1級建築施工管理技士 試験速報
令和6年 一級建築施工管理技士二次検定の速報「試験分析」を公開
令和6年度 1級建築施工管理技術検定
第一次検定 TACの分析
※7/22(月)公開!
令和6年度 1級建築施工管理技士一次検定試験の総評は以下の通りです。
難易度と合格ライン
7月21日に行われた、令和6年度の「1級建築施工管理技士 一次検定試験」の問題と正解番号は試験実施機関の「一財 建設業振興基金」のHPトップに掲載されていますので、そちらをご確認ください。
問題改正後 初年度となる今回。一番大きな変更点は「出題形式(各問題数)」でした。 とはいえ、過去問ベースの出題傾向は変わっていない印象のため、全体の難易度は「例年並み~やや難しい」といえます。また、合格の肝となっていた、「応用能力問題」も今年から五肢択一となり、問題数も6問から10問に増えたことで「60%以上」は取りやすくなったと考えます。
以下、「出題形式(各問題数)」の変更点となります。
① 建築学
(元)No,1~15 15問題から12問題選択
(新)No,1~6 6問全解答
No,7~15 9問題から6問題選択 「建築学」としてのトータルは変わらず
② 設備・積算他 変更なし
③ 躯体工事
(元)10問題から7問題選択
(新)10問題から8問題選択 従来より+1問
④ 仕上工事
(元)9問題から7問題選択
(新)10問題から7問題選択 解答数は変更なし
⑤ 施工管理法(AM)
(元)5問全問解答
(新)4問全問解答 従来より-1問
⑥ 施工管理法(PM)
(元)10問全問解答
(新)6問全問解答 従来より-4問、その代わり「応用能力問題」に移動
⑦ 応用能力問題(五肢択一)
(元)6問全問解答 躯体3問+仕上3問
(新)10問全問解答 躯体3問+仕上3問+施工管理4問 従来より+4問
⑧ 法規 変更なし
細かい所まで変更点をあげましたが、一番大きな変化は、①建築学と⑦応用能力問題といえます。
合格点は「全体得点が60%以上、応用能力 得点が60%以上」となりますので、「全体36点以上、応用能力6問以上」となります。
この2-3年、応用能力問題の足切りが、3問もしくは4問と変動がありましたが、本年度からは「60%以上(6問以上)」から、修正される可能性は低いでしょう。
試験問題の総評
では、ジャンル別に本年の特徴や難易度を述べていきましょう。
№1~6 6問全解答〔建築学〕難易度:やや難しい
初見の問題が1ページ目からあることで、ドキッとしましたね。 6問中2問(No,2とNo,8)が初見。No,2に関しては、もう勘で解くしかないですね。熱貫流率=熱貫流抵抗の逆数、とまで覚えていても、熱貫流抵抗が求められないと導き出せません。変わって、No,8は力学の計算問題でした。初見とはいえ、ヒンジが柱梁接合部にあるので、計算手数は多くありませんでした。ねばって解けた方もいたのではないでしょうか。 その他No,1,3,4,6は過去問からの出題でした。このNo,1~6は、建築学の各項目(環境工学、一般構造、力学、材料)から各1-2問の出題でした。試験元からの「ここは解けるようにしておこうね」という意図を感じます。
№7~15 9問題から6問選択〔建築学〕難易度:例年並み
ページめくってまた初見の力学問題(やめてほしい)。これはもう捨て問です。No,12もあきらめた方が多かったのでは。この2問以外は、過去問から出題あり(類似問題含む)。No,14の肢4が唯一、新問となります。No,7,9,10,13,14,15は頻出問題でしたので、ここらへんで点数を取りたいところです。
№16~20 5問全解答〔設備、積算他〕難易度:やや難しい
5問中初見が2-3問ありました。先に、No,20工事費に関する問題は新問でした。No,17の避雷設備問題、肢2-3が見慣れませんでしたが、肢1が鉄板の誤りの肢でした。No,16,18,19(No,19肢2は新問)は過去問からでした。
№21~30 10問題から8問選択〔躯体施工〕難易度:例年並み
10問中見慣れない問題が混ざっていたのが、5問と半数。ただ、誤りの肢は全て過去問からでしたので、難易度評価は「例年並み」としています。 No,21,22,24,25,26,27,28,30、この8問は得点源にしたい問題です。
№31~40 10問題から7問選択〔仕上工事〕難易度:やや難しい
10問中見慣れない問題が混ざっていたのが、5問と半数(躯体と同様)。そして、新問が誤りの肢となっている個所もあるので「やや難しい」としました。 No,23長尺亜鉛鉄板葺という頭文で何だろうと思いましたが、中身は「金属板葺き」と「心木なし瓦棒葺き」のミックス問題でした。 No,34の防水形複層塗材Eの問題は、肢1-2が見慣れませんが、誤りの肢3は過去問からでした。 No,40は4肢中3肢が新問でしたので回避した方多かったと思います。 No,31,33,34,35,36,38,39、この7問は得点源にしたい問題です。
№41~44 4問全解答〔施工管理法AM〕難易度:やや難しい
No,41は4肢中3問新問。No,42の肢2は新問。よって「やや難しい」としました。 No,43は「工事記録」と「安全管理」から、No,44は「タクト工程」と「鉄骨建方能率」の混合問題でした。鉄骨建方作業能率の問題はR5に出題されていたので、本年も出題されたことに少しびっくりしました。
№45~50 6問全解答〔施工管理PM〕難易度:例年並み
No,48以外すべて過去問からの出題でしたので、難易度は「例年並み」です。
№51~60 10問全解答〔応用能力問題 五肢択一〕難易度:例年並み
上記にも書きましたが、躯体3問+仕上3問+施工管理4問の構成でした。この中で難しいと感じたのはNo,56,57,60でしょうか。No,56は、5肢中4肢が新問(ないし類問)でしたので消去法でも難しい。No,57は便所の仮設計画数を覚えている、もしくは消去法で選べたかという問題でした。No,60も強度率や度数率は苦手とするところです。肢1-2も見慣れないので、悩まれた方が多いでしょう。
№61~72 12問題から8問選択〔法規〕難易度:難しい
建築基準法のNo,61-62は、新問(類題)混じりで難しい印象。No,67は「妊娠中の女性労働者」に関する問題で、誤りの肢も新問でした。No,72は道路交通法に関してで4問とも新問でした。肢2の「貨物の長さが制限を超えたとき、~赤い(×白い)布を付ける」光景を見たことがある方は、正答できたかもしれませんね。 No,62or63,64,65,66,68,69,70,71、この9問(選択は8問)は得点源にしたい問題です。以上となります。
最後に
今回受検された皆さま、改めて大変お疲れさまでした! しばらくは、気持ちを開放して、ゆっくりと過ごしてください。 合格基準に達した方、おめでとうございます!一次検定合格でまずは「技士補」となります。新制度で受検された方、所定の実務経験年数経過後の二次検定受検を視野に入れていきましょう。また、旧制度で一次検定突破された方、8月開講の二次検定にむけて準備をしていきましょう。二次検定のセミナー動画をUPしておりますので、ぜひご視聴ください。
合格点に届かなかった方、いろんな気持ちがあると思います。 でも、まずチャレンジしたこと、ここまで学習を継続してきたことが、私は凄いと思ってます。皆さんご自身の頑張りをぜひ褒めてください。そして気持ちが一区切りしたら、何度でもチャレンジしていったら良いのです!
二次検定の新着情報や、今後の試験情報(一次検定の感想など)、「TAC建築士ブログ」にて情報発信しておりますので、のぞきに来ていただけるといいことありますよ。最後に、みなさんよく頑張りましたね。ほんとうにお疲れさまでした!
松島講師よりメッセージ
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