中小企業診断士試験の内容と概要を詳しく解説

中小企業診断士一次試験ガイド?

中小企業診断士登録までの道のり

中小企業診断士になるまでには、1次試験、2次(筆記・口述)試験、実務補習・実務従事の3段階のステップがあります。このページでは、各種試験(補習)の内容を項目を分けて解説します。それぞれの内容を見ていきましょう。
※下記ボタンからは、動画でも解説をしています。

下記案内は、例年の実施日程をもとに作成しております。試験要項は、例年試験実施年度の4月上旬~5月上旬に発表されます。詳細は日本中小企業診断士協会連合会ホームページにてご確認ください。

中小企業診断士の試験制度を動画で解説します!(時間:20分27秒)

中小企業診断士試験制度について、1次試験・2次試験の概要、そして大きな特長である複雑な合格基準(科目合格制)を中心にわかりやすく説明いたします。

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第1次試験(8月上旬の2日間) (予定)

内容

企業経営やコンサルティングに関する 基本的な知識を問う試験

1次試験は、中小企業診断士に必要な知識を有するかどうかを判定することを目的とし、マークシート形式により行われます。なお、他の国家資格の合格者などに対しては、申請により試験科目の一部免除が認められています。

  • 試験実施科目

    7科目

  • 試験問題形式

    マークシート形式による多肢選択式
    ※四肢択一または五肢択一

概要

受験資格

年齢・性別・学歴等に制限はなし

試験実施日

8月上旬〔土曜・日曜〈2日間〉〕 

試験科目

配点(各100点)

日程 試験科目・時間 配点
1日目:午前 A. 経済学・経済政策 60分 100点
B. 財務・会計 60分 100点
1日目:午後 C. 企業経営理論 90分 100点
D. 運営管理 90分
(オペレーション・マネジメント)
100点
2日目:午前 E. 経営法務 60分 100点
F. 経営情報システム 60分 100点
2日目:午後 G. 中小企業経営・中小企業政策 90分 100点

実施地区

札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡・那覇・金沢・四国〔2024年度(令和6年度)〕

合格発表

例年 9月上旬 

合格基準

① 総点数による合格基準

免除科目を除く全科目を受験し、総点数の60%以上であって、かつ1科目でも満点の40%未満のないことを基準とし、試験委員会が相当と認めた得点比率とする。

② 科目ごとによる合格基準

科目合格基準は、満点の60%を基準として、試験委員会が相当と認めた得点比率とする。

合格の有効期間

  • 1次試験合格(全科目合格)の有効期間は2年間(合格年度とその翌年度まで2次試験を受験できる)
  • 1次試験合格までの科目合格の有効期間は3年間(翌年度と翌々年度まで合格した科目を免除申請できる)
       

3年以内に7科目のすべてに合格することで1次試験合格となります。

免除科目を除く全科目を受験していない場合、「①総点数による合格基準」は適用されません。

科目合格は、1次試験合格となった時点で、それまでの科目合格による受験免除の権利はなくなります。

第一次試験全科目合格者は「■■年度中小企業診断修得者」と履歴書の資格欄などに当該試験合格の有効期間内のみ記載できます。

第一次試験一部科目合格者は「▲▲年度中小企業支援科目合格者(科目名)」と履歴書の資格欄などに当該試験合格の有効期間内のみ記載できます。

受験料

14,500円(税込)〔2024年度(令和6年度)〕

第2次試験 筆記<10月下旬>+ 口述<1月中旬> (例年)

内容

企業の問題点や改善点などに関して解答する筆記試験と面接試験

2次試験は、中小企業診断士に必要な応用能力を有するかどうかを判定することを目的とし、中小企業の診断及び助言に関する実務の事例並びに助言に関する能力について、筆記および口述の2段階の方法により行われます。

  • 試験実施科目

    《筆記》4科目
    《口述》筆記試験出題内容をもとに4〜5問出題

  • 試験問題形式

    《筆記》各設問15〜200文字程度の記述式
    《口述》10分程度の面接

概要 【筆記試験】

受験資格

1次試験合格者

  • 1次試験合格(全科目合格)年度とその翌年度に限り有効
  • 2000年度以前の1次試験合格者は1度に限り有効

試験実施日

例年 10月下旬(日曜) 

試験科目

配点(各100点)

  試験科目・時間(各80分) 配点
午前 【事例Ⅰ】組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略および管理に関する事例 100点
【事例Ⅱ】マーケティング・流通を中心とした経営の戦略および管理に関する事例 100点
午後 【事例Ⅲ】生産・技術を中心とした経営の戦略および管理に関する事例 100点
【事例Ⅳ】財務・会計を中心とした経営の戦略および管理に関する事例 100点

実施地区

札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡〔2024年度(令和6年度)〕

筆記試験結果発表

例年1月上旬 ※2024年度(令和6年度)は1/15(水)

概要 【口述試験】

受験資格

当該年度の2次筆記試験合格者

口述試験を受ける資格は当該年度のみ有効であり、翌年に持ち越すことはできません。

試験実施日

例年1月中旬 ※2024年度(令和6年度)は2025.1/26(日)

実施方法

中小企業の診断及び助言に関する能力について、筆記試験の事例などをもとに、個人ごとに面接

実施時間

約10分間

実施地区

札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡〔2024年度(令和6年度)〕

合格発表

1月中旬~下旬 ※2024年度(令和6年度)は2025.2/5(水)

合格基準 【筆記試験・口述試験】

筆記試験における総点数の60%以上で、かつ1科目でも満点の40%未満がなく、口述試験における評定が60%以上であることを基準とする。

合格の有効期間

2次試験合格後、3年以内に実務従事・実務補習を受ける必要がある。

受験料

17,800円(税込)〔2024年度(令和6年度)〕

実務補習・実務従事 2月・3月・7月・8月・9月 【登録】

内容

コンサルティングの実践

実務補習・実務従事は、中小企業診断士として診断実務能力を有するかを実務を通して判断することを目的とし、第2次試験合格後、3年以内に実務補習を15日以上受けるか、実務に15日以上従事することにより、中小企業診断士としての登録の申請を行うことができます。

実務補習 概要

形式

(1)登録実務補習機関による実務補習
(2)中小企業基盤整備機構、都道府県等中小企業支援センターにおける実務補習

ここでは、(1)登録実務補習機関により実務補習についてご案内します。

受験資格

中小企業診断士第2次試験合格者の中で、3年を経過していない方。

実施地区(2024年度)

札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡

実施期間

登録実務補習機関による実務補習は、1コース5日間(※一部地域のみ)・8日間・15日間で設定されています。例年、全国各地で2・3月(5日間・8日間・15日間)、7・8・9月(8日間のみ)に実施され、土日祝中心に行われます。

 ※ 5日間コースは、仙台・名古屋・広島で実施される令和7年2月実施分をもって廃止となります。

実施方法

受講者6名以内でグループを編成し、指導員の指導のもと、実際に企業等に対する経営診断・助言を行います。

1企業当たりの日程 主な内容
実施4~5日前 指導員からメールにて、企業概要の提示や事前準備作業の指示が行われる。
第1日目 グループ別打合せ、企業等の訪問・調査、資料分析など。
第2日目 企業等の訪問・調査、資料分析など。
自主作業 受講者・指導員間でメールにて、経営課題の抽出や診断報告書の作成準備を行います。
第3日目・第4日目 全体調整、診断報告書の作成。
第5日目 企業等への報告会など。

受講手数料(2024年度)

5日間コース : 70,000円(税込、テキストをお持ちでない方)
8日間コース :105,000円(税込、テキストをお持ちでない方)

15日間コース :210,000円(税込、テキストをお持ちでない方)


実務従事 概要

  1. 国・都道府県等、中小企業基盤整備機構または都道府県等中小企業支援センターが行う診断・助言業務
  2. 中小企業基盤整備機構または都道府県等中小企業支援センターが行う窓口相談等の業務
  3. 中小企業に関する団体が行う中小企業の診断・助言または窓口相談等の業務
  4. その他の団体または個人が行う診断・助言または窓口相談等の業務
  5. 中小企業の振興に関する国際協力等のための海外における業務

試験・実務補習に関する問い合わせ

一般社団法人 日本中小企業診断士協会連合会
〒104-0061  東京都中央区銀座1-14-11 銀松ビル
電話:03-3563-0851(代表)
ホームページ http://www.j-smeca.jp/

※試験要項は、例年4月上旬〜5月上旬に発表されます。

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