公務員試験は面接が大事! 種類や対策、どこで練習できるかなどを解説
公務員は多くの方が志望する職種であり、倍率が高いです。そのうえ面接試験のウエイトが高いケースが多く、対策が必要だといわれています。
この記事では、公務員試験の面接に関する内容を解説します。受かる人と落ちる人の特徴や面接方法ごとの対策までチェックしていきましょう。
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公務員試験の面接の基礎知識
近年の公務員試験において、面接は重要視されている試験です。そんな公務員試験の面接のタイミングは、筆記試験を乗り越えてからおこないます。
公務員試験の面接では、受かる人や落ちる人には特徴があるといわれています。面接で求められる人物像や面接に落ちる人の特徴、失敗例を参考にして、本番前にイメージを掴みましょう。
はじめに、公務員試験の面接の基礎知識からチェックしていきましょう。
公務員試験の面接の重要性
面接では、面接官にどれだけ自己PRができるかが重要です。公務員試験では面接が重視されていますが、どれほど重視されるのかがよくわかるデータがあります。
国家公務員の試験や一部の自治体の公務員試験では、合否判断をおこなう配点比率を発表しており、面接への比重を数値で確認することができます。それによると、国家公務員よりもさらに地方公務員のほうが面接試験に重きを置いていることがわかります。
例えば、国家一般職(行政区分)の配点比率は、教養択一が2/9、専門択一が4/9、教養記述が1/9、人物試験(面接)が2/9の割合です。一方、埼玉県の試験では、教養択一が100/600、専門択一が100/600、教養記述が100/600、人物試験(面接)が300/600の割合でした。
公務員試験の面接のタイミング
公務員試験の面接のタイミングは、筆記試験の後がほとんどです。一般的に、筆記試験の合格者に対しておこなわれています。
国家総合職や国家一般職を受験する際も、筆記試験合格後に面接試験を受けます。その面接試験に合格してから、官庁訪問と呼ばれる希望官庁ごとの面接試験があるため注意しましょう。
民間企業でも面接が重視されていることは変わりません。しかし、公務員試験は一斉のタイミングで始まるため、面接のタイミングも一定の時期に集中しやすくなっています。
事前に他のところで面接する前に、いきなり第一志望での本番になる可能性もあるため、本番前にイメージを掴めるように、公務員試験の面接対策が重要です。
受かる人の特徴は?面接で求められる人物像
公務員試験の面接で求められる人物像は、「ストレスに強くて心身ともに丈夫な人」や「コミュニケーション能力の高い人」だといわれています。民間試験は長所を見ようとしますが、公務員試験の面接では癖が強すぎず、トラブルを起こさないだろうと感じるようなマイナス面がない人を選びやすいです。
受かりやすい人には、「真面目で誠実そうな人」や「仕事への意欲が高い人」、「身だしなみが整っている人」などの特徴があります。
公務員試験の面接に落ちる人の特徴や失敗例
一方、公務員の面接に落ちる人によくある特徴は、「信用性に欠ける人」や「自己PRができていない人」、「安定性という条件以外の志望動機が固められていない人」です。
例えば、面接の時間に遅れてきてしまったり、受け答えの内容が一貫していなかったり、言葉遣いがよくなかったりすると、信用性に欠ける人だと判断されてしまいやすくなります。
公務員試験によくある面接方法!対策は?
公務員試験によくある面接方法は、「個人面接」と「集団面接」、「グループディスカッション」の3つの方法です。それぞれに特徴がある試験のため、面接方法ごとにしっかりと対策を練る必要があります。
過去の面接のデータがあれば、対策を練りやすく役に立つでしょう。
それでは、公務員試験によくある面接方法とそれぞれの対策について解説します。
個人面接の特徴と対策
個人面接とは、1人の受験者に対し3~4人の面接官で面接をおこなうものです。一般的に1人当たり15~20分ほどで実施され、多くの場合は面接カードをもとに質疑応答がおこなわれます。
個人面接でよく聞かれる質問の例は、以下のとおりです。
- 今までで一番頑張ったことは?
- これまでに挫折したことは?
- ボランティアの経験は?
- サークルではどのような活動をしていたのか?
- 長所と短所をあげてください
- 自己PRをしてください
- 志望動機は?
よくある質問に短時間で説得力のある回答で答えられるよう、事前にイメージしましょう。
集団面接の特徴と対策
集団面接の特徴は、複数の受験者を集めた状態で同時に面接をおこなうことです。3~8人の受験者と3~4人の面接官で実施されることが多く、面接官が質問した内容には指名制や挙手制で回答します。
個人面接に比べると突っ込んだ内容にはなりにくく、答えやすい質問が多いです。受験生が複数いる分、面接官の距離が開きやすいため、元気よく大きめの声ではきはきと答えましょう。
グループディスカッションの特徴と対策
グループディスカッションの特徴は、決められたグループで課題について討議し、40〜90分ほどの制限時間で意見をまとめる形式であることです。5~10人ほどのグループで討論する様子から、考え方や社会性、タイムマネジメント能力、協調性などをチェックされます。
グループディスカッションは時事問題も多く、自治体の試験であればその自治体特有のテーマが出題されやすいです。自分の意見を伝えること、メンバーの意見をしっかりと聞くこと、時間を気にすること、発言が少ない人へ気配りすることなどを心がけましょう。
一番役に立つのは過去の面接のデータ?
このように、面接でよく聞かれる質問や面接の傾向などは、過去のデータから導かれます。過去の面接のデータによって具体的な面接の実態を知り、その情報から自身がどのように対応すればいいのかを判断することが重要です。
過去の面接のデータを知るには、以前受験したことがある人に直接聞くのも良いでしょう。さらにおすすめの方法は、面接について詳しいデータを持っている公務員試験の対策講座にいく方法です。
公務員試験の面接の傾向を知り、実際の試験に役立てましょう。
公務員試験の面接練習はどこでできる?
先述のとおり、過去のデータから具体的な面接の実態を知り、自身がどのように対応すればいいのかイメージすることが重要です。よりスムーズに対応できるようになるためには、公務員試験の面接練習をおこない、面接官にとって好印象な受け答えの仕方を理解しましょう。
それでは、公務員試験の面接練習はどこでできるのかを解説します。
ハローワーク
面接練習は、ハローワークでもおこなっています。ハローワークとは、無料で職業を紹介してくれる公的機関のことです。
ハローワークで面接練習をおこなうことで、試験の雰囲気に慣れたり、客観的なフィードバックがもらえたりなどのメリットがあります。ただし、平日だけしか実施していないため注意しましょう。
また、一般的な面接試験への対策になるため、受験する公務員試験自体に対する理解度は低い可能性があります。
公務員試験の対策講座
すでに目標が定まっているのであれば、過去の詳しいデータを持っている公務員試験の対策講座がおすすめです。公務員試験では、情報戦を制するものが有利になります。
対策講座では公務員試験の面接を攻略するポイントを理解できるため、効率的に面接を突破できる可能性を高められるでしょう。
TACでは面接指導経験豊富な担任講師が各校舎におり、面接対策や官庁訪問対策について試験突破に必要な知識やノウハウを講義しています。全国のTAC生から集まった生の情報をチェックでき、実践を通じてさまざまな質問への対応の仕方が理解可能です。
事前に対策して公務員試験の面接を突破しよう!
公務員は多くの方が志望する職種で倍率が高く、面接試験でうまく受け答えできるかどうかは重要なポイントです。公務員試験の面接で求められる人物像は、「ストレスに強くて心身ともに丈夫な人」や「コミュニケーション能力の高い人」だといわれています。
公務員試験によくある面接方法は、「個人面接」と「集団面接」、「グループディスカッション」の3つの方法です。それぞれの面接方法ごとにしっかりと対策を練る必要があります。
過去の面接のデータがあれば、対策を練りやすく役に立つでしょう。公務員試験の対策講座では過去の面接のデータから導いた、面接を攻略するポイントをもとに実際の面接を体験し、指導を受けられます。
これらを参考にして、公務員試験の面接試験突破を目指しましょう。