公務員か民間かで迷う人必見! それぞれの違いやメリット・デメリットを詳しく解説
これから進路を決める学生の方は、公務員か民間企業かで迷う方も多いでしょう。どちらが自分に合っているのかを決めるためには、両者の違いやメリット・デメリットを知る必要があります。
この記事では、公務員と民間企業との違いやそれぞれを選択するメリット・デメリット、迷ったときの判断基準について解説します。
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公務員と民間企業で迷う人が知っておくべき両者の違い
公務員と民間企業で迷う人が知っておくべき主な両者の違いは、次の3点です。
- 給料
- 福利厚生
- 事業の種類や仕事内容
細かい部分では他にも違う部分は多くありますが、ここでは仕事を選ぶ際に知っておくべき3点の違いについて詳しく解説します。公務員と民間企業のどちらを選ぶかの判断材料として押さえておきましょう。
給料の違い
公務員と民間企業では給料のシステムが違います。
公務員の仕事は、利益を目的とはしていません。そのため仕事の結果によって給料が発生するのではなく、一定の基準に従って給与やボーナスが支給されます。
一方、民間企業での仕事は、会社の業績を上げて利益を生み出すことが目的です。そのため給与やボーナスにも業績が反映されることもあります。
つまり公務員の給料は安定していますが、急に昇給することはありません。一方、民間企業は、公務員に比べると安定性には欠けますが、仕事で成果を出せばそれが給料に反映されることもあります。
福利厚生の違い
公務員は福利厚生が充実しています。たとえば、初年度から有給が使えたり、ケガや病気による休職でも給料が保証されたりします。
一方、民間企業では福利厚生の程度はさまざまです。有給休暇は法律で最低限の日数は確保されていますが、それ以上の有給が与えられるかや有給消化をしやすいかなどは企業によって異なります。
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事業の種類や仕事内容の違い
公務員の仕事内容は、地方公務員と国家公務員とで異なります。地方公務員の仕事は、学校や消防署、市役所など市民の生活に直結したものが多いです。
国家公務員の仕事は、国家政策の立案や裁判所での仕事などスケールの大きなものが多くなります。いずれにしても、営利を目的としておらず、民間企業ではできないような事業を行います。
一方で、民間企業の仕事は多岐にわたりますが、共通するのは利益を追求するものであるということです。利益を目的とするのかしないのかによって、公務員と民間企業の仕事内容は大きく異なります。
公務員に就職するメリット・デメリット
公務員に就職するメリットとデメリットとしては、次のものが挙げられます。
- 安定した給料と充実した福利厚生
- 失業のリスクがない
- 退職金をもらえる
- 地方公務員は転勤がほとんどない
- 社会的な信頼が高くローン審査などが通りやすい
【メリット】
- 仕事にやりがいを感じられない可能性
- 高い給与は望めない
- 副業が禁止されている
- 転職が難しい
【デメリット】
以下、それぞれの内容を詳しく見ていきます。
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メリット
公務員の1番の魅力は、安定した給料で失業のリスクなく働けることです。福利厚生も充実しており、長く勤め上げれば十分な金額の退職金ももらえます。
地方公務員であれば転勤もほとんどないため、同じ場所で長く勤務できます。安定した職業で社会的な信頼も高いため、住宅ローンなどの審査も通りやすいです。マイホームを持って、安定した生活をするにはメリットの多い職業といえるでしょう。
デメリット
公務員の仕事は単調なものも多く、仕事自体にやりがいを感じられない人もいるかもしれません。給与の基準が決まっているため、仕事を頑張ったとしても昇給には結びつきにくいです。仕事の内容がつまらなく、頑張っても評価されないとなれば仕事を続けるのが苦痛になってしまうこともあるでしょう。
さらに、公務員は副業が禁止されているため、副業でお金を稼いだり、スキルを磨いたりすることもできません。そのため、民間企業に転職したり、独立起業したりするのも難しいです。
民間企業に就職するメリット・デメリット
民間企業に就職することにも、メリットとデメリットがあります。民間企業に就職するメリット・デメリットは、それぞれ次のものが挙げられるでしょう。
- 仕事での結果が給料アップにつながる可能性がある
- さまざまな仕事があるため選択肢が広い
- 会社によっては副業も可能
- スキルアップにより転職や独立も可能
【メリット】
- 会社の業績により減給やリストラの可能性がある
- 全国規模の会社では転勤がある
- 公務員と比べると、ローン審査が厳しい
【デメリット】
以下では、メリットとデメリットの内容を具体的に解説します。
メリット
民間企業で働くことの1番のメリットは、仕事で成果を出せば昇格や昇給の可能性があるという点です。自分の頑張りが評価されることで、仕事にやりがいを感じやすいでしょう。
会社によっては副業を認めているところもあるため、副業でさらなる収入アップを図ることも可能です。仕事や副業でスキルを磨いていけば、転職でキャリアアップしたり、独立したりと将来的な選択肢も広げられます。
デメリット
民間企業では、公務員と違って社員としての地位が安定しているわけではありません。会社の業績が悪くなれば減給される可能性もありますし、最悪の場合は倒産することもあります。
全国に支店を持つ企業では転勤もあります。マイホームを持ったとしても、単身赴任となることもあるでしょう。公務員と比べると、住宅ローンなどの審査が通りにくいこともあります。
公務員と民間で迷ったときの判断基準
公務員と民間のメリット・デメリットを比較してもどちらが良いのか決められない方は、結局のところ価値観を基準にするしかありません。
自分が社会人としてどのような働き方をしたいのかという価値観によって、公務員に向いているのか民間に向いているのかが分かれます。
ここでは、公務員に向いている人の価値観と民間に向いている人の価値観をそれぞれ紹介します。
公務員に向いている人の価値観
公務員に向いている人の価値観は次のとおりです。
- 社会に奉仕する仕事をしたい
- 社会的に信頼される仕事に就きたい
- 大きな収入ではなく安定した収入を求めたい
- 転勤なしで働きたい
公務員は、国や国民のために働く仕事です。
公務員になると社会的な信用は得られますが、給料の基準が決まっているため大きな収入は期待できません。福利厚生は手厚く保証されているため、高い給料ではなくても安定して長く働きたい人には合っているでしょう。
なお、公務員でも部署によっては残業もあります。公務員だからといって定時できっちり仕事が終わるわけではありません。
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民間に向いている人の価値観
民間に向いている人の価値観は次のとおりです。
- 仕事の成果を評価してもらいたい
- スケジュールなど仕事に一定の裁量を持ちたい
- 副業をして、将来的な転職の可能性も残したい
民間での仕事には成果が求められます。近年では、年功序列ばかりでなく成果主義を導入している会社も多いです。自分の仕事を評価され、その分だけ収入につながることにやりがいを感じる人は民間企業が向いているでしょう。
民間企業では、副業をする人やスキルアップによって転職を繰り返す人も多いです。1つの仕事を続けるのではなく、ステップアップしていきたいと考えている人も民間のほうが向いているといえるでしょう。
公務員と民間で迷う場合には自分の価値観に目を向けよう
公務員と民間企業で迷ったときに、最終的な決め手となるのは自分の価値観です。
公務員と民間企業との違いを理解したうえで、自分の価値観にはどちらが合うのかを十分に見極めて判断するようにしましょう。
持って生まれた価値観というものは大きく変わることはありません。自分の価値観に合わないほうを選ぶと後悔してしまう可能性も高いです。この記事を参考に、みなさんが最適な選択肢を選んでいただけると幸いです。