国家一般職の官庁訪問とは? 概要や対策方法までを詳しく解説

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国家一般職の採用試験に合格するためには、官庁訪問が大きなポイントになります。しかし、制度が複雑であるため、採用試験の中でどのような位置づけにあるのか、よくわからないという方もいるでしょう。

ここでは、官庁訪問の概要・スケジュール・実施方法・対策などを解説します。

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国家一般職の選考の流れ

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国家一般職の選考のスケジュールは、官庁によってそれぞれ異なりますが、トータルの流れはほぼ共通しています。大きくわけると、4つの流れがあります。

1つ目は業務説明会などによる情報収集、2つ目は出願、3つ目は採用試験、4つ目は官庁訪問です。ここでは、とくにポイントになる採用試験と官庁訪問について、解説します。

参考:https://www.jinji.go.jp/saiyo/saiyo/ippan/saiyo_ippan02.html

1.採用試験

大卒程度の国家一般職の採用試験は、第1次試験と第2次試験とがあります。第1次試験は、基礎能力試験、専門試験(多肢選択式)、一般論文試験、専門試験(記述式)の4種目です。第1次試験の試験地は、あらかじめ設定されている全国各地の主要な都市から選択できます。

第2次試験は第1次試験合格者を対象として行われます。第2次試験の内容は、人物を判断するもので、個別面接形式の試験です。

注意しなければならないのは、第2次試験に合格しても、採用が決定するわけではないことです。官庁訪問の結果が採用に大きな影響をもたらすことを、留意しておく必要があります。

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2.官庁訪問

官庁訪問は、採用試験とともに内定を得るための重要なプロセスです。第1次試験に合格したのち、官庁訪問という流れになっています。

官庁訪問は、志望している官庁に関する知識を深める場であるとともに、採用に向けた自己アピールの場といえるでしょう。志望している官庁に採用されるためには、官庁訪問への参加が必須条件です。

人事院より官庁訪問ルールと官庁訪問ガイドが公開されるので、事前に確認したうえで準備を進めます。

官庁訪問の概要

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官庁訪問は、民間企業の就職活動における民間面接に近いものと認識しておくといいでしょう。志望している各官庁の職員から、業務内容の説明や面接などを受けます。

重要な採用選考活動として位置づけられており、入念な準備が必要です。そのためには、概要を理解しておく必要があります。

ここでは、官庁訪問の行われるスケジュール、官庁訪問対象者、実施方法・時間などを解説します。

参考:https://www.jinji.go.jp/saiyo/saiyo/ippan/saiyo_ippan02.html

スケジュール

官庁訪問は、第1次試験の合格発表の数日後からスタートして、最終合格発表後まで続きます。終了日はとくに決まっていませんが、内々定者数が採用予定数に達した時点で終了になるのが一般的です。

人気のある官庁は、早い段階で終了になることもあります。また、官庁訪問の開始後にも、官庁訪問禁止期間が設定されており、訪問できない日があるため、注意してください。

毎年度、「各省庁人事担当課長会議申合せ」によって、官庁訪問に関する全体的なスケジュールが決定されます。2022度のスケジュールを例にとって説明しましょう。

第1次試験は7月8日、第2次試験は7月13日から29日まで、官庁訪問は7月8日から行われ、訪問禁止期間は、7月13日から31日まででした。官庁ごとに設定されている訪問日が異なるため、前もって官庁のホームページなどで確認するといいでしょう。

事前予約が必要な場合もあるので、確認したうえで必要に応じて予約します。

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官庁訪問対象者

官庁訪問対象者は、一般職試験の採用候補者名簿に載っている者です。第1次試験合格者、第2次試験受験者が該当します。

採用候補者名簿は3年間の有効期間が設けられているため、期間内の採用試験最終合格者も参加資格があります。たとえば、2022年度の官庁訪問対象者となるのは、2022年度の第1次試験合格者に加えて、2021年度と2020年度の採用試験最終合格者です。

ただし、有効期間内だった場合でも、ほかの官庁などで1度でも採用された場合には、採用候補者名簿から削除されるため、対象者にはなりません。

実施方法・時間

官庁訪問の実施方法は各官庁によって異なるため、それぞれのホームページなどで、確認する必要があります。原則としては、受験者の地域にある、本省の出先機関を訪問するのが一般的です。

オンライン面接を実施している官庁もあります。多くの官庁が事前予約制を採用しており、通常の場合、電子メールやウェブシステムなどで予約します。

官庁訪問までにできる対策

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官庁訪問は、国家一般職の内定を勝ち取るうえで重要なポイントになります。しかし、第1次試験のように試験範囲が決まっているわけではないため、どのように対策を立てればいいのかわからないという方もいるでしょう。

官庁訪問までにできるおもな対策は以下の4つです。

  • 情報収集を行う
  • 庁主催の説明会・セミナーにはできるだけ顔を出す
  • 個別業務説明会がある場合は参加する
  • 面接官の視点で面接対策をしておく

参考:https://www.jinji.go.jp/saiyo/saiyo/ippan/saiyo_ippan02.html

情報収集を行う

官庁訪問の対策としてまず行うべきことは、情報収集です。情報収集は大きくわけると、2つの種類があります。

1つ目は官庁訪問の情報です。官庁によって予約方法やスケジュール、面接の実施方法が異なるケースもあるため、各官庁のホームページを入念に確認しましょう。

志望先の官庁訪問でどのような面接が行われているのか、具体的な内容を知れたら大きなプラスになります。知人、先輩、ゼミやサークルのOBなど、自身のネットワークを活用して、話を聞くこともおすすめです。

2つ目は、志望している官庁に関する情報収集です。仕事の内容、その官庁と関係のある時事問題や政策、課題など、幅広く情報を収集します。

面接で志望動機を説明する際にも、官庁に関する情報を収集しておくことはプラスに働くでしょう。

省庁主催の説明会・セミナーにはできるだけ顔を出す

官庁主催の説明会やセミナーには、可能なかぎり出席するようにしましょう。各省庁の仕事の内容や魅力、どのようなことに力を入れているかがわかります。

また、志望している官庁の職員など、関係者の話を聞くことによって、求めている人材像が見えてくる場合もあるでしょう。実際の仕事内容をイメージしやすくなるとともに、官庁訪問対策のヒントになる利点も考えられます。

個別業務説明会がある場合は参加する

個別の業務説明会がある場合には、参加するようにしましょう。業務説明会への参加は任意であり、参加しなくても不利に扱われることはありませんが、情報収集という観点からも参加しておきたいところです。

業務説明会では質問をすることもできます。情報収集したうえで、わからないことがある場合には、聞いてみるのもいいでしょう。

業務説明会には、同じように官庁の内定を目指している人たちが多く参加します。刺激を受けることによって、内定獲得へのモチベーションを高めることも期待できます。

面接官の視点で面接対策をしておく

官庁訪問で重要なのは面接対策です。面接官の視点に立って、入念な対策を立てることが求められます。

一般的に面接官が重視するのは、仕事に対する適正、コミュニケーション能力、ストレス耐性などです。それらのポイントを踏まえて、自己アピールすることを心がけてください。

官庁訪問では、かなり踏み込んだ質問をされる傾向があるため、自己分析の掘り下げ、エピソードの具体化を意識するといいでしょう。

1回の面接の所要時間は15〜30分が一般的です。事前に提出した面接カードやエントリーシートに関連した質問が多いので、質問を想定してシミュレーションすることをおすすめします。

国家一般職の官庁訪問は情報収集が重要となる

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国家一般職の内定を獲得するためには、第1次試験、第2次試験とともに、官庁訪問の対策をしっかり立てることが求められます。

とくに重要なのは、情報収集です。志望している官庁の仕事の内容や特徴はもちろんのこと、面接方法や過去の質問内容など、可能なかぎり知っておきたいところです。

知人、先輩などにリサーチすることも必要でしょう。しかし、情報収集の手段にもかぎりがあります。TACでは国家一般職対策講座を開講しており、情報収集の範囲が広がります。面接復元シートを使うことで、質問事項・雰囲気・形式などの情報の事前入手も可能です。

各官庁の傾向に合わせた模擬面接など、面接対策もできます。国家一般職を目指している方は、TACの活用をご検討ください。

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