中小企業診断士 過去問に挑戦!(2021年度 第1次試験 企業経営理論より)  

二次試験過去問2018

本試験で出題された問題を体験し、「どのような問題が出るのか」「どのような知識・スキルを求められているのか」試験問題を見ながらイメージを高めてみましょう!

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1.問題

「企業経営理論」第2問

ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)が開発した「プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント」(以下「PPM」 という)と、その分析ツールである「プロダクト・ポートフォリオ・マトリックス(BCG 成長-シェア・マトリックス)」に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア.PPM の分析単位である戦略事業単位(SBU)は、製品市場の特性によって客観的に規定される。

イ.「プロダクト・ポートフォリオ・マトリックス」では、縦軸に市場成長率、横軸に戦略事業単位(SBU)の売上高をとり、その2次元の座標軸の中に各事業が位置付けられる。

ウ.「プロダクト・ポートフォリオ・マトリックス」において「金のなる木」に分類された事業は、将来の成長に必要な資金を供給する。

エ.「プロダクト・ポートフォリオ・マトリックス」において「花形」に分類された事業は、生産量も大きく、マージンは高く、安定性も安全性も高い。

オ.「プロダクト・ポートフォリオ・マトリックス」において「問題児」に分類された事業からは撤退すべきである。

2.解説・解答

問題を解く上で必要となる知識の確認

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選択肢の解説

プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)とプロダクト・ポートフォリオ・マトリックスに関する問題である。

ア × PPMの分析単位である戦略事業単位(SBU)は、文字通り企業の戦略として、何を分析単位とするべきであるかによって決定される。よって、製品市場の特性によって客観的に規定されるのではなく、企業側の戦略に基づき、主観的に規定される。

イ × 「プロダクト・ポートフォリオ・マトリックス」では、縦軸に市場成長率、横軸に相対的市場占有率をとり、その2次元の座標軸の中に各事業単位が位置付けられる。

ウ ○ 正しい。「プロダクト・ポートフォリオ・マトリックス」において「金のなる木」に分類された事業は、市場成長率が低く、相対的市場占有率が高いポジションであり、資金流入が多く資金流出は少ないことからキャッシュフローの源になる。よって「金のなる木」で得られたキャッシュから、将来の成長に必要な資金が供給されることになる。

エ × 選択肢イの解説でも述べたように、「プロダクト・ポートフォリオ・マトリックス」は市場成長率と相対的市場占有率の2軸によって展開事業をマッピングし、財務的経営資源を配分するための指針を提供するシンプルなツールである。その中の「花形」は、市場成長率と相対的市場占有率がともに高い。よって、生産量は大きい可能性が 高い。しかしながら、資金流入と資金流出がともに多いことから、マージンは高くない。そして、上述したようにシンプルなツールであり、安定性や安全性の高さについて示唆するツールではない。

オ × 「プロダクト・ポートフォリオ・マトリックス」において「問題児」に分類された事業は、市場成長率が高く、相対的市場占有率が低いポジションのため、資金流出が多く資金流入が少ないことからキャッシュフローがマイナスである。しかし、PPMでは、現在キャッシュを稼ぎ出すことができる「金のなる木」だけを有する事業ポートフォリオとする のではなく、将来の「金のなる木」の候補である「花形」や「問題児」を育成していくことが求められる。つまり、「問題児」は、相対的市場占有率を高めることで「花形」に移行し、ひいては「金のなる木」に移行する可能性がある。よって、その可能性を有しているかどうかの選別は必要であるが、基本的には育成していく事業である。よって、「問題児」に分類された事業からは撤退すべきというわけではない。

解答

正解は・・・ウ

( TACデータリサーチ*による正答率 84%)

* TACデータリサーチとは、TAC独自の本試験解答集計・分析サービスのことです。

正解できましたか?なかには初めて見る言葉もあったかもしれません。TACのカリキュラムでは、「基本テキスト」などの教材で一から基礎固めをしていきますので、初めて学習される方でもご安心ください。

3.解説動画

動画で解説します!
2021年度 1次試験「企業経営理論」第2問 解説

正解はできましたか?
上記の解説文でもおわかりなったかもしれませんが、解説動画を視聴していただくと、さらに理解が深まると思います。TACのカリキュラムでも、「基本テキスト」などの教材で一から基礎固めしてきますので、初めて学習される方でもご安心ください。

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