FP(ファイナンシャルプランナー)2級に
独学で合格するコツを公開!
FP(ファイナンシャルプランナー)
2級試験の概要
これから2級の受検を考えている方の多くは、FP(ファイナンシャルプランナー)という資格については、すでにご存知かもしれません。しかし、3級との違いや難易度、2級まで取得することのメリットまで、はっきりと分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
本章では、FP(ファイナンシャルプランナー)の2級について、3級とどのように異なるのか、難易度(合格率)はどの程度なのか、取得することでどんなメリットがあるのかを解説していきます。
FP(ファイナンシャルプランナー)3級との違い
FP(ファイナンシャルプランナー)の2級と3級は、出題科目に違いはありません。FP3級の試験では、ファイナンシャルプランナーが知っておくべき基礎知識が中心に出題されます。一方で2級の試験では、各科目でより専門的な知識が中心に出題される傾向にあります。
より具体的な違いとしては、2級の試験には、以下のような項目に追加事項が発生します。
・ライフプランニングと資金計画
・タックスプランニング
・相続・事業承継
ライフプランニングと資金計画では、「中小法人資金計画」が追加されます。タックスプランニングでは、「法人税」「法人住民税・法人事業税」「消費税」「会社と役員の税務」「法人の決算書と申告」「諸外国税制」が追加されます。相続・事業承継では、「事業継承対策」「事業と経営」が追加されます。
FP(ファイナンシャルプランナー)2級の試験は出題内容も専門的になり、より実務に適した試験内容となるためです。
また学科試験は、3級の試験と同様にマークシート方式ですが、実技試験は異なります。FP(ファイナンシャルプランナー)2級の実技試験は、記述式での解答方法となるため、この点においても高い専門性が求められる試験であると分かります。
FP(ファイナンシャルプランナー)2級試験の難易度・合格率
FP(ファイナンシャルプランナー)における2級と3級の違いについては、お分かりいただけたでしょう。では実際のところ、2級の試験はどの程度の難易度なのでしょうか?
難易度を判断する基準として、以下では過去5回の試験における、それぞれの合格率を紹介します。
試験月 | 学科試験の合格率 | 実技試験の合格率 |
---|---|---|
2023年1月 | 56.12% | 59.53% |
2023年5月 | 48.82% | 58.61% |
2023年9月 | 53.54% | 52.02% |
2024年1月 | 39.00% | 61.12% |
2024年5月 | 59.29% | 54.87% |
日本FP協会のFP2級の合格率です
過去5回の試験結果から見ると、学科試験は40〜50%であり、実技試験の合格率は50〜70%であることがわかります。この結果から実技試験のほうが、受けるタイミングによって難易度に開きがあると言えるでしょう。
ちなみに、2級を受検する際は以下のような「受検資格」が定められているので、合わせて確認してください。
・2年以上の実務経験を有する者
・3級FP技能検定の合格者
・「厚生労働省認定金融渉外技能審査」で3級を合格した者
・日本FP協会が認定する「AFP認定研修」を修了した者
FP(ファイナンシャルプランナー)2級を取得するメリット
FP(ファイナンシャルプランナー)を2級まで取得することには、以下のようなメリットがあります。
・就職や転職、副業がしやすい
・自身の資産運用にも知識を活用できる
・家計のやりくりがしやすくなる
・生涯有効な資格を取得できる
・将来的には独立することも可能
それぞれについて、もう少し掘り下げていきます。まずは「就職や転職、副業がしやすい」ことについてですが、有資格者となることで、就職や転職をする際の大きなアピールポイントになります。
また副業も幅も広がり、有資格者ならではの高単価案件を受けることもできます。
もちろん「自身の資産運用」や「家計のやりくり」といったメリットからもわかるように、プライベートにおいてもその知識を活用できます。
FP(ファイナンシャルプランナー)試験に合格するためには、株式投資や投資信託など、幅広い「お金の知識」が必要となります。この知識は、自身が将来的に資産運用をおこなう際にも役立つでしょう。
またFP技能士は国家資格です。そのため、一度取得すれば「生涯有効な資格」となります。
国家資格のなかには、更新のタイミングで実務経験の有無などを問われるものもありますが、FP技能士はそうではありません。有効期限がないため、関連する業務に就く必要もありません。
経験次第では「将来的に独立することも可能」です。もちろん取得後すぐに独立するケースは稀ですが、副業として実務経験を積んだのちに、独立開業することができます。
独立後は、自分のライフスタイルにあった働き方ができるでしょう。
FP(ファイナンシャルプランナー)
2級試験の勉強方法
FP(ファイナンシャルプランナー)2級の試験は誰でも合格できる試験ではありません。事前にしっかりと勉強時間を確保しておく必要があります。
また勉強方法についても、「独学」「通信講座」「通学講座」といったやり方が選べます。自身に合った方法で、効率的に勉強を進めるためには、それぞれの勉強方法について、そのメリットとデメリットを把握しておかなければなりません。
1
独学で臨むメリット・デメリット
FP(ファイナンシャルプランナー)は、独学でも合格できる可能性がある試験です。独学で勉強する最大のメリットは、コストをかけずに勉強できる点でしょう。
また勉強時間を自分で決めることができるため、隙間時間を使った学習が可能となります。
その反面、独学には以下のようなデメリットもあります。
・最新の情報収集などをすべて自分で行う必要がある
・参考書が自分に合っているのか分からない
・挫折してしまう可能性がある
・スケジュール管理も自分でしなければならない
FP2級試験は全部で6科目あり、勉強範囲が広く、級が上がると内容がより実務的になるため効率的な学習することが求められます。やはり、一人で勉強していると、その勉強方法が効率的なのか、学習の進捗は良いのか悪いのかの判断が難しくなります。またどうしても気が緩んでしまい、挫折するリスクが高まります。
独学で試験合格を目指す方は、これらのデメリットも考慮してください。
2
通信講座で臨むメリット・デメリット
通信講座で、FP(ファイナンシャルプランナー)2級の合格を目指すこともできます。通信講座を活用することのメリットとしては、以下の点が挙げられます。
・理解が深まる
・モチベーションを維持しやすい
・プロに教えてもらえる
・通学の手間がかからない
通信講座では分からないことは質問できるので、独学よりも理解を深めることができます。教えることに慣れているプロに、担当講師となってもらえるため、モチベーションの維持がしやすいといったメリットがあります。
一方で、独学よりも費用がかかる、受講していることで勉強した気になってしまうといったデメリットもあります。
3
通学講座で臨むメリット・デメリット
予備校を利用する「通学講座」によって、FP(ファイナンシャルプランナー)2級の合格を目指す方法もあります。そして通学講座を活用することには、以下のようなメリットがあります。
・強制的に勉強できる
・サポートが手厚い
・基本から学べる
学習に適した環境に身を置き、自らを強制的に勉強させることができる点が、通学講座を活用する最大のメリットです。
また理解できるまで、何度でも質問できるなど、手厚いサポートも魅力です。基礎からしっかりと教えてもらえるため、効率的に応用力を身につけることができます。
一方で受講料が高いことや、時間と場所が決まっているといったデメリットがあります。通学講座を受講するには、5〜10万円ほどと決して安くない金額を支払います。
しっかりと腰を据えて勉強に励みたい方におすすめです。
独学で合格を目指す場合の
テキストや問題集を選ぶポイント
独学で合格を目指す場合、重要となってくるのがテキストや問題集の選び方です。さまざまなテキスト・問題集を試してみることは必要ですが、多くのものに手を出しすぎることは、効率的な学習とは言えません。
自分に合うテキスト・問題集を探す際は、以下のポイントに注目してください。
・内容が自分にとってわかりやすいものか
・イラストや表を交えた解説があるか
・情報が最新のものであるのか
・問題の量や解説の分量は適切か
上記のポイントに注目して、テキスト・問題集を探す場合であっても、ある程度の手間は覚悟しなければなりません。
より手間を省きたい場合は、予備校を利用するのがおすすめです。独学でカバーしきれない法改正などの知識まで網羅できるでしょう。TACでは、受験指導のプロであり実務家でもある講師陣が難しい専門用語も概念も、実務であった事例になぞらえてわかりやすく説明します。
ぜひTACが確立した「合格メソッド」を活用して、試験合格を目指してください。
FP(ファイナンシャルプランナー)
2級の合格は自分に合った方法で目指そう
FP(ファイナンシャルプランナー)2級の合格について解説しました。FP(ファイナンシャルプランナー)2級は、独学で合格を目指すことも可能な試験ではありますが、専門性の高い知識が求められる分、3級よりも挫折や不合格のリスクが高まります。
しっかりと対策をしたうえで、自信を持って試験に臨みたいという方は、通信講座や通学講座の利用を検討してみてください。
まとめ
FP2級の試験は全部で6科目あり、勉強範囲が広く、級が上がると内容がより実務的になるため効率的な学習することが求められます。
知識がある人とない人とでは明らかに損得の差がつくのが「お金」です。人生100年時代。FPの知識を持つことで、試験の合格はもちろん、お金に対する漠然とした不安を和らげるなど、生活や仕事に必ず役に立ちます。
TACでは、お金の知識ゼロ、FP(ファイナンシャルプランナー)3級をお持ちでない方でも、2級合格とAFP取得を効率的に最短で合格を目指せるコースや、入門編からFP資格の最高峰まで幅広いラインナップをご用意しています。
一人で勉強をすることに不安がある方、効率的に最短で合格を目指したい人は講師が丁寧に指導しますので、安心して学習ができます。
FP(ファイナンシャルプランナー)のコース一覧を詳しく見る!
資格取得後、その先は…? 実務家インタビュー
デジタルパンフレットを閲覧する
資格の最新情報やTACのコースを掲載したパンフレットを、お使いのデバイスでいますぐご覧いただけます。
お申込いただいた場合、個人情報の取り扱いにご同意いただいたものとして取り扱わせていただきます。
FP(ファイナンシャルプランナー)2級についてもっと知ろう!
FP2級の資格取得を目指す際、気になるのは年収ではないでしょうか。
この記事ではFP2級の年収について解説します。年収アップのコツやダブルライセンス取得で狙いたい資格の例までチェックしていきましょう。
続きを読む »