将来の選択肢|独立開業で活かす|阿川 雅俊 さん

幅広い業種の多様な経験を積んだ診断士との交流は、
独立後の大きな資産

Profile               

お名前 阿川 雅俊 さん
現職 株式会社Rashiku 取締役
有美産業株式会社
中小企業診断士
略歴 2016年1月、中小企業診断士試験合格。
2016年4月、中小企業診断士登録。
大学卒業後、地域金融機関勤務の後に転職。
医療法人の経営管理部門に従事。
診断士取得後は勤務の傍ら企業内診断士として4年間活動。
2020年、独立開業。
2020年6月、株式会社Rashiku取締役に就任。
中小企業診断士(以下、診断士)をめざした経緯を教えてください。

 新卒で地域金融機関の法人営業として、融資を主に担当しました。当時はリーマンショック後で資金繰りが厳しい会社が多く、お金を貸すことはできてもそれ以上のことができない葛藤を感じていました。「もっと企業支援をしたい。そのために企業経営を知りたい」という思いが募り、3年後に医療法人の経営管理部門に転職。約20ある事業所の経理・財務・IT系分野と何でもフォローする立場になると、さらに企業経営について深く考えるようになりました。一方で自分の基本的知識のなさを痛感する日々でもあったのです。金融機関時代は診断士取得に向けて勉強している先輩が多く、診断士は身近な存在でした。「経営に関して幅広く学ぶならまずは診断士」と思ったことが診断士をめざしたきっかけです。

どのようにして合格まで到達しましたか。

 1年目の1次試験は科目合格しかできず、2年目に残りの科目と2次試験に合格しました。仕事が忙しかったので、TACの講義は毎週土曜日に受けました。平日は朝5時に起きて8時に出社するまでの間、つまり朝食、出勤準備、電車の中まで音声DL(ダウンロード)フォローで講義を聴き、仕事場では昼休みを利用して音声DLフォローとテキストで勉強をしていました。帰宅後も夕食時からお風呂まで、とにかく利用できる時間はすべて勉強に充てていました。
 TACを選んだ理由は、簿記2級、FP2級でも利用していてテキストが非常に使いやすかったので、診断士講座もTAC一択でした。TACのテキストはとにかく読みやすく、見やすく、わかりやすい。私はTACのテキストが大好きで、本当にTACの教材だけ勉強して合格しました。

診断士受験を始めてからどのような変化がありましたか。

 診断士の学習を進めていくと、勤務先や仕事に対する感じ方が変わりました。以前よりも俯瞰的に物事を捉えられるようになり、自身の業務や行動が会社やチームに与える影響などをより意識するようになりました。診断士の勉強をする中で、組織とは何か、チームとは何か、モチベーションとは何かを理論的に学び、それを現場でどのように活かせるかを深く考えられるようになったのは大きな財産です。裏付けとしての知識ができたことで、上司やマネージャーがやっていることに腹落ち感が持てましたし、自ら企画して経営を良くしていこうという意識が高まりました。
 また診断士を取得して一番良かったと感じたのは、学習内容が多岐にわたるため自分自身にベースの知識ができた点と、幅広い業種に勤務する診断士仲間と話しができるようになった点です。診断士をきっかけに、経験値の高い諸先輩からいろいろなアドバイスを受ける機会がとても増えました。

資格取得後から独立までの経緯を教えてください。

 取得後4年間は医療法人に勤務しながら企業内診断士として活動し、診断士同士の交流を積極的に行っていました。診断士として活躍している話を聞いているうちに、「診断士として自分も何か支援していきたい」という思いが強くなりました。金融機関時代から事業者を支援したいという思いがありましたので、2020年に独立しました。
 独立後はRashikuの取締役と並行して、有美株式会社のコンサルティング部門にも所属し、資金調達、各種助成金申請支援を行っています。

現在の診断士活動を紹介してください。

 公的機関で中小企業・小規模事業者向けに、大きく2つの支援業務を行っています。1つは専門家として事業者を訪問し、課題に対して提案する専門家派遣業務。もう1つは商工会議所の経営相談窓口での相談業務です。事業者によって抱えている課題はさまざまなので、それに応えられるように日々勉強は続いています。ただし、すべてを自分自身で解決しようとするのではなく、自分で解決できない場合は他の専門職や診断士と連携しながら課題解決に向けて取り組んでいます。

今後の展望についてはどうお考えですか。

 独立して4年が経ちましたが、日々事業者支援の課題を感じています。とはいえ、独立当初よりは経験を積んできた分、適切な支援ができるようになったと思います。
 公的機関の支援事業は縁あって貴重な経験を積ませていただきました。一方で自分で開拓して支援をしていく、民間の支援も経験してみたいと考えています。とにかく支援者として経験値を上げていくことが当面の目標です。そのために自分自身が興味を抱くこと、やりたいと思うことに積極的に挑戦したいと考えています。

診断士を取得して特に良かったと思うのは、どのようなところですか。

 企業内診断士であっても独立診断士であっても、資格取得によって自分の可能性が広がるのは大きなメリットです。受験中は独立などイメージできませんでしたが、企業内診断士時代に知り合った独立診断士に接する中で、徐々に独立診断士のイメージが固まってきました。
 今では自分で仕事を受け、それに応えていく仕事スタイルは非常に充実しています。また、平日にプライベートタイムを持つことができ、時間の使い方が自由になったことも大きなメリットです。
 自分がいろいろなアプローチで営業をかけたものが、すべて仕事の依頼というかたちで帰ってきます。依頼に対する提案の評価がすべて自分自身にのしかかってくることは、嬉しくも楽しくもあり、緊張感で襟を正すようなやりがいにつながっています。

診断士をめざしている受験生にメッセージをお願いします。

 飲食業出身の方、元大手銀行員の方、IT系企業で活躍していた方。幅広い業種の多様な経験を積んだ診断士との交流が増えたことが、資格を取得して特に良かったと感じる点です。取得後は受験時代にイメージできなかった、いろいろな出会いがあります。もちろん診断士受験で習得した体系的知識にも意味があります。取得後のさまざまな診断士との出会いは、充実した人生を過ごすために大いに意義があります。二の足を踏んでいる方は、まずは一歩踏み出す勇気を持ってスタートしてみてください。

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