証券アナリスト試験合格に必要な学習時間や科目別の学習方法を解説!
証券アナリスト資格を取得するために必要な学習時間は、初学者の方で400~600時間(各レベル200~300時間)とされています。高いレベルの知識が求められる試験ですが、合格すれば転職や異動の際にプラスに働くでしょう。証券アナリストの受験資格や合格までの流れ、学習を進めるコツをご紹介します。
証券アナリスト合格までの流れ
証券アナリスト試験とは、公益社団法人日本証券アナリスト協会が実施する民間資格です。1次試験と2次試験で構成される試験を受験するには、まず指定の講座を受講する必要があります。
受講をした翌年から試験の申し込みが可能になるため、証券アナリストの資格を手にするには1.5~2年程度かかるのが一般的です。受験資格に注意が必要な、証券アナリスト合格までの流れを解説します。
受験前に講座の受講が必須
まず押さえておきたいのが、証券アナリスト試験に申し込むには、事前に日本証券アナリスト協会が主催する講座の受講が必須な点です。試験自体は1次試験と2次試験で構成されているため、大まかな流れは以下のようになります。
- 1.第1次レベル講座の受講
- 2.証券アナリスト1次試験を受験・合格
- 3.第2次レベル講座の受講
- 4.証券アナリスト2次試験を受験・合格
これらの過程を経てみごと2次試験まで合格すれば、証券アナリストとして認められます。
受講申し込みから合格まで1.5~2年程度
第1次レベル講座の受講から2次試験の合格までは、スムーズに進んだ場合でおよそ1.5~2年かかります。資格取得に時間がかかるのには、講座を受講した翌年から試験の受験資格が発生するからです。
例えば、今年の春ごろに第1次レベル講座の受講を終えたとしても、受験が可能になるのは来年の春試験から(春・秋の年に2回実施)になります。2次試験の場合は年に1回の実施であるため、より余裕を持ったスケジュール調整が必要でしょう。
証券アナリストに必要な学習時間
証券アナリスト合格に必要な学習時間は、初学者の方で400~600時間(各レベル200~300時間)とされています。各試験前には日本証券アナリスト協会が主催する講座を受講する時間も必要となるため、計画的に試験に向けた学習を進めなければなりません。
効率よく証券アナリストの資格を取得したい場合には予備校の利用がおすすめですが、独学でも無理ではないようです。自分で学習をすると決めたら、まずスケジュール管理から取り組みましょう。
学習時間の目安は1次レベルで200~300時間程度
証券アナリスト1次レベルの合格に必要な学習時間は、200~300時間程度です。平日に1時間ずつ、週末に5時間ずつ学習する場合、4~5ヵ月かかります。
仕事をしながら受験をする方も多いと考えられるため、いかに時間を有効利用して学習時間を確保できるかが大切です。自分のスタイルに合った学習方法を見つけてみましょう。
独学の場合はスケジュール管理が大切
特にスケジュール管理が重要になるのが、独学で証券アナリスト合格を目指す場合です。400~600時間という学習時間は、強い意志を持って取り組まないと達成が難しいでしょう。
長期にわたる計画を細かく見直し、確実に学習を進められるように心掛けましょう。スケジュール管理に自信がない場合は、効率的に学習できる予備校の利用を検討してみるのも手です。講師にいつでも相談できるため、モチベーションの維持もしやすいでしょう。
試験別証券アナリスト学習のコツ
証券アナリスト試験は、1次試験と2次試験で構成されています。どちらも出題範囲は共通していますが、出題方法や意図が異なるのがポイントです。各試験で合格をつかみ取れるように、証券アナリスト試験の学習のコツを2つご紹介します。
- 1次試験対策はバランスを取って進める
- 2次試験対策戦略を立てて進める要
ポイントを理解すれば、試験勉強がスムーズに進むはずです。
1次試験対策はバランスを取って進める
1次試験は、6つの分野が3つの科目に分けられており、全ての科目での合格が必須です。試験科目と出題分野を確認しておきましょう。
【1次試験】
試験科目 | 出題分野 |
---|---|
Ⅰ | 証券分析とポートフォリオ・マネジメント |
Ⅱ | 財務分析、コーポレート・ファイナンス |
Ⅲ | 市場と経済の分析、数量分析と確率・統計、職業倫理・行為基準 |
全科目で合格点を獲得しなければならないため、苦手科目がある場合は要注意です。それぞれの科目で、バランスよく学習を進めるのがコツです。
科目Ⅰ
科目Ⅰの出題範囲は、証券分析とポートフォリオ・マネジメントです。特に証券分析では、公式の暗記が必要とされます。出題頻度の高い以下の公式は、必ずチェックしておいてください。
- 株式の割引配当モデル
- 債券のデュレーションとコンベクシティ
- デリバティブのプット・コール・パリティ、リスク中立確率
科目Ⅰは過去問を上手く利用しながら、公式を繰り返し頭に叩き込むのがコツです。
科目Ⅱ
科目Ⅱの出題範囲は、財務分析とコーポレート・ファイナンスです。財務分析の問題は、これまでの過去問を確認することで、ある程度パターンを予測することができます。
毎回似たような出題のされ方をしているため、数年分の過去問を解いて解き方に慣れておきましょう。指標の定義と意味を把握することがポイントで、あとは数式に当てはめて計算を進めていけば正解を導けます。
科目Ⅱの攻略方法は、解き方のパターンに慣れておくことです。
科目Ⅲ
科目Ⅲの出題範囲は、市場と経済の分析、数量分析と確率・統計、職業倫理・行為基準です。旧試験では「経済」とされていた科目で、他と比べて出題範囲が広くなっています。
全ての内容を完璧にするまでの余裕がない場合は、出題頻度を確認し優先順位の高い所から手を付けるようにしましょう。特にIS-LM分析・AD-AS分析のような毎回お馴染みの内容は、優先的に学習をしてみてください。
出題範囲の広い科目Ⅲのコツは、優先順位を付けて学習を進めることです。
2次試験対策戦略を立てて進める
2次試験では、設問ごとの配点に差があるため戦略的に学習を進める必要があります。午前試験と午後試験の構成と出題分野は、以下のとおりです。
【2次試験】
試験構成 | 出題分野 |
---|---|
午前試験(180点)9:30~12:30 | ・証券分析とポートフォリオ・マネジメント ・財務分析 ・コーポレート・ファイナンス ・市場と経済の分析 ・数量分析と確率・統計 ・職業倫理・行為基準 |
午後試験(180点)13:45~16:45 | ・証券分析とポートフォリオ・マネジメント ・財務分析 ・コーポレート・ファイナンス ・市場と経済の分析 ・数量分析と確率・統計 |
2次試験では、応用的な知識が求められる問題が多く出題されます。配点の大きい分野を重点的に学習するなど、自分の得意分野も活かしながら勉強を進めてみてください。
効率よく証券アナリストの学習をするには予備校がおすすめ!
400~600時間という学習時間が必要となる証券アナリスト資格では、効率的に学習を進めることが大切です。独学ではモチベーション維持や専門的な内容の理解に難しさを感じることが多いため、ノウハウをもった予備校の利用がおすすめです。
TACの証券アナリストコースなら、自分のレベルや学習を始めるタイミングに合わせたコースを選択できます。試験内容を熟知した講師と、オリジナルテキストを使って学習できるため、限られた時間でも効率的に学習を進められるのが強みです。
学習時間を確保して証券アナリスト合格を目指そう!
証券アナリストの資格取得には、計画的なスケジュール管理が必須です。試験の構成や受験の流れをしっかりと把握し、合格までの道のりを見通せるようにしておきましょう。
1次試験と2次試験はそれぞれ特徴があるため、適した学習方法も異なります。自分なりの進め方を模索しながら、効率的に学習を進めてみてください。
400~600時間という長い学習時間のモチベーション維持には、ノウハウをもった予備校の利用もおすすめです。TACの証券アナリストコースが気になる方は、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。
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