FP(ファイナンシャルプランナー)3級の受験資格は?資格概要も解説
FP(ファイナンシャルプランナー)の資格試験とは?
はじめに、FP(ファイナンシャルプランナー)の資格試験の特徴について、受験のスケジュールや受験料、試験の内容、出題形式、合格基準点、難易度を詳しくチェックしていきましょう。
3級FP技能検定のCBT化に関するお知らせ
2024年4月より、3級FP技能検定試験は学科試験・実技試験とも全国で随時受検ができる「CBT試験」へ完全移行しました。
※ これまで年3回一斉方式のペーパー試験は2024 年1月試験をもって終了しました。(2級は2025年4月よりCBT試験へ移行予定です。1級 FP技能検定は従来どおり一斉方式のペーパー試験を継続します。)
*日本FP協会実施分のQ&A(日本FP協会確認済み)を下記にアップしました。
【参考リンク】
◎CBTS受験者専用サイト
◎NPO法人 日本FP協会HP …3級FP技能検定(CBT試験)の申請・照会・変更へ
◎一般社団法人 金融財政事情研究会HP …2023年度の技能検定3級試験の実施方法に関するお知らせへ
◎技能検定CBT受検システム専用ページ(きんざい実施分) …CBT試験に関する「よくある質問と回答」「操作方法マニュアル」へ
3級FP技能検定CBT化 Q&A(日本FP協会実施分)2023/07/11 現在
- 学科試験が120分から90分に短縮されますが、出題形式・出題数も変更されますか?
- 現行のペーパー試験と同様の出題形式・出題数です。試験時間のみ短縮されます。
- 一部合格と試験免除申請制度(いわゆる「科目合格制度」)に変更はありますか。
- 科目合格制度自体に変更はありませんが、有効期間に気を付ける必要があります。有効期間は「一部合格した試験の実施日が属する年度の翌々年度末まで」ですが、2025年3月は休止期間にあたるため、ご注意願います。
- Web サイトから受検申請するにあたって、注意すべき点はありますか?
- 受検申請は、日本FP協会のホームページ経由等で㈱シー・ビー・ティ・ソリューションズ(以下、CBTS)のWeb サイトから申請いただけますが、その際、CBTSのWebサイト内にマイページを登録する必要があります。一つのメールアドレスに一つのIDが発番されます。マイページにて受検履歴が登録されていきますので、お一人で複数のマイページを設定されないようご注意ください。
- 試験日時は自由に選ぶことができますか?
- 休止期間を除く期間であれば、申請日の3日後から最長で当月を含まない3ヵ月後の末日までの間から選ぶことができます。ただし、同じ試験を再度受検する場合は、申請は前回試験日翌日以降となり、受検日は前回試験日の合格発表日翌日以降となります。よって、受検は最大で月1回までとなり、1年につき最大で11回受検することができます。
- 過去の本試験問題を見ることができますか?
- 毎年1回、過去の本試験問題(一部)を日本FP協会のホームページにアップする予定です。
- 試験の際、何か持ち込むことができますか?
- 携帯電話、筆記用具、計算機、参考書、六法等を含め、自席(パソコンブース)への私物の持込みは認められていません。テストセンターに設置されている鍵付きのロッカー等に保管していただきます。メモ用紙・筆記用具はテストセンターで貸し出されます。計算問題については、試験画面上に表示される電卓を利用することができます。
受験のスケジュールや受験料
FP(ファイナンシャルプランナー)の資格試験は、通年で実施されています(2024年1月の試験までは5月・9月・翌1月の年に3回の頻度で実施)。2024年度の場合は、休止期間(2024年5月26日(日)~31日(金)、2024年12月27日(金)~2025年1月6日(月)、2025年3月1日(土)~31日(月))を除く任意の日程でが受検が可能です。
FP(ファイナンシャルプランナー)の資格試験の受験料は、受ける試験によって異なります。3級受験であれば学科と実技あわせて8,000円、学科のみや実技のみの場合にはそれぞれ4,000円です。
試験の内容や出題形式
FP(ファイナンシャルプランナー)3級を受験する場合は、学科試験と実技試験の2種類の試験があって、それぞれを同日に受験可能です。実技試験は「日本FP協会」と「きんざい」とで違いがありますが、その詳細は後述します。
試験では、「ライフプランニングと資金計画」「リスク管理」「金融資産運用」「タックスプランニング」「不動産」「相続・事業承継」の6分野から出題されます。
FP3級の試験時間は学科試験が90分で、実技試験が60分です。出題形式は3級ならば学科試験と実技試験ともにCBT(Computer Based Testing)方式で解答します(2024年1月の試験まではマークシート形式で実施)。
FP(ファイナンシャルプランナー)3級の合格基準点
FP(ファイナンシャルプランナー)3級の試験では、学科試験と実技試験のそれぞれで合格判定があり、両方合格した場合に合格書が渡されます。
学科試験の合格基準点は、60点満点中36点以上です。一方、実技試験は「日本FP協会」ならば100点満点中60点以上を、「きんざい」ならば50点満点で30点以上をとれば合格できます。
もしも一度に両方とも合格できなくても、再受験をおこなった場合には一部合格者としてそれぞれの該当する試験が免除可能です。一部合格者として試験の免除を受ける場合には、受験を申し込む際にあわせて申請をしましょう。
FP(ファイナンシャルプランナー)3級の難易度
FP(ファイナンシャルプランナー)3級は入門編ともいえる試験で、基礎知識を中心に出題されます。出題される傾向も毎年あまり変わらないため、難易度は低く合格しやすい試験です。FPに関する知識がない方でも取り組みやすい試験だといえます。
FP(ファイナンシャルプランナー)の2つの受験機関
FP(ファイナンシャルプランナー)の試験は、「日本FP協会」と「きんざい」の2つの受験機関で受験可能です。もともとは日本FP協会ときんざいのそれぞれで、異なる資格試験として実施していたことがあり、現在でも2つの受験機関には違いがあります。
それぞれの特徴や、どちらで受験するか選択する際のポイントについて、詳しくチェックしていきましょう。
1.日本FP協会
「日本FP協会」と「きんざい」の学科試験には共通する問題が出題されます。また、どちらで受験しても資格の価値は変わりません。
違いがあるのは実技試験です。日本FP協会の実技試験は「資産設計提案業務」に関する問題が出題されます。
2.きんざい
一方「きんざい」では「個人資産相談業務」か「保険顧客資産相談業務」のどちらかを選択可能です。このうち、「個人資産相談業務」については日本FP協会が実施する「資産設計提案業務」とあまり内容は変わりません(「個人資産相談業務」では「リスク管理」が出題されません)。
どちらで受験するか、選択のポイントは?
2つの受験機関で出題範囲は多少違いますが、難易度は同じです。どちらで受験するかを選択する際は、実際に実技試験の過去問を解いてみて、やりやすいと感じたほうにすればいいでしょう。
参考までに、実技試験は日本FP協会のほうが出題範囲が少し広いものの、きんざいのほうがその分難易度が少々高めの傾向があるといわれているようです。
[参照]日本FP協会
[参照]一般社団法人 金融財政事情研究会
FP(ファイナンシャルプランナー)3級の受験資格
FP(ファイナンシャルプランナー)3級に合格すると、自分や家族の生活に密接に関係しているお金のことへの理解が深まります。相続や生命保険などを考える際に適切な対応が理解でき、個人資産を管理する際に役立つでしょう。
しかし、一般的に就職や転職の際に有利になったり、実務に役立てられたりするのはFP2級からだといわれています。3級に合格することだけを目標にするのではなく、続けて2級取得も目指しましょう。
それでは、FP3級の受験資格と、あわせて2級の受験資格についてもチェックしていきましょう。
3級の受験資格は実質的に誰でも可
3級の受験資格を有する者として指定されている条件は、「FP業務に従事している者または従事しようとしている者」です。これは実際に「従事している者」だけではなく「従事しようとしている者」にも受験資格があるため、実質的に誰でも受験できます。
3級合格で2級の受験資格が満たせる
一方、就職や転職の際に有利になるといわれるFP(ファイナンシャルプランナー)2級は受験資格の該当者を絞っています。4つの条件(後述)のいずれかを満たす必要があるものの、3級に合格した場合にはこのうちの1つの条件を満たせ、2級の受験資格が得られるのです。
FP2級の受験資格の条件のうち、とくにクリアしやすくて該当者が多いものが3級合格だといわれています。そのため、まずは3級に合格してから2級を狙う方が多いです。
3級合格以外の2級の受験資格の条件は?
2級の受験資格についての4つの条件は、以下のとおりです。
・FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者
・日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者
・厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者
・3級FP技能検定の合格者
いずれの条件についても、受験申請締切日までに受験資格の条件をクリアしている場合に限るため注意しましょう。
FP(ファイナンシャルプランナー)を受験しよう!
FP(ファイナンシャルプランナー)の資格試験は、通年で実施されています(2024年1月の試験までは5月・9月・翌1月の年に3回の頻度で実施)。2024年度の場合は、休止期間(2024年5月26日(日)~31日(金)、2024年12月27日(金)~2025年1月6日(月)、2025年3月1日(土)~31日(月))を除く任意の日程でが受検が可能です。
試験では、ライフプランニングと資金計画、リスク管理、金融資産運用、タックスプランニング、不動産、相続・事業承継の6分野から出題されます。FPの試験は、「日本FP協会」と「きんざい」の2つの受験機関で受験可能です。どちらで受験するかを選択する際は、実際に実技試験の過去問を解いてみて、やりやすいと感じたほうにすればいいでしょう。
FP3級に合格すると、相続の際などの個人資産を管理する際に役立ちます。しかし、一般的に就職や転職の際に有利で実務に役立てられるといわれているのは2級からです。
3級合格だけを目標にするのではなく、続けて2級取得も目指しましょう。効率よく合格をつかみたい方は、TACのような受験指導校の活用をおすすめします。
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