将来の選択肢|セカンドキャリアで活かす|池田 昌裕 さん

人生100年時代。公的機関で事業支援アドバイザーを勤め、
もう10年は楽しみながら社会貢献を

Profile               

お名前 池田 昌裕 さん
現職 公的機関にて事業主支援アドバイザー
中小企業診断士、公的機関・事業主支援アドバイザー
略歴 2009年度、中小企業診断士試験合格
2010年10月、中小企業診断士登録
大学卒業後、城南信用金庫に入庫し、出納課、得意先課、融資課に従事。
6年後、大手商社系金融会社に転職。
金融部、企業金融部、内部監査室、マネジメントサポートグループを歴任し、2023年3月に依頼退職。
2023年4月より公的機関にて事業主支援アドバイザーとして従事。
中小企業診断士(以下、診断士)をめざした経緯を教えてください。

 経済学部で金融論に興味を持ち、就職では金融機関を志望しました。地域のお金を地域に還元する金融機関、社会貢献もできる金融機関がいいと思い、新卒で城南信用金庫に入庫し、得意先係、融資係として地域の企業、個人事業主と接しました。その後、他のスタイルの金融業も経験したくなり、大手商社系の金融会社に転職しました。
さまざまな業務を経験して40代半ばになったとき、「いずれ来る定年後にもやれることはないか」と考えるようになったのです。地域支援に活かせる資格、社会貢献ができる資格は何かを考えたとき、浮かんだのが診断士でした。幅広く事業主を支援できるゼネラリストが私には合っていると思いました。
しかし診断士は簡単に取得できる資格ではありません。体力も頭脳も働くうちにトライしよう。そう思い立った48歳で受験をスタートしました。

48歳からの受験の場としてTACを選んだ理由を教えてください。

 金融会社時代に簿記3級、FP2級と段階的に資格を取得し、証券外務員と簿記2級はTACで取得しましたので、親近感がありました。ただ診断士受験は費用もそれなりにかかるので、複数の学校を比較検討したところ、講義内容もテキストも自分に一番合っていたのがTACでした。TACのテキストはカラーでインパクトがあってわかりやすく、講義の腹落ち感が他とは違い、一番効果的だと感じました。
 とはいえ48歳になってからの受験は大変でした。前職は勤務地が丸の内で残業も比較的少なかったので平日は1時間学習時間を確保し、子どもも大きくなっていたので土日は丸々勉強に当てました。1年目は1次試験しか通らず、その反省を踏まえて2年目はかつてない真剣さで勉強にまい進し、49歳で2次試験に合格できました。

診断士で学んだ知識は、仕事で役立ちましたか。

 業態変更した事業会社では会社法に関わる支援をしていました。会社設立や会社分割、株式譲渡、解散・清算、財務分析といった会社法に基づく支援や業務改善の支援では診断士で学んだ経営法務、運営管理、企業経営理論、財務会計の知識が大いに役立ちました。

49歳で診断士に合格した際、独立は考えませんでしたか。

 合格したときは「よし!独立か!」と、一瞬熱くなって独立も頭をよぎりました。でも、実務補習の先生から「独立には最低でも2年分の蓄えが必要」とのアドバイスがありました。当時、子どもが大学受験を控えていましたし、まだ住宅ローンも返済中です。冷静に考えれば、独立で生活を犠牲にすることはできません。そこで企業内診断士として資格を活かしながら、休日を活用して診断士活動をしていこうと決めました。

企業内診断士として活躍しながら、現在の仕事に転職された理由を教えてください。

 診断士を取得したときから「人生で一度は公的な業務に携わりたい」という思いがありました。事業会社は60歳定年で65歳まで定年延長が可能です。キャリアプランで言えば住宅ローンも既に終わり、子どもが手を離れていましたので、先行き大きな支出の予定はありません。ただ、雇用延長での給与はそれまでの4割に下がり、賞与もなくなっています。
そこで公的な業務での求職活動を並行して進めました。幸い、62歳の2月に内定が出ましたので、2023年3月末で30年以上勤めた事業会社を依頼退職し、4月から公的機関で事業主支援アドバイザーに従事しています。募集要項には「中小企業診断士があれば尚可」とあったので、選考を有利に進めることができました。

現在の事業支援アドバイザーについて教えてください。

 業務内容は助成金の周知を行うことで、その一環として事業所に訪問して各種助成金の概要を説明しています。また、各種助成金の問い合わせ窓口として概要説明なども担当しており、最終的に審査部署にご案内します。
 診断士としての事業主支援につながるだけでなく、もともと金融機関での渉外係の経験があって人と話すことは得意なので、あらゆる業種の事業主とお会いして話しができるのはとても楽しい経験です。事業所訪問では財務分析を必要とする場合もあるので、診断士で培った財務会計の知識が非常に役立っています。

セカンドキャリアで企業内診断士として活躍される中で、診断士を取得してよかったと思うのはどのような点ですか。

 診断士を取得して一番良かったと思うのは、いろいろな事業主とお話できて刺激を受けられることです。これまでは民間企業でしたので、取引相手は限られていました。公的機関は幅広い層の事業主と接するので、今までニュースや新聞だけで知っていた日本の縮図的部分を実体験できます。そこに診断士として密に接することができるのは、大きなやりがいにつながります。

セカンドキャリアのために診断士をめざす方にメッセージをお願いします。

 人生の大きなライフイベントも終えて、現在63歳になりました。人生100年時代。元気であれば、もう10年は楽しみながら社会貢献していきたいと考えています。公的機関の任期は1年なので、任期を終えたら、また違う公的機関で違った刺激を受けるのも楽しみです。何より公的機関への応募ができて、目標だった社会貢献ができているのは診断士の資格があるからこそです。
 私は48歳で診断士をめざしました。もしも診断士を取得していなかったら、65歳まで定年延長にしがみついていたでしょう。現在の勤務する公的機関では給与も上がり、賞与も出て「取ってよかった診断士!」です。40代、50代で診断士を受けようか迷われている方には、ぜひやるべきだとお勧めします。
 診断士を取得できれば、自分の次のキャリアの選択肢が増えます。自分の今後の人生で選ぶ道を増やすことは、生きていく上での大きな楽しみになるはずです。

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