公務員試験の適性検査とは? 試験内容や対策のポイントを解説

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公務員試験には「適性検査」があります。適性検査には「性格適性検査」「職場適応性検査」「事務適性検査」の3種類に大別され、このうち「事務適性検査」は名称が検査であっても、計算や分類・照合・置換・図形などの問題が出てくる、いわゆる試験問題のような出題方法です。

特に、地方公務員試験でよく課される検査でもあります。

行政機関の仕事に携わる公務員には、民間企業の社員以上に仕事に対する高潔な資質が求められます。しかるべき検査によって、受験者の性質・性格を見極めることが望ましいとされるでしょう。

ここでは、公務員試験で実施される適性検査の内容について解説します。

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公務員試験の適性検査は性格を見抜くための検査

公務員試験の適性検査は性格を見抜くための検査

公務員試験の適性検査は、文字通り受験者における公務員としての適性を見抜くために実施される検査です。一方で、これとは別に公務員試験には「適性試験」があります。

公務員試験での「適性検査」「適性試験」とはどこがどう異なるのか、以下で説明します。

適性試験との違い

公務員試験の適性試験は、国家一般職や税務職員など高校卒業程度の「国家公務員試験(高卒)」と、主に市役所職員などの「地方公務員試験」で実施されています。地方公務員試験の場合は、事務適性検査と呼ばれることもありますが、内容は適性試験となっています。計算問題分類問題など問題は簡単ですが、いかに速く解けるかという、問題の処理能力の速さを測る内容の試験です。

一方で適性検査は適性試験とは異なり、問題の処理する速さを見るのではなく、あくまでも受験者が公務員として適性な性格と資質を有しているかどうかを見極めるために行われます。表面には表れにくい個人の性格を検査によって表出させて、公務員としての適性を測る目的で行われるのが適性検査なのです。

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適性検査の実施内容例

適性検査の実施内容例

公務員試験の適性検査には3種類の検査が実施されます。ここでは、それぞれの検査内容を紹介します。

内田クレペリン検査

「内田クレペリン検査」とは、用紙に一桁の数字がたくさん羅列されており、並んだ隣同士の数字を足して算出した数字の1の位を記入していく様式(「8+9=17」なので「7」を記入)の検査です。

足した数字を書いていくだけの単純な作業で、地方自治体の公務員試験で実施されており、前半と後半で15分ずつ計30分の検査で、間に5分の休憩を挟んで実施されるのが一般的です。

単に多くの数字を書けばよいというものではなく、一行ごとに記入された数字の作業曲線を検証することで、受験者の性格行動特性が判定される検査です。

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YG性格検査

「YG性格検査」とは、自分の性格を自分なりに把握しているかどうかを見る検査です。

たとえば「他人から頼られている」「ちょっとしたミスがいつまでも忘れられない」「うそをいったことがない」などの設問に対して「Yes」か「No」か、をチェックしていきます。

設問の数が多いため、スピーディーに回答していくことで性格を自分で判断できる内容の検査となっています。

ロールシャッハテスト

「ロールシャッハテスト」とは、一枚の紙の真ん中にインクを垂らし、二つ折りにしてできる模様が「どのように見えるのか」を直感で回答する内容の検査です。あくまでも検査であって、正解のある試験ではないため、自分が感じるままに答えてよく、複数回答もOKです。

意味のない模様を見て、何の形に見えるか、あるいはどのように感じるかの回答によって、受験者の深層心理を探る内容の検査となっています。

適性検査の対策のポイント

適性検査の対策のポイント

公務員試験の適性検査は、問題を解く形式の試験ではなく正解はありません。あくまでも自分の性格を推し量る検査なだけに、どのような対策をとればよいのか戸惑う受験者も多いことでしょう。適性検査は、全国一律ではなく自治体ごとに実施されるため、統一化された対策がとりにくいという問題もあります。

そこでここでは、適性検査を受けるための準備としての、般的な対策のポイントについて解説しましょう。

常識的な問題を確実にこなす

適性検査の中には「常識的な問題」が出されます。これは、国語や数学など勉強が必要な通常の試験とは異なり、事前準備が不要な代わりに、予期せぬ設問にも戸惑わず答えられるという「知的能力」を試される常識的な設問です。

いわば、公務員として一般市民に対する人間性常識度を見るための問題といえるでしょう。設問自体は難しいものではないため、一般常識として確実に答えることが大切です。

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解き方・解法の方法を把握する

適性検査は、各自治体で実施されるため、全国的に統一された傾向というものはありません。それだけに、受験する地域で過去に出された問題を参考に、ある程度の傾向を知ることが第一です。

特に「計算問題」には「普通の計算」「穴埋め」「数式選択」と3種類の問題が出されるため、過去問題を参考に、どのように解くのかを把握することが肝要です。おおよその傾向が理解できたら、実際に過去問題を解くことを繰り返してみましょう。

リラックスして受験する

公務員の適性検査は、暗記や学習の成果が試される一般の試験ではないだけに、精神的に落ち着いた気持ちで取組むことが重要です。常識的な設問に対しリラックスして臨み、着実にこなして卒なく点数を得るようにしましょう。

公務員試験では、複数科目の筆記試験や面接を含めて総合的な結果で合否が決められています。したがって、適性検査の重要度が特に高いというわけではありません。しかしながらそれだけに取りこぼしないようにするには、リラックスした気持ちで受験することが何より大切なのです。

公務員の適性検査を受ける前の準備

公務員の適性検査にオススメの対策本

試験会場で戸惑うことなく適性検査に臨むには、やはり事前準備をしておくことをおすすめします。適切な事前準備は、普通の受験勉強と同様に対策本で学習することです。

適性検査の問題を解くために、問題集を解くことや出題パターンを熟知しておくことが大切でしょう。

問題集やマニュアルを参考にして、万全の心構えで試験対策に臨みましょう。

適性検査は事前に内容を把握して受けよう

適性検査は事前に内容を把握して受けよう

当記事では、公務員の適性検査における、内容と解答方法、対策方法などについて詳細に解説しました。公務員試験が合格ラインに達していても、適性検査の結果が極端に悪ければ検査官から「試験はできていても、公務員の仕事には向いていない」との判断を下されることになりかねません。

すなわち、公務員の適性検査とは、文字通り「公務員としての適性度を測る検査」なのです。他の試験とは異なる様式だけに、検査当日に戸惑うことがないように、適切な準備をしたうえで、落ち着いた気持ちで受けるようにしましょう。

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