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社会人としての私の人生は、非鉄金属メーカーの技術開発職としてのスタートでした。そのまま大過なく基本的には同じ様な方向で進んでいく様に思っていました。 転機になったのは、自分の取り組んでいたものも含め、社内で立ち上げた幾つもの新規事業開発プロジェクト群の行く末でした。時流や自分の強みとうまくマッチングし、そのまま会社の収益の柱の一つとして成長を遂げたものもあれば、スタート当初こそ時代の最先端を行くものと持てはやされたものの、数年にして行き詰まり、中にはそれまで私と親しい関係にあったものの、会社を退職していかれた方々もおりました。 こうした栄枯盛衰を目の当たりにし、自分のそれまでの企業人としての生き方に大きな疑問を感じ始めました。すなわち、そもそも企業とは何か、なぜ儲かったり倒産したりするのか、これまで自分の人生の基盤としてきた企業という仕組みの基本的なことをきちんと理解せぬまま生きてきたのではないか、ということです。 そこで改めて企業というものを今一度勉強し直してみたい、そのためには中小企業診断士は格好の資格と思い、受験を決意しました。56歳でのチャレンジでした。
中小企業診断士の試験問題は、それまでの自分の技術系のキャリアで対処できるところは少なく、過去問を見てもどう解答すればよいのか、見当もつきません。このため基礎から順序立てて教えてくれるところに通わないと泥沼に陥ると思い、いくつかの受験指導校を見学し、最もサービスが充実していると思われるTACを選び、通学する日々が始まりました。 何しろ大学受験以来、数十年ぶりの本格的受験ですので、頭と身体がその負荷についていけるかどうか、不安は大きなものがありました。実際、勉強をスタートさせてから自分のウイークポイントが次第に明らかになってきます。そこでそれをどうカバーしていけばよいのかを常に自問自答しながら進める様にしていきました。 例えば、自分は暗記物が苦手で、何かしらの理屈や根拠がない状態で丸ごと記憶しようとしても脳が受け付けないタイプです。そうしたものは多少こじつけでも自分なりにストーリーや理屈、あるいは語呂合わせを考え、頭に入り易い形にする等、工夫しました。 またなかなか講義の聴講やテキストを読んだだけでは理解が深まらないところは出てくるものであり、そうしたところは講義の合間、あるいは終了後に講師に直接質問したり、TACの本科生のフォロー制度である「質問カード」というシステムを活用して補う様にしました。 結果として、1回目の受験では1次試験で2科目合格のみで苦杯を喫しましたが、2回目で残り5科目とそれに続く2次試験までクリアーすることができました。
合格後、実務補習を終え、中小企業診断士として資格登録した時点で59歳となっていましたが、直ちに仕事が得られる訳ではなく、またその時点では子供も経済的に自立していた訳ではないので、ある程度の固定収入が確保できる勤務先での継続雇用の定年延長(嘱託としての勤務)を選びました。 一方、中小企業診断士としていくつかの研究会に出入りする様になると、単なる中小企業診断士の資格保有のみでは不十分で、自分として何かしらの特長を出していかないと存在感を出せないということを痛感しました。
何しろ企業経営というのは、実に多種多様な要因に影響を受け、多くの課題に対し、バランスよくかつ総合的な対応が求められる世界です。したがって一中小企業診断士として全ての分野のテーマをカバーしていくことは不可能で、自分なりの得意分野を持ち、そこで実際に顧客に満足して頂けた具体的実績を積み重ねてこそ関係各位との信頼関係を築けますし、自分自身のキャリアアップに繋がります。 そこで私は自分の製造業でのキャリアを何らかの形で活かせないかということで、一つは環境経営、特に様々な化学物質の法規制に関するコンサルティングへの取組みを始め、これまでセミナー講師や書籍執筆等の機会を頂くことができました。 また併せて自分の活動の幅をさらに広げるため、中小企業診断士以外の関連資格の取得も進めることとし、勤務先の年次休暇のほとんどをこれらの取組みに充ててきました。 そしてこの3月末で65歳となり、嘱託勤務も終了したので、中小企業診断士を本業とすべく、個人事業として開業届を提出したり、その他各種の準備を進めているところです。
中小企業診断士とは、一言で言って、組織のマネジメントに関する資格です。人材、設備、資金、時間等限られた条件下でいかに目的とする成果を生み出していくか、これは人間社会で最も基本的な営みであり、個別の専門分野を問わず関わってくる重要なテーマです。 反面、現状ではこうした知識やスキルを学校や企業で体系的な教えを受ける機会はむしろ少ないと言わざるを得ません。そうした不十分な状態に気付かぬまま人生の数十年を過ごしてしまう、こうした例は案外多いのではないでしょうか?中小企業診断士はこうした不足を補い、さらに大きく自分の人生を拡げていく、そういった可能性を与えてくれる資格だと思います。 私はシニア世代となって中小企業診断士として人生の再スタートを切りました。若い方々に限らず、いやむしろ人生で様々な経験を積んだ世代だからこそ、この資格を多面的に活用できる可能性が大きいと思います。少子高齢化で社会の活力低下が危惧される昨今ですが、こうした形でのシニア世代によるテコ入れが、これからの日本の活性化に果たす役割は決して小さいものではないことを確信します。 一口に中小企業診断士と言っても、個々人の経歴は非常に多彩であることも大きな特長で、それが強みでもあります。色々な知恵や強みの持ち主である皆様方とこの世界で共に仕事ができることを期待してやみません。
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