まず普段の生活の中でどれだけ勉強時間をとれるかを考えてみましょう。そうすると「いつから勉強を始めればよいのか」も見えてきます。

1日に何時間の勉強時間がとれるかがカギ

１日に何時間の勉強時間がとれるかによって学習期間は大きく変わってきます。

例えば、200時間とした場合
　１日１時間＝200日＝約7カ月
　１日２時間＝100日＝約3.5カ月
となります。

仕事や育児で忙しい方は1日1時間を捻出するのでやっとかもしれませんし、学生や仕事に余裕がある方は1日２時間を充てられるかもしれません。「1日にまとまった時間がとれない」という方は、1週間当たりで考えるのも良いですね。個人差が大きいため、ご自身のライフスタイルでまずはシュミレーションしてみましょう。

試験当日から逆算してスケジュールを立てる！

1日の勉強時間が算出できたら、賃貸不動産経営管理士試験日から逆算して勉強スケジュールを立ててみましょう。そうすることで、いつから勉強を始めればよいのかの目安がつきます。

1日1時間の勉強時間がとれる場合は７ヶ月前の5～6月頃

1日1時間の勉強時間（1週間だと7時間）を確保できる場合、200時間勉強するのにかかる期間は単純計算で約7カ月。試験直前には多めの学習時間を確保するため、学習期間としては６～７カ月と考えておきましょう。賃貸不動産経営管理士試験日から逆算すると、勉強開始時期は５～６月頃となります。

1日2時間の勉強時間がとれる場合は３ヶ月前の９月頃

1日２時間の勉強時間を確保できる場合、200時間勉強するのにかかる期間は単純計算で約3.5カ月。試験直前には追い込みで勉強時間を多く確保するとして学習期間を3カ月程とすると、勉強開始時期は９月頃となります。

同じ時間を勉強したとしてもその内容の濃さで合格できるかどうかが決まります。数カ月の勉強時間を無駄に過ごさないためにも、合格のための勉強スケジュールを立てましょう。「いつまでに何をやるのか」の目安を簡単にご紹介します。

合格のために必要な３要素

賃貸不動産経営管理士合格のためには「知識のインプット」「過去問マスター」「アウトプット練習」の３要素が必要です。

「200時間ひたすらテキストを読んでいた」人と「200時間でテキストを読み過去問をすべてマスターした」人では知識の定着度合いが異なります。さらに、「本試験で初めて120分で50問解いた」人と「120分で50問解いたことがある」人とでは試験会場での焦り具合も違うでしょう。
限られた時間で合格を目指すために３要素を意識して勉強することが必要です。

いつまでに何をやる？

勉強スケジュールも本試験日から逆算して計画しましょう。
賃貸不動産経営管理士試験は例年11月の第３日曜日です。11月は「アウトプット練習」で本試験形式に慣れるとともに、自分の弱点・苦手分野を把握して克服する時間にあてましょう。そのためには「知識のインプット」「過去問マスター」を並行しつつ10月中には終わらせるよう目標を立てます。

５・６月から始める方は早めに「知識のインプット」「過去問マスター」を終わらせて、10月は「インプット総復習」をしてから早めに「アウトプット練習」に入ると余裕ができます。

逆に、同じ年に宅地建物取引士を受験する方は、９・10月は宅建士試験に専念できるようにスケジュールを立てましょう。宅建士試験後から約１か月後に賃貸不動産経営管理士試験です。宅建本試験が終わった後も気を抜かずに賃貸不動産経営管理士の勉強を進めて本試験に臨むことが必要です。

勉強時間の確保が合格への第一段階です。そして合否に一番影響を与えるのは「限られた200時間で何をやるのか」です。

勉強時間はいろいろな工夫をして確保することができます。
・通勤時間に講義動画を見る
・お昼休みにテキストを読む
・就寝前１時間は過去問を解く

勉強時間を確保して習慣化できる方は試験日まで続けましょう。
難しいという方は、勉強時間を確実に確保できる資格予備校の利用がおススメです。資格予備校は合格のためのカリキュラムが組まれているので、通学なら強制的に勉強することができます。また、通信講座でも配信スケジュールが組まれている予備校を選ぶとモチベーションが続きやすいです。

つぎに、「限られた時間で何をやるのか」です。
上でご紹介した「３要素」が基本となりますが、範囲や回数を広げると際限がありません。独学だと疑問解決に時間を費やしたり、自己満足な勉強で終わってしまう可能性があります。特に資格に初挑戦、法律の知識がないなど方は資格予備校の利用も検討してください。わかりやすく教えることに特化した講師が合格のノウハウを教えてくれます。

賃貸不動産経営管理士試験は他の不動産系資格と比べて難易度が低いと言われていますが、それでも合格率は30％前後です。7割が不合格となる試験です。しっかりと勉強スケジュールを立てて挑戦しましょう。

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